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認知症患者さんと家族を温かく支える専門クリニック
<福岡県飯塚市 医療法人康和会 柴田みえこ内科・神経内科クリニック>

理事長・院長 柴田美恵子先生 理事長・院長 柴田美恵子先生

福岡県飯塚市にある柴田みえこ内科・神経内科クリニックは、2010年5月に開業した新しいクリニックです。患者さんの通院しやすさを考慮した、車でもバスでも通いやすい国道沿いにあり、さらに院内もバリアフリーの配慮がなされています。すぐ隣にはデイサービス施設も併設されており、スタッフ全員が家族的な雰囲気で患者さんやそのご家族をお迎えしています。

ライフワークとして認知症医療に取り組む

明るく広々とした受付&待合室 明るく広々とした受付&待合室

2010年5月の開業ということもあって、真新しく明るい雰囲気の柴田みえこ内科・神経内科クリニック。来院者に体の不自由な方も少なくないため、車いすでも出入りしやすい十分なスペースの待合室や、広いリハビリテーション設備も用意されています。また、介護部門としてデイサービス施設も併設。診断から治療やリハビリまで一貫した流れのなかで患者さんを診られるようになっています。

神経内科が専門の院長の柴田美恵子先生は、以前勤務していた病院で「物忘れ外来」の患者さんを長年診てきた経験を持つ認知症専門医です。

「認知症というと以前は精神科に受診するというイメージが強かったのですが、患者さんにとってはより身近な神経内科が窓口になることも必要。これまでも認知症に取り組んできたので、今後もライフワークとして自分がやらなければならないと思っています」(柴田先生)。

地元に密着したクリニックで、なおかつ認知症の専門医となると数が少ないため、現在では来院される患者さんの4~5人に1人は認知症患者さんです。かかりつけ医からの紹介を受けて診断や治療方針を伝える形での関わり方を含めると、現在通算で患者さんは約700人ほど。飯塚市内周辺を中心とした地域から来る方が多いのですが、遠い所では大分から来院されています。

 

自尊心を大切にしながら認知症と他の病気を鑑別する

認知症の診断にあたっては、どのような症状がいつからどのように出ているのか、その経過についてじっくり問診を行うほか、頭からつま先に至るまで神経学的な診察も実施。症状に合わせて、神経心理検査も組み合わせながら慎重に診断をしていきます。また画像検査は当院内でCT検査を行うほか、若年性認知症の場合や通常の認知症とは違うタイプの認知症などの場合は、提携している病院でMRI検査(VSRADを含む)や脳血流シンチ検査(eZIS解析を含む)を行うほか、必要に応じて脳波検査も実施。小さなクリニックながら、「大学病院なみの検査はできると自負しています」(柴田先生)とのこと。

看護師 白神明美さん 看護師 白神明美さん

言語聴覚士 椎木幸恵さん 言語聴覚士 椎木幸恵さん

こうした慎重な診断をするのは、認知症の症状で来院された患者さんであっても、慢性硬膜下血腫や脳出血や脳梗塞、正常圧水頭症など、他の病気が原因で認知症のような症状が出ている患者さんも少なくないからです。治療可能な疾病の有無を確認する上でも、柴田先生が培った神経内科医としての経験が生きています。

またこのような検査や診断を行う上で欠かせないのが「患者さんの自尊心を大切にすること」だと言います。自尊心を大切にするという方針は医師だけでなく、病院スタッフ全員が気をつけています。

「来院される方のなかには体の不自由な方もいますので、できる限り玄関でお迎えして、診療介助を行っています。検査の時はもちろん介護保険の手続きについてのご説明を行うこともありますが、どんな場面でも認知症の方の自尊心を傷つけることのないように心がけています」と看護師の白神明美さんは言います。

言語聴覚士の椎木幸恵さんは「認知症の患者さんのなかには、ご家族に連れてこられて何のために病院にいるのか理解していない方もいます。何をするのか、言葉だけでなく物を見てもらいながら説明します」と言うように、患者さんに理解してもらえるように説明の仕方を工夫しています。

 

自分から率先して参加したくなるデイサービスの工夫

同クリニックに併設されているデイサービス施設「アイデイサービス」とは、玄関を間違えて入ってくる方がいるほど身近な関係があります。アイデイサービスは、送迎からリハビリ、集団体操、食事介助、入浴サービス、レクリエーションなどを行っています。クリニックが隣にあるということで、認知症患者さんやそのご家族だけでなく、デイサービス施設のスタッフにも安心感があるといいます。

通常、デイサービスというと、どうしても職員から利用者さんに向けて一方的に何かを指示してやってもらうような形になりがちですが、アイデイサービスでは利用者さんが率先して参加してくれるような工夫をしています。

医療法人康和会 アイデイサービス 管理者 荻野充佳さん 医療法人康和会 アイデイサービス
管理者 荻野充佳さん

「私自身この仕事の経験が12年あるのですが、利用者さんが受け身になってしまうことに疑問があり、ここではいろいろな素材を用意してそれを利用者さんに選んでもらうようにしました。認知症の患者さんで、判断が難しい方には、ある程度のメニューを組んでそれを選択していただく。押し付けにならないよう、やる気を出してもらえるようにしています」と同施設の管理者であり、介護福祉士の荻野充佳さんは話します。

 

