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幅広い診療内容と関連福祉施設で医療・福祉両面をサポート
<兵庫県神戸市 医療法人社団六心会 恒生病院>

恒生病院_副院長_頃末和良先生 副院長 頃末和良先生

六甲山地の北側にある恒生病院は、脳神経外科のほか神経内科や整形外科などの診療科を併せ持ち、介護老人保健施設をはじめとするさまざまな関連施設を備えて医療・福祉両面で地域に貢献しています。他院でもの忘れ外来を開設した実績のある頃末和良先生が副院長に就任し、充実した治療体制で認知症治療に取り組んでいます。

開放的な空間で認知症治療体制充実へ

恒生病院は、1984年に開業、脳神経外科を中心とした8つの外来のほか、59床の入院設備があり、幅広く地域の医療に貢献しています。最先端の大型医療機器の導入などもあって、より広く快適な環境が必要となったため、2007年、通院に便利な神戸電鉄道場南口駅前に新築移転。待合室に開放的な吹き抜けを設けるなど、明るい雰囲気で患者さんを迎えています。

医療法人社団六心会は、2000年に介護老人保健施設と訪問看護ステーション、2001年には居宅介護支援事務所、その翌年には在宅介護支援センターを開設。高齢社会に移行するなかニーズが高まっている介護拠点を整備し、在宅の患者さん、自宅で生活することが困難な患者さん、いずれも医療・福祉両面でサポートする体制を整えてきました。

2009年には、三田市民病院でもの忘れ外来を開設した実績のある頃末先生が副院長として就任。脳神経外科の診療体制を充実させると共に、今後増加が予想される認知症の患者さんに対して、より手厚いケアの提供を目指しています。

 

脳神経外科の診療の一環として認知症の治療を実施

吹き抜けのある明るく開放的な待合室 吹き抜けのある明るく開放的な待合室

頃末先生は、神戸市に隣接する三田市の三田市民病院で脳外科医として16年間診察を行ってきました。

「認知機能障害がみられる疾患の中でも、脳の中心部にある脳室に脳脊髄液がたまる『特発性正常圧水頭症』や、頭を打ったときなどに脳を取り囲む硬膜の内側に血の塊ができる『慢性硬膜下血腫』など治る認知症もありますよね。そのような治る認知症であっても、アルツハイマー型の認知症を併発していることもあります。そのような患者さんに対して治療薬を処方したことが認知症治療に関わったきっかけです」(頃末先生)。

三田市民病院でもの忘れ外来を開設したのは、2008年。開設について頃末先生は「検査できる機械があり、診断と治療を求める患者さんがいて、かかりつけ医からの紹介もありました。では『診ようか』と、もの忘れ外来を開いて認知症の治療を行ってきたのです」と、求められている医療だからこそきちんと提供する姿勢で取り組んできました。「あの地域には認知症の患者さんを診る機関が非常に少なかったですから」と控えめに語る頃末先生ですが、検査や治療を必要とする患者さんは多く、当初予定していた数を大きく上回る数の患者さんから予約の申し込みがある状態が続きました。

三田市民病院での実績を生かし、恒生病院では副院長として脳神経外科で一般の患者さんの診察に携わる傍ら認知症の治療を行っています。一方で三田市民病院における週1回のもの忘れ外来も引き続き担当しており、長年関わってきた地域の患者さんへのサポートを続けています。

 

画像による適切な診断後、症状や状態に合った治療を

脳神経外科を中心に据えている同病院は、検査機器も充実しており、MRIのほか血管造影などの画像検査をしっかり行うことを特徴としています。同時に、臨床検査科による神経心理検査を実施。

「治療で治る認知症をまず除外し、脳血管性の合併が多いので、これに注意しながら治療に入っていきます」(頃末先生)。

頃末先生の認知症治療の基本は、画像診断をベースにした適切な診断のあと、ソーシャルワーカーに参加してもらい、患者さんに合った施設やサービスにつなげていくことです。「ソーシャルワーカーに積極的に関わってもらった方がスピード感を持って対応できます。私たち医師は患者さんに情報を与えるくらいしかできませんから」と謙虚に語る頃末先生ですが、「薬によって排尿をコントロールできたことで、夜間の頻尿から解放され、認知症の症状が改善し元気になった患者さんもいるんですよ」と、さまざまな面から患者さんの症状や状態に合った治療を探り、実施しています。

