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神経内科の特色を生かし地域医療の核に
<東京都世田谷区 神津内科クリニック>

医師 神津仁先生 医師 神津仁先生

世田谷区の街なかにある神津内科クリニックでは、内科一般から認知症、神経難病までを専門的に診ることができる神経内科の特色を生かした地域医療を実践。さらに時代を大きく先取りし、20年前の開業時から在宅診療に取り組んでいます。

月曜日から土曜日まで予約不要で「もの忘れ外来」

内科と神経内科を専門とする神津内科クリニックは、東京都世田谷区、三軒茶屋の近くのオフィスビルに居を構えています。大学病院の神経内科医長、総合病院の内科部長を歴任した神津仁院長が、1993年(平成5年)にこの場所で開業しました。

同クリニックでは月曜日から土曜日までの午前中、一般外来のなかで、「もの忘れ外来」を受け付けています。問診や心理テストに時間がかかるため予約制にするクリニックが多いですが、同クリニックでは予約は要りません。「非常に混み合っている場合、『また明日も来て』と一部の検査を翌日に送ることもありますが、それでも予約で1ヵ月も待つより、思い立ったらすぐに診察を受けられるほうがよいですから」と神津先生。まず、問診、血液検査、MMSE(認知機能検査)を行い、協力検査機関の画像診断を手配、翌週には検査と診断の結果を説明して症状に応じた治療を始めることができます。

月に2~3人が認知症と診断され、現在30人ほどの患者さんが外来に通っています。

認知症以外の疾患も見逃さないのが神経内科の強み

もの忘れ外来を受診する患者さんの多くは70~80歳代。家族が症状に気づいて連れてくるケースがほとんどで、軽症から中等症に進んでいる人も多くいます。

一方で、最近では早期発見早期治療の重要性をメディアが取り上げるようになり若い人の受診も増えました。「若年性の認知症では?」という不安を抱えた20歳代、30歳代が受診することもありますが、その多くは職場ストレスが原因のうつ状態など認知症以外の疾患です。

「特殊なケースでは、『仕事の段取りが出来なくなった』と訴えて来た若い女性に脳腫瘍が見つかって、急いで大学病院へと繋いだことがありました。前頭葉の近くにできた腫瘍が認知機能に影響を与えていたのです。このように幅広い疾患を鑑別診断できるのが神経内科の強みです。内科一般の診断・治療はもちろん、頭痛、めまい、痺れなどの自覚症状は、眼科や耳鼻科などの疾患とも共通することが多く、それらを見極める知識と技術を我々は持っています。言ってみれば、神経内科の疾患を専門として『ワンストップ』で何でも診られるクリニックなのです」と神津先生は語ります。

認知症患者の多くは高齢者であり、糖尿病や脂質異常、腰痛などたくさんの病気を持っていることが珍しくありません。幅広い疾患を扱えることは、認知症医療に取り組む上で大きな強みとなります。

「認知症患者さんを地域連携で支える取り組みが各地で進められていますが、認知症のことだけを考えた連携では不十分だと思うのです。地域で開業している神経内科医をもっと活用する形で連携を考えて欲しいですね」(神津先生)。

開業当初から大切にしている「4本の柱」

開業した1993年当時、神経内科を標榜するクリニックはほとんどありませんでした。「医学界でも神経内科の認知度はそれほど高いとは言えず、一般の方にはほとんど知られていなかったので、神経内科で開業するのは大きな賭でした。大学に残る道もありましたが、私は開業してやりたいことがあったのです」と語る神津先生は、その「やりたいこと」を今もクリニックの「4本の柱」として大切にしています。

1本めは、何でも診る医者として地域医療に貢献すること、2本めは、神経内科医として専門性を発揮して認知症やパーキンソン病などの診断・治療に力を注ぐことです。この2つの両立が、前述したような幅広い疾患の診断・治療を可能にしています。

柱の3本めは、健診・検診を啓蒙・推進すること。大学病院時代に、若くして肺がんや乳がんで亡くなる主婦を何人も診た経験から、企業に勤める人だけでなく、誰もが定期的に健康診断を受ける社会を作りたいと考えました。

4本めは、最新で正確な医療情報を発信すること。患者さん向けにニュースを発行するなど、地道な活動を続けているうちに講演や執筆の依頼も増え、地域から医療、福祉の世界まで幅広い人たちに向けた情報の発信基地となっています。

「これらの努力が実を結んで、地域の人々からも、大学病院などからも信頼されるクリニックとして評価されていると自負しています」(神津先生)。

 

大学病院時代から取り組んでいた在宅診療

開業当初から在宅診療に力を注いできたのも大きな特色です。高齢化の進展を背景に在宅医療の必要性がクローズアップされ始めたのがちょうど1990年のころで、制度も整っていなかったときに、なぜ在宅診療に取り組むことにしたのでしょう。

実は、開業よりずっと以前、大学病院時代から在宅診療を行っていたのです。神経難病の患者さんが退院した後、その経過を管理できる神経内科医が地域にいなかったために、ご家族から「退院後も、帰り道にちょっと寄って診てもらえないでしょうか」と頼まれることがしばしばあったのです。ご家族が不安を感じるのは当然ですし、医学研究者として患者さんの退院後の状況を把握したいと考えた神津先生は、半ばボランティアで、患者さんの自宅まで様子を見に行っていたのだそうです。

「そんな私にとって、開業したら在宅診療に取り組むのは当然のことでした。在宅診療は、患者さんが人生最後の月日をより良く生きるための医療です。そう考えると、今、推進されている在宅診療は、『自宅での看取り』にフォーカスしすぎていますね。最後の最後は病院に帰ることになっても、自宅で良い日々が過ごせたら、それは在宅診療がうまく実践できたということです」(神津先生)。

多いときは15人ほどの患者さんを診ていた神津先生ですが、最近は在宅診療を専門で行う医師が増えてきたこともあって、近所の患者さん数人を担当するのみ。それでも毎日、午後の1時間ほどを在宅診療にあてています。

 

病院との連携をクリニックの主導で

病院との連携にも積極的に取り組んできた神津先生は、「専門性の高い治療は病院が行い、診療所が病院の指示に従って管理を行う」という役割分担が硬直化してしまうのは良くない、と言います。

同クリニックの外来には、大学病院から抗がん剤の処方を受けながら自宅で闘病する患者さんが通院してきます。クリニックの役割は経過観察ですが、神津先生は抗がん剤の副作用などを熟知していて、患者さんの状況によっては大学病院に薬の変更を示唆することも珍しくないそうです。大学病院の医師たちも、新しい薬を使う際には製薬会社に神津内科クリニックへの情報提供を依頼するなど、対等な連携相手として信頼を寄せています。

「診療所は病院の出先機関ではありません。患者さんが暮らす地域、自宅に近い所で、訪問看護や介護サービスなどと連携して、地域医療の中心的な担い手であるはずです」(神津先生)。

認知症を専門的に診ることができる上に、高血圧から終末期のがんまで、高齢者が抱えることが多い疾患をトータルに診断治療ができる神津内科クリニックのような診療所が、今、もっとも必要とされているのかもしれません。地域医療のあるべき姿を自ら実践しながら啓蒙する神津先生の取り組みはこれからも続きます。

 

 

取材日:2012年12月15日
神津内科クリニックの外観

神津内科クリニック


〒154-0023
東京都世田谷区若林1-18-10 みかみビル2F
TEL:03-5481-4114

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