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西洋医学、東洋医学双方から患者さんをサポート
<大分県大分市 医療法人仁真会 真央クリニック>

院長 佐藤眞一先生 院長 佐藤眞一先生

東九州の中核都市、大分市に2004年に開設された真央クリニック。外来とデイケア、附属鍼灸室からなり、理学療法士、作業療法士、鍼灸師、ヘルパーなど、入院施設並みのスペシャリティが数多く揃っていることで一目置かれています。ここでは受付事務からリハビリスタッフまで、全職員が情報の共有を図りながらひとりの患者さんをあらゆる角度から支え、サポートしています。

「長期にわたりしっかりと患者さんを診てあげたい」

脳神経外科、内科、整形外科、リハビリテーション科を標榜している真央クリニックの院長の佐藤眞一先生は、当クリニック開業以前は脳神経外科専門医として、脳卒中や頭部外傷の手術、治療などに携わってきました。高次脳機能障害や脳卒中後にみられる障害において、認知機能が低下する患者さんが少なくない事実を目の当たりにし、急性期中心の病院では、やれることに限りがあることにもどかしさを感じていました。

「安心してかかれる、長期的な治療ができる施設をつくりたい」という思いから、2004年に同クリニックを開業。ご自身が入院を経験し、患者本位の医療がいかに必要かを痛感したことも、開業への後押しとなりました。

真実と真心の「真」、そして中央の「央」。真央クリニックという名前は、常に患者さんが中心にいて、偏らない医療を、そして心温まる医療を提供したいという、佐藤先生の長年の願いから命名されました。

認知症の診察は、
①患者さんとご家族の双方からしっかりと話を聞く
②長谷川式や前頭前野などの認知機能テストを行う
③ご本人とご家族の希望を聞いたうえで、CT撮影 (さらに詳しい画像検査が必要と判断した場合には相談のうえ、近くの病院に紹介)
―以上をもって、認知症のタイプ・重症度を判定し、治療計画を立てていきます。

脳神経外科の専門性を生かし、「画像診断をマッチングさせて、正しい診断に導くこと」を心がけている佐藤先生ですが、その他に認知症診断において重視しているのが、「診察室に入ってくる瞬間」。表情、歩き方、座るまでの状況やどんな挨拶をするかなどを、さりげなく、そしてしっかりと観察することによって、データなどからは浮かび上がってこない、認知症の影をつかむようにしています。

 

必要に応じて東洋医学的な治療も

鍼灸師 成田響太先生 鍼灸師 成田響太先生

西洋医学・東洋医学双方から患者さんをサポートしていることも、同クリニックの特長のひとつです。もともと佐藤先生自身、東洋医学にも精通しているうえ、クリニック内に附属鍼灸室があることから、鍼灸師の成田響太先生と連携し、軽度認知障害(MCI)や軽症の場合は、漢方薬や鍼灸治療を併用しているのです。

鍼灸治療はそもそも、神経系から小児科系まで、あらゆる疾患を「個人の体質・症状に合った治療で快方に向かわせる」(成田先生)ためのものですが、認知症治療においても「その人に合った鍼灸治療を行うことで、認知症にさせない、進行を遅らせる効果が期待できる。認知症発症後でも、周辺症状についてはかなり効果をあげています」と成田先生は言います。認知症治療そのものを目的に直接鍼灸室の門をたたく人の数は多くないものの、例えば腰痛などの治療に来られた患者さんの初期症状に気づき、成田先生から佐藤先生へ紹介することも少なくありません。

「以前お孫さんの誕生日を聞いたときは答えられたのに、口ごもられるようになった方など、治療をしながらゆっくりお話しさせていただくなかで、患者さんの変化に気づくことがある。そんなときには佐藤先生への受診をすすめたりしています」(成田先生)。

投薬においては、西洋薬とともに漢方その他を状況に応じて組み合わせています。佐藤先生は東洋医学を併用することのメリットを「治療の選択の幅が広がること。選択肢が多いのは患者さんとご家族にとって良いこと」と考えています。

 

全スタッフで「認知症の前兆をつかむ」

佐藤先生が心がけているのは、他の疾患で来られている患者さんに対しても、「少しでも認知症の予兆・前兆がみられないか気を配ること」。認知症の患者さんと向き合うようになって10年余り、「認知症というのは、ありふれた、どなたが発症してもおかしくない病気。だからこそ早く気づき、治療してあげたい」という思いがあり、早期発見・早期治療で進行が抑えられた患者さんを多く診てきたことが、予兆段階から認知症を察知、治療することへつながっています。

ただ、生活習慣病など他の疾患で受診され、主訴にまったく認知症傾向がみられない場合などは、限られた診療時間内では、認知症の予兆を見逃してしまう恐れもあります。そこで当クリニックでは、全スタッフが、来られた患者さん全てに注意を払うようにしています。看護師スタッフからデイケアスタッフ、鍼灸室の成田先生、そして受付事務職員にいたるまで、全スタッフが「患者さんやご家族がどんなことでも相談しやすい雰囲気をつくるようにしています。常にアンテナを張り、患者さんにみられる変化、ご家族が漏らすふとした言葉から少しでもおかしいと思ったら、すぐに報告し合う」(佐藤先生)ことを心がけているのです。

