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高齢化する地域に根ざし、病院を中心に医療・福祉・介護を総合的に提供
<東京都板橋区 医療法人財団朔望会 常盤台外科病院>

常盤台外科病院院長・朔望会理事長 医師 望月龍二先生 常盤台外科病院院長・朔望会理事長
医師 望月龍二先生

望月龍二先生が院長を務める常盤台外科病院は、地域に暮らす高齢者のニーズを反映させて診療科を充実、退院後をサポートするために介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどの施設を整備してきました。施設間で職種の枠を超えて連携し、医療だけでなく福祉・介護サービスも提供、地元・板橋区で高齢者をトータルケアできる環境づくりを進めています。

脳神経外科ならではのスピーディーな診断を実現

常盤台外科病院が脳神経外科を中心に開業したのは1960年。同院が立地する板橋区は、工業地域から住宅街に変化するなかで住民の高齢化率も上昇。高齢化率は20.8%(2011年1月1日現在)と2割を超え、東京23区のなかでも高い数値となっています。同院では、複数の病気を抱えることも多い高齢者にとって至便性の高い医療機関であることを目指して、外科や脳神経外科のほか、整形外科、内科や消化器科、眼科、皮膚科、循環器科など、幅広い診療科を設けてきました。

脳神経外科が中心であるため、MRIを備え、個人向けに簡易脳ドックを行うほか、他の医療機関からの依頼を受けて、MRIを使用して脳の萎縮を解析するAD解析なども実施。大病院では数カ月待ちとなるMRI検査も、同院では予約から1週間程度で行うことができ、患者さんやご家族に対してスピーディーに結果を伝えています。

認知症患者さんには、内科と脳神経外科で対応。まずはMMSE(認知機能検査)やADAS-Jcog(アルツハイマー病評価尺度)などの検査を実施し、その結果を受けて治療に入っていきます。脳神経外科医であり院長の望月龍二先生は、患者さんご本人がいるときはご本人の話だけに耳を傾け、ご家族のお悩みについては患者さんが席を外したときに話してもらうなど、患者さんの尊厳に配慮。認知症という言葉も患者さんの前では口にせず、薬剤については「脳のお薬」と説明しています。

「認知症患者さんを診るときには、その人が紡いできたものを診ることが大事です。歩んできた歴史のなかに何か重要なポイントがあり、そこには触れてはいけないものがあったり、逆にとても効果的であったりし、それがわかることでコミュニケーションや治療が始まっていくと感じています」(望月先生)。

 

2つの老人保健施設で板橋区全体をカバー

同院を中心とした医療法人財団朔望会では、1997年に区の北西部に介護老人保健施設エーデルワイスを開設。以降、エーデルワイスの近くにグループホームエーデルワイス四葉や四葉クリニック、同会を母体とした社会福祉法人四葉晃耀会では特別養護老人ホームブルーポピーを開設しました。同院の近くには、介護老人保健施設プリムローズ、ケアセンタービオラを設置。望月先生は、その理由を「高齢者は入院治療で病気がよくなってもすぐ家に帰ってもらうのは難しいケースが増えてきたため」と語ります。

「肺炎で入院し、肺炎自体は治ってもADL(日常生活動作)が落ちていて家で暮らすにはリハビリが必要となります。リハビリして家に戻る準備ができるよう老人保健施設を開設しました。そして、家に戻ったときにサポートできるよう訪問看護や訪問介護サービスなどをスタートさせたのです。実際に診療にあたっていると、すぐに在宅の生活に戻れない高齢者が年々増加していくのを実感しました」(望月先生)。

現在は2つの介護老人保健施設で板橋区を約半分ずつカバーし、区全体の高齢者を支援する体制を整備。施設を一カ所に集めるのではなく、区内に点在させることで利用者やご家族の利便性も高めました。エーデルワイスには区からの委託により地域包括支援センターも置かれ、行政からの信頼も厚く、より地域に根ざす形となりました。

 

多様な施設・サービスで一人の患者さんに長く関わる

常盤台外科病院 事務長 清水義文さん 常盤台外科病院
事務長 清水義文さん

特別養護老人ホームブルーポピー 事務長 守重靖子さん 特別養護老人ホームブルーポピー
事務長 守重靖子さん

板橋区という地域に密着し、さまざまな段階の患者さんに医療と福祉を提供する環境を構築したことで、一人の患者さんに同会全体で長期間関わるようになったと同院事務長の清水義文さんは実感しています。

「症状が軽く訪問看護サービスを提供していた患者さんが、進行して当会の老人保健施設に入所し、その後当院に入院したりと、居場所が変わっても同会との関係が続いています。街を歩いていても患者さんやご家族に会う機会が多く、地域に密着していると感じますね」(清水さん)。

同院では99床というベッド数に対し3名の医療相談員が在籍し、退院後についての相談や他施設との調整などを担います。特別養護老人ホームブルーポピー事務長の守重靖子さんは、「グループ内の病院や介護老人保健施設にいたからといって優先的に入所できるわけではありません」としながらも、「グループ内で連絡を取り合いながら、特別養護老人ホームで最期まで診ていく場合もあります」と言います。