地域を結ぶ医療法人「康和会」のネットワーク

医療法人康和会に所属している同クリニックですが、飯塚市にはほかにも同じ康和会グループに所属する介護老人保健施設「和泉の澤」と、家庭的な雰囲気が自慢の「デイサービス赤坂」があります。

和泉の澤は、ショートステイの利用者を含め定員が100名の介護老人施設で、特にリハビリテーションの設備が充実しているのが特徴です。理学療法士と作業療法士が各3名、リハビリ助手が1名のほか、パワーリハビリの専属指導者が3名所属しています。

介護老人保健施設 和泉の澤 作業療法士 日高亮さん 介護老人保健施設 和泉の澤
作業療法士 日高亮さん


介護老人保健施設 和泉の澤 ケアマネジャー 村上瑞穂さん 介護老人保健施設 和泉の澤
ケアマネジャー 村上瑞穂さん


介護老人保健施設 和泉の澤 支援相談員 大谷満子さん 介護老人保健施設 和泉の澤
支援相談員 大谷満子さん


デイサービス赤坂 管理者 荻野弘江さん デイサービス赤坂
管理者 荻野弘江さん

「パワーリハビリというのは、一見スポーツジムで用いるようなマシンを使うリハビリですが、高齢者向けにカスタマイズされていて負荷が軽くなっています。高齢者の眠っている筋肉や神経を動かすことでよみがえらせようというもので、ゆっくりとしたペースで負担なくリハビリができます。パワーリハビリ協会が推奨しているマシンが7台あり、マニュアルに沿って行います」と作業療法士の日高亮さんは話します。

通所やショートステイの方なら「在宅生活の継続」、入所の方なら「在宅復帰」、さらには、要介護になる前の段階の方に対しても「介護予防」など、それぞれの利用者に合った自立支援を工夫して行っています。

また、ご利用者や他職種との密接なコミュニケーションも和泉の澤の特徴です。

「ケアプランを立てる際には、利用者さんと会話を重ねることを心がけています。よりよいプランが実現できるように、ケアマネジャーだけでなく、介護スタッフ、看護師ともコミュニケーションをとっています」とケアマネジャーの村上瑞穂さんは言います。

また、入所の受け入れや退所に関わる支援相談員の大谷満子さんは、院内だけでなく、院外のソーシャルワーカーともコミュニケーションをとり、病院にも積極的に足を運んでいます。

「ケアマネジャーや病院のソーシャルワーカーさんからご連絡いただいて、当施設で受け入れができそうかどうか診療情報をお聞きします。ご本人やご家族とも面談し、スムーズに受け入れができるように情報収集に努めています。ご家族やご本人の要望や相談事を受けるという役割なので、それを日々のケアに行かせるよう、ご要望は心に余裕を持って聞くように心がけています」(大谷さん)。

一方、定員10名でスタッフ4名という体制のデイサービス赤坂では、少人数制ならではの良さを生かした家庭的なケアが持ち味です。

管理者の荻野弘江さんは、「見知らぬ場所というのは、誰にとっても心細いものです。小さな施設ならではの良さを生かして、ご家庭と同じような環境のなかで生活していけるように努めています」と語ります。

 

認知症の患者さんを支えるコミュニティーの必要性

認知症の患者さんを診てくれる地域密着型のクリニックとして地域に浸透してきた同クリニックには、「ここに来たらほっとする」と言って通ってこられる患者さんやご家族の声が集まっています。それが柴田先生をはじめ、スタッフの喜びになっています。一方で「今までどこに相談したらいいかわからずに悩んでいた」という声も多く聞かれ、認知症患者さんやご家族が地域で過ごしにくい思いを抱えていることも事実です。さらに認知症に対する誤解が、より家族を孤立させている場合もあるといいます。

「実は認知症は特別なものではありません。社会的に弱い立場と思っている方もいるのですが、ひとつの個性であり、ひとつの人格でありというふうに受け入れているのが私たちのような施設です。今後の課題として、もう少し地域の方が気軽に立ち寄れるような場所ができれば、認知症に対する誤解も解けるのではないでしょうか」(荻野充佳さん)。

また、一般の人に認知症の患者さんやそのご家族を支える社会資源があまり知られていないことにも問題があるといいます。

「介護をしているご家族が、どうしようもない辛さを抱えながら誰にも言えずに苦しんでいる場合が多いのです。それを支えるにはコミュニティーづくりが大切だと思います。今後は社会資源の周知も含めて、周辺住民にも働きかけながら、地域の情報発信源になれたらと思っています」(柴田先生)。

 

 

取材日:2011年10月12日
柴田みえこ内科・神経内科クリニックの外観

医療法人康和会
柴田みえこ内科・神経内科クリニック


〒820-0014   
福岡県飯塚市鶴三緒1547-10
TEL:0948-21-0011

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アイデイサービスの外観

アイデイサービス


〒820-0014   
福岡県飯塚市鶴三緒1547-10
TEL:0948-21-0003

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介護老人保健施設 和泉の澤の外観

介護老人保健施設 和泉の澤


〒820-1111   
福岡県飯塚市勢田1806-1
TEL:09496-2-0700

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デイサービス赤坂の外観

デイサービス赤坂


〒820-0106   
福岡県飯塚市赤坂859-1
TEL:0948-83-5151

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