 

患者さんとご家族との関係づくりを支援することが大切

頃末先生は、治療に際し「何より大切なのはご家族との関係」と患者さんとご家族に対する配慮を見せます。「患者さんとご家族との関係づくりが難しい場合もあります。認知症の患者さんを抱えたご家族にはあまり余裕がありません。しかし、何といってもご家族の中に患者さんの居場所はあります。ひとつの家族としてまとまって生活していくために、どれくらいその手助けができるか」が治療において肝心だと頃末先生は言います。

ご家族にとって有益な福祉サービスの情報を随時提供するとともに、ときには患者さんに入院してもらい、ご家族を休ませることもあります。認知症の患者さんを抱えるご家族にとって、すべてをご家族で担うのではなく、部分的にでも福祉サービスに委ねることは重要ですが、「デイサービスなどをおすすめしても、男性の患者さんはなかなか利用したがりませんね。女性は男性に比べ活動的で外にも出ていくのですが。男性は何か抵抗感があるんでしょうね」と、アドバイスをしてもそれが生かされないもどかしさを語ります。

 

リハビリ病院の新設で患者さんの活動性向上を

認知症に限らず、病気を持つ患者さんのご家族にはさまざまな悩みが生じることがありますが、同病院には地域医療連携室という部門があり、そこでは医療ソーシャルワーカーや退院支援看護師が福祉サービスや介護、治療費などの相談を受け付けています。どこに相談すればいいのかわからない相談の窓口となり、ほかの施設や病院などを紹介しています。

「地域医療連携室は認知症の患者さんのご家族も利用されています。いわば入り口です。あとはケアマネジャーなどにつなぎ、そちらに担当してもらいます」(頃末先生)。

また、再来年にはリハビリ病院も新設します。こちらは認知症専門というわけではありませんが、認知症の患者さんも受け入れていくことになると頃末先生はみています。「認知症に対するリハビリの有効性はまだはっきりとはわかっていません。ただ認知症に効果があるのは脳のトレーニングよりも、運動なのです。ですからリハビリを行うことで、活動性が上がり、散歩などの運動ができることになることは大切です」と活動性を高めることの重要性を語ります。運動をすすめても患者さんが自主的に活動性を上げることは難しいだけに、リハビリ病院の新設が待たれます。

「認知症のケアを委ねられるリハビリのドクターがいるといいですね。今、探しているところです」(頃末先生)。

 

グループホームと小規模多機能型居宅介護も開設

医療法人社団六心会では、介護老人保健施設や在宅介護支援センターなども運営、それに加えて、この秋には、同病院のほど近くにグループホーム「こころ」を開設する予定です。グループホームは、認知症の患者さんが単に介護されるのではなく、それぞれが持つ能力を生かし、家事などもスタッフと共に行いながら少人数で生活する施設です。同じ建物内には小規模多機能型居宅介護が来年開設される予定となっており、住み慣れた地域に暮らし続けたいと願う患者さんにとって生活の選択肢が増えることになります。

頃末先生は、介護老人保健施設などとの連携については「ほかの組織が運営している施設と同じような関係性」と言うものの、グループホーム開設について「その後は連携の形が変わってくるでしょう」と期待を寄せます。

治療だけでなく、症状の度合いに応じた介護まで、さまざまな引き出しを用意して患者さんやご家族に対応する同病院では、もの忘れ外来の実績と経験を生かす頃末先生の手腕と、グループホームやリハビリ病院などとの連携によって、地域医療へのさらなる貢献を目指しています。

 

 

取材日:2011年8月30日
恒生病院の外観

医療法人社団六心会 恒生病院


〒651-1505  
兵庫県神戸市北区道場町日下部1788
TEL:078-950-2622

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