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「顔の見える連携」を推進し地域医療の要を担う
<新潟県魚沼市 医療法人社団緑と清流の医療研究会 中島脳外科内科医院>

院長 中島拓先生 院長 中島拓先生

脳神経外科、一般内科、神経内科、心療内科、精神科、外科、小児科など幅広い診療科目をカバーしている中島脳外科内科医院。在宅医療や認知症患者さんのご家族のケアにも注力しており、医師の数が少ない魚沼地区の地域医療に欠かせない存在となっています。

地域の患者さんのために飛び回る毎日

全国的に有名なブランド米「魚沼産コシヒカリ」を生産し、有数の豪雪地帯でもある魚沼地区。JR上越線小出駅から車で3分ほどの場所にある中島脳外科内科医院の待合室は、通常の「病院の待合室」の雰囲気とは異なります。天井が高く広々としたスペースがあり、ゆったりとくつろげる雰囲気の待合室には、院長である中島拓先生の想いが込められています。中島先生は、以前勤務していたアメリカの病院の待合室が「待合室らしくなく、くつろぐ時間を過ごすための空間だった」ことに感銘を受けました。そして、自身が開業する際にも、「狭いところに閉じ込められてつらい時間を過ごすのではなく、リラックスできる空間にしたい」と考えたのです。

中島先生の専門は脳外科ですが、慢性疾患や生活習慣病などの一般内科の診療も行っており、認知症の診療にも全く抵抗がなかったといいます。

「高次脳機能障害に脳血管障害が含まれる認知症もありますし、脳梗塞の終末像にもかなりのパーセンテージで認知症が含まれます。そのため、昔から認知症診療に抵抗はありませんでしたね」(中島先生)。

同院のある魚沼地区は医師の数が少ないため、単科ではなく幅広い診療をカバーできることが求められています。中島先生は訪問診療によって高齢者や寝たきりの患者さんを診ることも多く、さらに、特別養護老人ホームの嘱託医や警察医に加え、3つのデイサービス兼多機能施設も担当しており、地域医療を支える存在として毎日忙しく飛び回っています。

 

ご家族へのフォローを重視

最近は認知症で診察を受ける患者さんが増えたと中島先生は感じています。しかし患者さんの数が急に増えたわけではなく、「年だから仕方ない」とあきらめるのではなく、「何とか治療したい」という患者さんが増えたからだと中島先生は考えています。ただ、自分から「認知症かもしれない」と来院する人は少なく、ご家族が「なんだかおかしい」と気付き相談に来るケースが多いそうです。

医師 中島悦子先生 医師 中島悦子先生

「ご本人ではなく、最初にご家族から『本人は気付いていないので、どうやって病院まで連れてきたらいいでしょうか?』とご相談されることが多いです」と話すのは、精神科の医師であり中島拓先生の夫人でもある中島悦子先生。中島悦子先生は認知症専門病院であるほんだ病院に常勤しながら、非常勤医師として中島脳外科内科医院でも診療にあたっています。

中島先生夫妻は、認知症診療の際にご家族の話を重視しています。それは、正しい診断を行うためにも、ご家族から患者さんの日ごろの様子について情報収集することがとても重要だからです。画像検査や心理検査は補助的な位置づけで行っていますが、中には例外もあります。若年性アルツハイマーなどの場合は画像検査が重要になるため、設備の整った大きな病院に依頼してしっかり調べてもらい、セカンドオピニオンを求めます。

もう1つ重視しているのがご家族へのケア。

患者さんと一緒に住んでいるご家族がどんなことを考えているのか、どんなことで困っているのかを知るためにしっかりと話を聞くよう心がけています。「特に働き盛りに発症する若年性アルツハイマーの場合はご家族が受けるショックも大きいですね。また前頭側頭型認知症では人格の変化による問題行動が増えてくるので、ご家族の負担が大きくなります。医療と福祉が連携しながらご家族と患者さんを支え、とにかく“ひとりにしない”ことが大切です」と中島悦子先生は語ります。

 

日頃からの連携が迅速な対応につながる

認知症治療では「こうすればいい」という王道はないため、同院では、投薬や周辺症状の管理を行う、病状の変化を見逃さないように気をつける、ご家族への指導を行う、といった診療を行うとともに、地域連携も欠かせないと中島拓先生は言います。

中島悦子先生が常勤しているほんだ病院とは特に密な連携を取っており、BPSD(周辺症状)が激しくて外来が難しいなど入院が必要な場合は、中島悦子先生を通してほんだ病院に紹介しています。その一方で、軽度の場合や、全身疾患や重度の合併症で寝たきりになってしまったというケースでは、中島脳外科内科医院に戻ってもらい、内科を含めた総合的な治療を行います。中島先生が開業した当初からこうした役割分担による連携を取っているそうです。

中島先生は、医療と介護の連携についても考えており、「行政を含めて、みんながお互いを知っているのが地方ならではのいいところ」だと言います。

「こんな患者さんがいるけど、どうしたらいい?」など電話一本で直接相談しながら、「専門医に任せた方がいいだろう」、「ヘルパーさんが必要なんじゃないか」というように、その患者さんが住んでいる地域や家庭環境などに合わせた方法を迅速に探していくことができるのが利点です。

「システムとまではいきませんが、密に連絡を取り合って、顔が見える協力態勢にしたいと考えています」(中島先生)。

 

地域連携と次世代の育成が課題

中島脳外科内科医院のスタッフの方々 中島脳外科内科医院のスタッフの方々

「顔の見える地域連携」を目指している中島拓先生ですが、インターネットを活用した「より幅広い連携」も必要だと考えています。「認知症の新しい薬や新しい考え方が出てくるなかで情報に遅れないようにしたいと思っています。ただ、あまり振り回されることのないよう、医療関係者同士で情報交換を行いながら自分なりに情報整理することも必要。学会や勉強会に参加することも大切ですが、ネットを利用して意見交換したり、新しい情報を得たりといった連携も取っていきたいですね」と今後の目標を語ります。

中島悦子先生は今後の課題について、「常に反省しながら現場の連携を進めていきたいですね。ただ、医師も看護師もだんだん高齢化してきているので、次世代を担う人材を育てることが目下の課題。これは地域全体の課題ですね。ぜひ、一緒に地域医療を担ってくださる若い方に来ていただきたいと切望しています」と熱く語りました。

医師の少ない魚沼地区にあって、中島先生夫妻は現在だけでなく近い将来のことをも考えながら、二人三脚で地域医療を担っています。

 

 

取材日:2011年10月27日
中島脳神経外科内科医院の外観

医療法人社団緑と清流の医療研究会
中島脳外科内科医院


〒946-0011
新潟県魚沼市小出島81-1
TEL:025-793-3337

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