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地域に根ざし、地域で連携しながら、患者さんとご家族の
トータルケアに努める

<新潟県上越市 土田脳神経外科医院>

土田脳神経外科医院 院長 土田正先生 土田脳神経外科医院
院長 土田正先生

―地元の医学部から県立病院での勤務を経て開業へ―
 土田脳神経外科医院院長の土田正先生は、まさに地域に根ざし地域とともに歩みながら診療を続けてこられました。専門医としての豊富な知見を生かした診療と、ご家族までを含めたトータルケアへの優しい目配りで、地域医療を支え続けています。

医師としてのキャリアのすべてが地域とともに

明るく開放的な待合室明るく開放的な待合室

「この地で医療に取り組んでから約30年。患者さんやそのご家族はもちろん、どこにどんな人がお住まいなのか、だいたい分かっていますね」。

土田脳神経外科医院の院長、土田正先生は穏やかな表情でそう語ります。

同院の開業は2004年9月。それまで先生は、新潟県立中央病院の脳神経外科で長く勤務されていました。 認知症の診療に携わるようになったのも、そのころのことです。

「県立中央病院に脳神経外科が開設されるのに伴い、1979年に新潟大学から赴任しました。たしかその翌年、地元スーパーの創業社長の奥さんに認知症の疑いがあり私が診ました。当然お薬はないし診断をつけることも難しい時代でしたが、私はアルツハイマーの初期だと判断しました」(土田先生)。

ご主人は半信半疑で奥さんを東大病院に連れていきましたが、そこでもアルツハイマーとの診断を受け、スーパーの経営を人に譲って奥さんの看病に専念したと言います。

「当時の新聞に美談として紹介されましたし、私も約30年経った今でもよく憶えています」(土田先生)。

そうした経験をふまえて土田脳神経外科医院を開業してから約8年。頭痛や脳梗塞、認知症の患者さんにとって同院は、専門性の高い診療所として地域で頼られる存在です。

 

医師が直接、丁寧に患者さんを診ることが大事

診断に活躍中のMRI診断に活躍中のMRI

上越市には、精神科病院として長い歴史を持ち、認知症の拠点病院でもある高田西城病院がありますが、土田先生を訪ねる認知症の患者さんも多く、周辺症状が顕著な患者さんには高田西城病院を紹介するといった連携関係を保っています。

土田先生が実践している認知症の診察の基本は、自身ができるだけ長く丁寧に患者さんと接すること。

「簡単なテストなどは看護師にやってもらうこともありますが、病歴や詳しい症状を私が直接聞くことで、患者さんやご家族との深いコミュニケーションがとれる。それが大事だと思っています」(土田先生)。

まず約10分の問診を行い、次にMRIに約20分。その画像を見せながら症状などの説明をするので、ここまででも最低で30分以上かかります。

このとき活躍しているのが昨年秋に導入した1.5Tの超電導型MRI。画像の精度が高いことはもちろん、造影剤が不要で放射線も出さないので患者さんにも優しい検査が可能です。

患者さんの多い総合病院なら、MRIの検査から診断結果を聞くまでに数週間待ちというケースがありますが、土田先生は検査したその日に説明。同院の大きな特徴になっています。

 

鑑別、診療は慎重の上に慎重を重ねる

患者さんの症状に応じてお薬を出しますが、初診の日に土田先生が認知症の薬を処方することはまずありません。

「たとえば小さい脳梗塞が見つかった場合、血管性の認知症なのか、アルツハイマーの初期なのか分からないことがあります。したがってまず脳血流改善薬を処方して、1~2週間後に改めて様子を聞いたりお薬の反応を見たりして、より正確に鑑別するよう留意しています」(土田先生)。

また、生活習慣病などを抱えている患者さんも多く、そうした疾病に対応しながら認知症が進行しないように診療にあたるため、自ずと慎重になると言います。

土田脳神経外科医院のみなさん土田脳神経外科医院のみなさん

土田先生は同院で診療にあたる一方、介護保険の審査員を延べ8年間務めています。「月に1度、医師、看護師、介護福祉士など5名が集まって審査します。会議はどうしても夜になりますし、患者さんは増える一方ですし正直大変です」と言いながらも「認知症の場合、一番大変なのはご家族です。その負担を少しでも軽減するためには地域をあげてケアしなければなりません」と言葉に力を込めます。

 

地域をあげてのトータルケアに手応え

「上越市及びその周辺は、宅地等として開発された地区もありますが、限界集落のような地区もあります。そうした地区に独居で、あるいは老夫婦だけでお住まいの方も少なくありませんが、居住状況を示すマップができています。また近年、特養、居宅支援センター、グループホームなども開設され、地域での支援体制はかなり整ってきたと思います」 (土田先生)。

そう評価する土田先生は、診療と併せて介護のアドバイスも積極的に行い、関係者との連携にも目を配っています。

「デイサービスなのか、ショートステイなのか、グループホームなのか。もちろんご家族の意向をお聞きしますが、ケアマネジャーさんに打合せに来てもらうこともありますよ。またグループホームなら看護師さんがついているので、そこに患者さんが入った場合は、月に1度は報告書を上げてもらいます。地域内で連携してトータルにケアしようとすれば、自然とそういったかたちになりますね」(土田先生)。

 

「老化とは何か」社会全体で考えることが必要

土田先生が、これからの認知症診療を展望するとき、その要は画期的なお薬の開発と早期診断・早期医療だと指摘します。

「私が医師になったころは、アルツハイマーになったらどうしようもなく、血管性認知症には薬があるとされていましたが、今はむしろ逆。アルツハイマーに効く薬があって、血管性でぼろぼろになった脳の患者さんには使う薬がないという状態です。各所でいろんな人が頑張っていると思いますが、ワクチンなど本質的な治療薬の開発が切に望まれます」(土田先生)。

そう語る土田先生は、早期診断・早期診療が重要としながらも、「そのためにやたらに検査し投薬するのはいかがなものか」と疑問を呈します。

「検査にもお薬にも、やはりお金がかかります。少しもの忘れがある人に、そうした診療が本当に必要なのかどうか――これは医療だけでなく社会全体で考えるべきことです。突き詰めれば“老化をどのように捉えるか、どこで老化と疾病の線を引くか”ということですから簡単に結論は出ませんが、ずっと考え続けるべき問題だと思います」(土田先生)。

 

 

取材日:2013年2月6日
土田脳神経外科医院の外観

土田脳神経外科医院


〒943-0153
新潟県上越市鴨島1148
TEL:025-527-3355

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