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職員一丸となって地域貢献に邁進。門前薬局とも密接に連携。
<鹿児島県姶良市 ながた脳神経外科>

ながた脳神経外科 院長 永田俊一先生 院長 永田俊一先生

鹿児島県の県都である鹿児島市に隣接する姶良市は、昨年誕生したばかりの新しいまちです。開業4年目を迎えたながた脳神経外科もまだまだ発展途上。門前薬局と連携した独自の取り組み、新たな資格の取得など、職員ひとりひとりが医院のステップアップのために新たなチャレンジに燃えています。

地元密着型の認知症治療で地域貢献を図る

ながた脳神経外科のみなさん ながた脳神経外科のみなさん

ながた脳神経外科は、姶良市内で唯一、脳神経外科・神経内科に特化し、物忘れの早期発見・早期治療を中心に診療を行う外来専門医院です。現在は、同市のご出身である院長の永田俊一先生が中心となり、「全ては患者さんとご家族の安心と笑顔のため」をモットーに、約100人の認知症の患者さんの治療にあたっています。

永田先生は、認知症の治療では、患者さん本人の治療とご家族に対する心のケアが同じぐらい重要と考えています。そこで、同医院では、診察の待ち時間を利用して、看護師が患者さんだけでなくご家族にも寄り添い、患者さん本人やご家族からみた病状の変化などに、じっくり耳を傾ける時間を設けています。患者さんやご家族と話した内容は、同医院オリジナルの問診票に記入をし、スタッフ全員が患者さんに関する情報を共有できるようにしています。

しかし、高齢者人口の比率が高い姶良市では、高齢者のみで暮らす世帯も多く、ご家族は遠く離れた地で暮らしているケースも珍しくありません。永田先生は、ご家族が近くに住んでいないために十分な見守りができない場合は、地域行政がご家族の代わりになってケアをすることが大切だと考えています。同医院では、地元の地域包括支援センターへの連絡を密にし、必要に応じ相談員が定期的に患者さんのご自宅を訪問して患者さんの様子を確認したり、時には通院を促すように依頼をすることもあります。こうしたきめ細かな対応を行うのは、全ての患者さんには自分の家族と同様にできるだけのことをしていきたいという永田先生の思いによるものです。患者さんやご家族のために、常により良いサービスを提供することを心がけ、「生まれ育ったこの地域に少しでも多く貢献したい」と永田先生は言います。

 

スタッフが一丸となり施設全体のステップアップを目指す

ながた脳神経外科 看護師 瀧理子さん 看護師 瀧理子さん

同医院では、毎日の朝礼に加え、毎月1回全体ミーティングを行い、スタッフ同士が常に連絡を密に取るようにし、患者さんの状態など必要な情報の共有に努めています。

現在、同医院に勤務する看護師の瀧理子さんは、以前、認知症病棟に勤めていました。長年認知症の患者さんと向かい合った経験から「認知症の治療では、常に介護と向き合うご家族の心の安定が大切です」と瀧さんは言います。同医院の場合、看護師は患者さんの様子を確認しながら接するのが主な役目ですが、ご家族と話をして介護に関する悩みを伺うなど心のケアを行うと、その後患者さん本人の状態も良くなることが多いそうです。

また、瀧さんは、患者さんやご家族から様子を伺いながら、必要に応じて、介護プランの見直しを勧めることもあります。同医院の場合、介護サービスは外部のサービス事業所を利用しており、患者さんはニーズに合った施設を選べるというメリットがあります。しかし、介護度の変更を行う場合は外部のケアマネジャーに業務を依頼しなくてはならないため、変更の手続きが完了するまでには時間のロスが生じるなどの課題もあります。

こうした現状から、「当医院が現在より迅速にきめ細かなサービスを提供するためにはケアマネジャーの存在が不可欠だと考えるようになりました」と瀧さんは言います。そこで、3カ月前から自らケアマネジャーの資格を目指して勉強を始めました。「自分がケアマネジャーの資格を取ることで、当医院のさらなるステップアップにつなげたい」と今後の意欲を語る瀧さんに対し、先生をはじめとするスタッフも一丸となって応援しています。

 

