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もの忘れ段階での診断ができる地域づくりに取り組む
<兵庫県西宮市 うえき老年メンタル・認知症クリニック>

うえき老年メンタル・認知症クリニックの診察室 診察室

30年近くにわたり兵庫医科大学で認知症の診断・治療の研究に従事してきた専門医が西宮市に開設した高齢者対象のメンタルクリニック。初期段階での認知症鑑別診断に取り組み、高齢者とその家族が安心して暮らせる地域づくりを目指しています。

認知症だけでなく高齢者特有の精神的不調に対応

2011年、兵庫県西宮市の甲子園球場のすぐ近くで開業した「うえき老年メンタル・認知症クリニック」は、認知症(若年性を含む)と高齢者の精神疾患に特化したメンタルクリニック。認知症だけでなく、「元気がない、やる気が出ない、眠れない、身体的な不調ばかりが気になる」などの症状を示す高齢者も対象としています。

認知症に限らず、高齢者によく見られる精神的不調に対して不安を感じている人とその家族が、気軽に相談できることが大切であり、それが認知症の早期発見にも繋がると考えているからです。

「高齢者が住み慣れた地域で、長く落ち着いて生活できる環境をつくるお手伝いをしたいのです」と語る院長の植木昭紀先生は、地元西宮市だけでなく、近隣の芦屋市、尼崎市、宝塚市の市民講座や認知症の家族会で講師を務めるなど、高齢者が安心して暮らせる社会づくりにも積極的に関わっています。クリニックのホームページでも、認知症の徴候や種類、治療方法などについて、わかりやすい情報発信を心がけています。

植木先生は、兵庫医科大学精神科神経科学講座で30年近くにわたってアルツハイマー病の研究を手がけると同時に、同大学の認知症疾患医療センターで診断・治療に携わってきた認知症のエキスパート。その経験を生かし、認知症の初期症状として最も多い「もの忘れ」段階での診断と治療に取り組んでいます。

 

何より大切なのは早期発見・早期治療

認知症の進行を遅らせる薬剤の開発が進んでいる現在、早期に治療を始めることができれば、患者本人の生活の質を向上し、家族の介護負担も軽減することができます。しかし、実際にはごく早期に認知症と見極めるのは難しいもの。高齢になれば誰でも「もの忘れ」が多くなりますが、加齢に伴う軽度の記憶力低減は認知症とは異なります。また、うつ病や統合失調症、他の疾病に起因する「せん妄」など、認知症と似た症状を示す病気もあります。

さらに認知症には、アミロイドβという物質が脳に蓄積することによって引き起こされるアルツハイマー型、脳血管が詰まったり破れたりすることで引き起こされる脳血管型、αシヌクレインという物質が脳に蓄積するレビー小体型、脳の一部が限局性に小さくなる前頭葉側頭型など、いくつかの種類があり、それによって治療方法が異なります。

「ビタミンB12不足や甲状腺ホルモン異常などの病気によって認知症が起こることもあります。この場合は原因となる病気を治療することで認知症が治ったり症状が軽くなることもありますので、できるだけ早期に認知症専門医が確定診断を行うことが重要となるのです」と先生は語ります。

同クリニックには開業以来、非常に多くの高齢者が相談に訪れ、診察を受けており、専門性の高いクリニックが待ち望まれていたことがわかります。

 

かかりつけ医のスキル向上に貢献

植木先生は兵庫医科大学の准教授として、かかりつけ医が認知症を発見する技術を向上させる研修方法の研究や、情報発信、テキスト執筆などに携わっていました。

「高齢者は何らかの疾患で通院しているケースが多いので、本人や家族が認知症を疑って自主的に専門クリニックを訪れるより前に、かかりつけ医が認知症の徴候に気づき専門医と連携することができれば、早期発見の可能性はかなり高くなります。医師だけでなく、看護師や他の病院スタッフが正しい知識を持っていれば、受付や会計、待合室などでの患者さんの様子から気づいてもらうこともできます」とその意義を語ります。

鑑別診断は専門医に任せるとしても、専門医の受診を勧めるか否かを判断するためには認知症特有の症状への理解と、患者に対して適切な質問をするスキルが必要です。さらに家族への対応においても、かかりつけ医は大きな役割を果たします。自宅での行動や失敗を聞き出したり、認知症の診断と治療の重要性を伝えるのは、普段から患者や家族と接している医師が適任だからです。

 

最先端の治療を受けるチャンスも

同クリニックにおける診断、治療には、もちろん、研究者として、専門医としての経験が存分に発揮されています。

最新の研究結果に基づく診察、検査、近隣の協力病院によるCTやMRI、SPECTなどの画像診断などにより、認知症か否か、さらにどのタイプの認知症かを確定して適切な治療薬を処方するだけでなく、治験に参加することで最新の治療を受けることも可能です。

「海外ではすでに使用されている薬品が、日本ではまだ使用できない『ドラッグラグ』は、認知症治療薬でも存在します。日本では未承認といっても他国では普通に使われている薬品ですから、不安を感じずに最先端の治療を試していただけると思います」(植木先生)。

かかりつけ医やケアマネジャーなどへの情報提供にも力を入れています。専門外の医師むけの研修やテキスト執筆に携わってきた植木先生が関係者にアドバイスをしてくれるわけですから、患者と家族の安心感はとても大きなものとなるでしょう。

「治療可能な認知症の原因疾患の発見、治療薬の早期段階での使用、患者さんの自己決定権の尊重、余裕のある介護が認知症医療には重要であり、そのためには早期発見が必要なのです」と語る植木先生が軸となり、専門医、かかりつけ医、介護関係者、そして家族が連携して認知症患者を支える社会づくりが始まっています。

 

 

取材日:2011年7月22日
うえき老年メンタル・認知症クリニックの外観

うえき老年メンタル・認知症クリニック

〒633-8177 兵庫県西宮市甲子園七番町17-28
白鷹甲子園マンション1F
TEL:0798-61-2312

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