看護師 近藤渚さん 看護師 近藤渚さん

そのためにも、看護師の近藤渚さんは「言葉使いに注意しながらも、なるべく他人行儀にならないように患者さんやご家族に温かく接しています。看護師同士も笑顔を絶やさないようにすることで、安心して来ていただけるよう心がけている」と言います。そういった雰囲気づくりのなかで、佐藤先生はもちろん、様々なスタッフに来院者が話しかけやすい空気が生まれ、実際に早期発見につながったケースが多々あります。

 

スペシャリティ各々別の角度から関わるリハビリ

脳神経外科出身ゆえ、「病気とリハビリはセット」ととらえている佐藤先生のもと、クリニック内には理学療法士と作業療法士、計7名のリハビリスタッフがいます。脳卒中後の慢性期のリハビリや、認知症患者さんに対するサポートはもちろん、訪問リハビリも行っています。

理学療法士 新納真子さん 理学療法士 新納真子さん

作業療法士 近藤美穂さん 作業療法士 近藤美穂さん

リハビリテーションでは多角的な視点で、それぞれの患者さんに合った最善のサービスを提供している リハビリテーションでは多角的な視点で、
それぞれの患者さんに合った最善のサービスを
提供している

訪問リハビリでは、例えば身体機能が低下し、寝たきりになったり歩けなくなったりして、家でしか生活できなくなった患者さんの家を訪ね、自ら起き上がり、歩けるようになるまでサポートをしていきます。最終的には通所(デイケア)で他の患者さんとともにリハビリできるようになることが目的です。

「通所できるまで回復するためにどのようにアプローチすべきか、どう患者さんの気持ちを盛り上げていけるかが課題」と話すのは、理学療法士の新納真子さん。

作業療法士の近藤美穂さんも、「家事などの特定の動作をするときの体重ののせ方から歩いたときの方向転換の仕方まで、何が一番効果的なのかともに考え、ともに体を動かしながら、アドバイスさせていただいている」と言います。

一口にリハビリといっても皆同じ方法ではなく、バリエーション豊かに、患者さんにとって一番必要なリハビリを行うため、スタッフは情報を共有し、互いにアドバイスをし合い、よりよい方法を常に全員で模索しています。「ある人を歩かせようとするとき、自分の方法論だけではなく、他のスタッフの意見も聞き、どんどん取り入れる」(新納さん)のだとか。ポイントは、理学療法士・作業療法士双方が、専門的な視点から見合うこと。「いい意味でそれぞれの気がつく視点が違うときもあるので、『この患者さん、こういう面があったよ』『こんなリハビリをすれば、この部分はもっと良くなるんじゃない?』などと積極的な意見交換を行っています」(近藤美穂さん)。

全ては、患者さんとご家族の「よりよい未来のため」(佐藤先生)の、チーム医療と言えます。

認知症の患者さんは記憶の維持が難しいけれども、「リハビリのおかげなのか、今まで名前を覚えてくれなかった人が名前を呼んでくれたりすると、嬉しいしありがたい」と笑顔を見せる新納さんです。

 

「生活習慣病の予防」から認知症を予防

認知症治療のため、勉強会やセミナーにも“学ぶ立場”で積極的に参加する一方、啓蒙活動として、認知症の知識や予防法について地域で講演を行うこともあるという佐藤先生。長年、脳神経疾患や様々な後遺症の治療に向き合ってきた経験から、「小児科以外、全ての診療科にみえるのが認知症の患者さん」ととらえています。あらわれる症状が、それほど多岐にわたるということであり、同時に「生活習慣病の予防」も広く呼びかけています。

「例えば、脳血管障害を起こすこと自体が認知症のリスクファクターになることが判明しています。つまりは、生活習慣病を予防すれば、認知症のリスクが減るということ。全ての医師が認知症を身近な疾患ととらえ、根気よく、よりよい治療を施してあげてほしい」(佐藤先生)。

スタッフ皆が「ウチはとにかく風通しがいい。皆明るい。院長の人柄のおかげ」と口をそろえる、真央クリニック。看護士の近藤さんは、「院長は常に『患者さんもスタッフも全員が僕の家族』と言ってくださる。すぐに話せる雰囲気をつくってくださるので、ありがたい」と笑顔を見せます。

ヘルパー 福嶋博之さん ヘルパー 福嶋博之さん

患者さんを「家族」ととらえている佐藤先生の理念はスタッフにも広く浸透し、デイケアでヘルパーとして勤める福嶋博之さんも、「デイケアの利用者さんを、自分の親だと思って接しています。もし親がここに通うようになったら、スタッフからされたいこと、言われたいことを考える。一方で、親にはしたくないことにも気をつけています」と言います。6名のデイケアスタッフは、患者さんの体調の変化を素早くキャッチできるよう、常時心がけているのだとか。「たくさん語られなくても、表情などからどういう気持ちでいらっしゃるのか的確に汲み取り、そのときすべき対応をしてあげたいのです。家族のように」(福島さん)。

「また治療に来たいと思ってもらえるような心で接している」という佐藤先生とスタッフの思いや、風通しのよさが実を結んだのか、一度受診された患者さん、デイケアを利用された方は、定期的に来られるようになるという、開設7年を迎えた真央クリニック。

「来院してくださってありがとう、良くなってくれてありがたいと思いながら、これからも患者さんやご家族に接していきます」(佐藤院長)。

 

 

取材日:2011年9月14日
真央クリニックの外観

医療法人仁真会
真央クリニック


〒870-0147
大分県大分市小池原1167-1
TEL:097-553-1818

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