門前薬局との密接な連携を治療に活かす

中ノ丸薬局 管理薬剤師 佐藤康行先生 中ノ丸薬局 管理薬剤師 佐藤康行先生

ながた脳神経外科の目の前には、中ノ丸薬局という調剤薬局があります。これらはまったく別経営の組織ですが、現在では、中ノ丸薬局に勤める薬剤師は毎朝院長とミーティングを行っており、一体感を持って活動をしています。

患者さんは、医院内では緊張のため思うように話せなかったものの、一歩医院を出ると緊張の糸がほぐれるのか、先生や看護師にも言えなかったことを薬局では話しだす患者さんも珍しくないそうです。また、ご家族と話すと、せん妄など患者さん本人が気づいていない症状がわかることもあります。そこで管理薬剤師の佐藤康行先生は、薬局内で患者さんやご家族と話して得た情報を、先生や看護師などにミーティングの場で積極的にフィードバックします。同医院ではこうした情報も踏まえ、患者さんひとりひとりに合ったオーダーメードな治療へとつなげています。また、調剤薬局である中ノ丸薬局では、患者さんやご家族が服薬管理をしやすいように、分包した袋ごとに服用すべき日付や服用時間を入れるなどの配慮も行っています。

中ノ丸薬局のみなさん 中ノ丸薬局のみなさん

高齢者が多いこの地域では、老々介護を行っている世帯も珍しくなく、ご家族が全て遠方に住んでいることも少なくありません。その場合、同薬局がご家族の代わりとなって患者さんのご帰宅や服薬チェックなどを見届け、その後ご家族に電話でご連絡するといった、独自のこまやかな対応もしています。患者さんにもご家族にも安心していただき、「次回来院されるときには、患者さんにもご家族にも笑顔になってほしい」と佐藤先生は言います。

同薬局にはまた、ながた脳神経外科以外の処方せんを持った患者さんも大勢訪れます。佐藤先生は、他医院の処方せんを持った患者さんと話をしていて、「この患者さんは認知症の可能性があるかもしれない」と思ったら、ながた脳神経外科の物忘れ外来を受診するように勧める場合もあります。実際、その後同医院を訪れた患者さんが早期段階の認知症と判明したケースもあり、佐藤先生の取り組みが成果を上げています。

門前薬局がここまで積極的に医院と連携しているのは、全国的にもまれではないでしょうか。佐藤先生のお話からは、門前薬局の一職員という立場を超え、より踏み込んで認知症治療に携わっていることへのプライドと使命感が感じられました。

 

「思い」の共有でよりよい認知症治療を目指す

クレドを記した紙片 全職員が常に携帯している クレドを記した紙片 全職員が常に携帯している

認知症の治療は院外の取り組みも大切と考え、門前の薬局や地域行政と積極的に連携するなどして、常に患者さんとご家族の立場を考えたケアに取り組んでいる、ながた脳神経外科。永田先生は、認知症の啓蒙活動にも積極的に取り組み、年2回地元で認知症に関する講演を行っています。こうした認知症に対する様々な取り組みは、永田先生が生まれ育った地域、そして患者さんとご家族に感謝と敬意を抱き、少しでも多く恩返しをしたいという気持ちの証しでもあります。

その思いは、同医院の病院理念であるCREDO(クレド)にも記されています。クレドとは、ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する言葉であり、職員が同じベクトルで、明確な目標を共有して進んでいくためのツールです。同医院では、5つのH(Honesty=誠実に、Honor=敬いの気持ちを常に忘れず、Heart=真心を込めて、Hospitality=最高の接遇で、Heal=安心できる医療をお約束します)をクレドとして掲げています。さらにこの理念を元に制定した職員憲章をスタッフは常に携帯し、理念の共有を図っています。

検査、診断のハウツーだけではなく、熱い「思い」の共有で職員ひとりひとりの自律的な行動を促す。高い理想を掲げ、折に触れてそれを語る一方で、どんな意見にも耳を傾け、受け止める永田先生のオープンな姿勢が、メンバーに強い連帯感と責任感を生み出しているのは間違いありません。その取り組みは「全ては患者さんとご家族の安心と笑顔のため」の認知症ケアとして実を結んでいます。

 

 

取材日:2011年7月27日
ながた脳神経外科の外観

ながた脳神経外科


〒899-5421
鹿児島県姶良市東餅田433-14
TEL:0995-67-7500

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