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人の絆を尊び、高齢者の暮らしを見守り支える
<宮崎県都城市 医療法人社団 森山内科・外科クリニック>

院長 森山篤志先生
院長 森山篤志先生

森山内科・外科クリニックは常に利用者の視点に立ち、外来、入院、救急、在宅と多角的な医療サービスの提供によって広く地域医療に貢献。院長の森山篤志先生は、クリニックでの診療はもちろん高齢者向け賃貸住宅事業の陣頭指揮も執り、常に“人の絆”を大切にしながら、地域の高齢者の幸福な暮らしを支え続けています。

48歳で小さな診療所を開業

森山内科クリニックが開業したのは1997年、院長の森山篤志先生が48歳のときのことです。

「それが私の社会人としてのデビューです。親友の多くは、その頃すでに大学教授や会社の社長になっていましたから、私は20年ほど遅れていたことになりますね」。森山先生は少し苦笑しながら、当時を振り返ります。

「そもそも私が医学部に入学したのは30歳を過ぎてからのこと。それまでは溶接工事や船の清掃など、さまざまな仕事で生活費を稼ぎながら受験勉強を続けていました。1週間食うや食わずだったこともあるので、開業してからもしばらくは“食えないことの恐怖”に襲われていました(笑)。実際のところ、来院される患者さんが1日にヒトケタという日もありました」(森山先生)。

小さな診療所としてスタートした森山内科クリニックは、以来十数年をかけて徐々に診療体制を拡充してきました。現在では入院施設19床を備え、24時間外来診療、救急診療、在宅療養にも対応。また、同クリニックを中心とする森山ウェルライフグループの事業として、訪問介護、通所介護、さらに医療介護付き賃貸集合住宅の開発、提供までを行っています。

 

周囲の接し方で患者さんの回復力は変わる

森山内科・外科クリニックのスタッフの皆さん
森山内科・外科クリニックのスタッフの皆さん

高齢者の方としっかり向かい合う――それはクリニック開業以来の森山先生の基本的な姿勢です。認知症を専門として掲げているわけではありませんが、患者さんは増加傾向にあり、在宅で診ているケースも多いといいます。

「近年効果のある薬が出て治療できるようになり、治療できるから患者さんが増えた、という面もあると思います」。そう語る森山先生は認知症の患者さんと接するとき、何よりも丁寧に優しく語りかけることに留意しています。

「例えば寝たきりで全く反応がない患者さんでも、こちらが丁寧に一所懸命語りかけることで、ふと声が出たり、目で反応したりするケースがあります。認知症を患うと、理屈に沿って物事を理解する力は確かに落ちますが、感情は残っています。例え反応がなくても聞こえているはずだから、根気よく語りかけることが大事――クリニックのスタッフにも日頃からそう指導しています」(森山先生)。

「薬による治療ももちろん大事ですが、医療従事者やご家族など周りの人間の接し方によって回復力は変わる。つまり“人の絆”が治療に大きく影響するのです」(森山先生)。

そう語る森山先生が、高齢の患者さんとご家族の生活支援、そして“絆を育む場”として注力しているのが、高齢者向けの医療介護付き賃貸集合住宅「ウエルライフたか尾シリーズ」です。

 

高齢者の住まいを郊外に建ててはならない

四季をイメージしたステンドグラスに囲まれた患者さん憩いの広場
四季をイメージしたステンドグラスに囲まれた
患者さん憩いの広場

賃貸住宅の1号館がオープンしたのは、クリニックの開業から3年目。認知症が進行してご家族だけでは対応しきれないご家庭の支援を主な目的とし、医療と介護を24時間提供できる体制を整えました。

「当初は私どもに経験がなかったので、介護度の低い患者さんを中心に受け入れていました。しかし、入居されてからだんだん症状が進む患者さんも出てきて、要介護5くらいになると十分な対応ができなくなることが分かりました。そこで限界を見極め、新しい施設を立ち上げることにしたのです」(森山先生)。