施設入居時には、身体が思うようにならないストレスで職員とうまくコミュニケーションをとれなかったものの、職員の働きかけで心を開き、最終的には自宅に戻ってデイサービスに通っている患者さんもいます。「長いおつきあいをさせていただいています」と守重さんは微笑みます。

 

変化を見逃さないよう、常に患者さんに目配り

常盤台外科病院 看護師長 山本百合子さん 常盤台外科病院
看護師長 山本百合子さん

介護老人保健施設エーデルワイス 事務長 柳町久美子さん 介護老人保健施設エーデルワイス
事務長 柳町久美子さん

施設の枠を超え幅広い段階の患者さんを受け入れる同会では、どの施設でも、患者さんへ真摯なまなざしが注がれます。同院の看護師長である山本百合子さんは、「入院患者さんは最初こそ落ちつきませんが、スタッフの対応ひとつで表情が変わるのです。また、認知症患者さんが日中を落ち着いて過ごすためには、夜にしっかり眠られていたかが影響しますので、あまり睡眠がとれていない様子のときは、スタッフの関わり方がよくなくて眠れなかったのではと考えます」と顧み、スタッフの対応の重要性を指摘します。

介護老人保健施設エーデルワイス事務長の柳町久美子さんは、利用者さんにしっかり注意を払うよう心がけていると言い、その理由を「あらゆる点に気づきが転がっているから」と語ります。「顔色や動き、目つき、声の調子、よく見て、よく話を聞いて、少しでも『普段と違う』と感じたら意識に留めておくと、次に何か変化があったときに対応できます」(柳町さん)。

守重さんは先輩に言われた「広い心と高いアンテナを持って常に動きなさい」という言葉をいつも胸に留めています。「自分の気持ちにゆとりがあるからこそ、常に患者さんの変化に意識を向けることができる。体調の変化を伝えない場合も多い認知症患者さんだからこそ、動作や言動には目を配っています」(守重さん)。

 

今後はサービス付き高齢者住宅を整備し隙間を埋めるケアを

介護老人保健施設プリムローズ 事務長 川﨑敦さん 介護老人保健施設プリムローズ
事務長 川﨑敦さん

医療法人財団朔望会 課長 大河原慶さん 医療法人財団朔望会
課長 大河原慶さん

介護老人保健施設プリムローズ事務長の川﨑敦さんは、同会は「組織の壁を作らない」「人を大切にする」ことを重視しているのが特徴だと指摘します。「人を大切にするとは、職員が適材適所で働くことができるということでもあります。当会には在宅支援から施設まで、医療・介護いずれの部署もあるので、その人に合う職場に配属され、力をいかすことができるのです」(川﨑さん)。

同会の課長である大河原慶さんは、現場の声を施設作りにいかし、「若いスタッフも抜擢する風土」であることを同会の特徴としてあげます。介護職スタッフの意見を吸い上げ、若いスタッフでも管理職に抜擢するなど現場の人間を重視してサービスが提供しやすい環境、ひいては患者さんにとっていい環境が作り上げられています。

地域に医療と福祉で貢献する望月先生が現在描いているビジョンは、継ぎ目なくトータルケアを提供できる環境作りです。病院や施設に入院・入居できる条件を備えず、しかし在宅で暮らすのも難しい高齢者を受け入れる土壌のニーズを痛感しているためです。

そのプロジェクトを担当する大河原さんは、サービス付き高齢者住宅や有床の診療所の計画を進めています。「サービス付き高齢者住宅は、病院やこれまでの施設の隙間を埋めるための住居。当会で人生の晩年をすべてお世話したいという院長の構想を具体化したものです」と意気込みを語ります。

望月先生は、「当院のような中小病院だからこそ、認知症の患者さんを受け入れ、隙間を埋めていかなければならない」と自らの役割について話します。診療科の充実も施設の整備も、すべては地域に貢献したいからと語る望月先生の想いは、住み慣れた場所で高齢者が暮らし続けられる地域づくりへと確実に広がっています。

 

 

取材日:2013年1月22日
常盤台外科病院の外観

医療法人財団朔望会 常盤台外科病院

〒174-0071
東京都板橋区常盤台2-25-20
TEL:03-3960-7211

施設のホームページへ

 

介護老人保健施設エーデルワイスの外観

医療法人財団朔望会
介護老人保健施設エーデルワイス

〒175-0084
東京都板橋区四葉2-21-16
TEL:03-3930-1717

 

介護老人保健施設プリムローズの外観

医療法人財団朔望会
介護老人保健施設プリムローズ

〒174-0063
東京都板橋区前野町3-8-7
TEL:03-5914-0550

 

特別養護老人ホームブルーポピーの外観

社会福祉法人四葉晃耀会
特別養護老人ホーム ブルーポピー

〒175-0085
東京都板橋区大門8-14
TEL:03-5904-0220

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