1号館のオープンから約5年後に2号館が完成。ここでは重症化した患者さんも受け入れ、ご家族が安心して最期を看取れる環境を設けました。

「2号館から通勤されているご家族もおられますし、東京に住んでいる娘さんが年に3回ぐらい来て、半月~1カ月くらい過ごしているケースもあります」という森山先生は、「高齢者の住まいは何よりも立地が重要」だと力説します。

「私はこうした高齢者の住まいを郊外に建ててはならないと考えています。高齢者の方は住み慣れた自宅を離れるだけでも寂しいのだから、せめてお友達がお茶を飲みに来られる立地でなければなりません。だから1号館も2号館も、土地のコストの問題はあるけれど交通の便の良い場所を選びました」(森山先生)。

「しかし・・・・・・それでも高齢者の方は寂しそうなんです。なんとかその寂しさを和らげることができないか、考えた末にたどり着いた一つの答えが、来年(2013年)オープンする3号館です」(森山先生)。

 

人の絆を育む場を作るために

入口から待合室につながる廊下は開放的な癒しの空間
入口から待合室につながる廊下は開放的な
癒しの空間

3号館は、1号館と2号館での経験を踏まえた、医療介護付き住宅の集大成。そこには、高齢者の幸福な暮らしを支える4つの要素が盛り込まれます。

ひとつは、365日24時間、医療と介護を提供すること。これは1号館以来の実績があります。

2つ目は、住まいとしての安全性・快適性の向上。例えば耐火性は1、2号館にも十分な配慮がなされていますが、3号館はさらに強化し、万が一発火したとしても類焼を防ぐ設計・仕様を採用。また、居室と廊下等の温度差を少なくしヒートショックを防ぎます。

そして食事の充実。ただおいしいだけでなく、安全で飲みこみやすく、病気に応じた料理が提供できるよう、すでに何度も試食会を繰り返しています。

さらに4つ目は、この3号館を地域交流館、すなわち絆を育む場にすることです。

「人の絆は、私とスタッフがいくら力を合わせても生まれません。ご家族や友人、地域の方を巻き込まないとできないのです。この3号館では、地域の元気な高齢者がお茶を飲みにきたり、幼稚園の子どもたちが来て遊んだり、高校生にボランティアを体験してもらったりと、高齢者と子、孫の3世代が交流できる場をつくりたい」(森山先生)。

「特に認知症の患者さんの場合は、先に述べたように、周りの人の接し方、見守り方が回復に大きく影響しますので、なおのこと絆を大切にしなければなりません」と森山先生は熱く構想を語ります。

 

患者さんは何を望んでいるのか――試行錯誤は続く

3号館には前述の4つの要素のほか、5~6人のご家族がご臨終に立ち会える広い居室、オペレーション室での館内モニターの集中管理、歩行運動にも好適な1周300mの廊下など、高齢者の幸福な暮らしを支える設備、アイデアが随所に盛り込まれます。

それでも森山先生は「まだ理想的とは言えない」と、厳しい評価を下します。

「患者さん一人ひとりが何を望んでいるか、我々は何を提供すればいいのか、それを理解するだけでも大変です。例えば認知症の患者さんの徘徊がひどくなると室内に閉じこめがちですが、孤独感、疎外感が症状を進めてしまいかねません。そうした印象を抱かせずに見守る方法はないか、といったことも今直面している課題の1つです」(森山先生)。

「やるべきことは多いけれど、人任せにしていたのでは、ずっと分からないまま。だから自分たちの手作りで、試行錯誤しながらやるしかないんです。1つ終えたら、次の課題に取り組む。決して終わることはありません」。森山先生は強い意志を込めた言葉で、話を締めくくりました。

 

 

取材日:2012年5月8日
森山内科・外科クリニックの外観

医療法人社団 森山内科・外科クリニック

〒885-0082
宮崎県都城市南鷹尾町24-20
TEL:0986-21-5000

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