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脳神経外科として、地域にとってなくてはならない存在に
<新潟県南魚沼市 医療法人 齋藤記念病院>

院長 福田修先生 院長 福田修先生

新潟県の南部にある齋藤記念病院は、32年の歴史を持つ脳神経外科の病院であり、救急医療から慢性期医療まで幅広く対応して地元南魚沼市で実績を重ねています。南魚沼市は、上越新幹線と関越自動車道が通り関東からのアクセスがよいため観光で訪れる人も多く、院長の福田修先生は脳神経外科医として、認知症治療のほか、冬季に増加するウィンタースポーツによる怪我の治療も熱心に行っています。

実績と信頼、患者さんに選ばれる病院に

上越線六日町駅から車で15分、南魚沼地方の中心地にある齋藤記念病院は、南魚沼市では唯一、脳神経外科に特化した病院として、脳に疾患のある患者さんの治療に取り組んできました。1977年にまず関連機関である齋藤脳神経外科が、診療所として同院から約2キロほど離れた市内の川窪地に開設。その3年後、診療所の病棟部門という位置づけで同院が開設。その後外来を新設し、気候風土から脳卒中が多い地域にあるため、その予防と治療に携わってきました。

脳神経外科のほか、胸部外科・乳腺外科で乳がんの診断・治療、整形外科・リウマチ科でリウマチなどの治療にあたるほか、2012年春からは消化器外科・肛門外科も開設。この地域の中枢神経医療の総合センターとして急性期から慢性期までの医療を担い、救急医療も提供しています。

2008年から院長を務める福田修先生は、「大学で学んだことが社会で活かせるのは医学部である」ことから、同院と関連のある富山医科薬科大で学んだのち、同院に入職しました。

福田先生は、「脳神経外科を選んだのは、人を人たらしめるのは脳という臓器であるからです。ほかの科では治せない病気が外科でなら治せるというのも魅力的でした」と穏やかに語ります。

地域で32年にわたって治療にあたってきた実績と信頼がある同院は、ひと山越えた遠方から受診する患者さんも多く、地域の人に選ばれる医療機関に。院内には患者さんが描いた絵画などが飾られ、安らぎのある空間となっています。

ウィンタースポーツによる頭部外傷の危険性も啓蒙

国内有数の豪雪地である南魚沼は、「冬期は人口が2倍になる」と福田先生が表現するほど、ウィンタースポーツが盛んな地域。福田先生は、スキーやスノーボードの転倒や衝突などで頭部に外傷を負った患者さんの治療にも20年以上注力してきました。

頭部外傷の治療は、スノーボーダー人口が急激に増えた90年代、緩斜面で谷方向にエッジが立つ逆エッジになり転倒した初心者の死亡事故が急増したことがきっかけです。福田先生の診てこられたスノースポーツにおける頭部外傷の症例数は世界トップレベルであり、その内容は論文として数多く報告されています。

「ウィンタースポーツに限らず、頭部外傷を起こした場合、その1~2ヵ月後に慢性硬膜下血腫を起こす場合があります。例えばラグビーでは脳震盪を起こしたあとの競技復帰についてガイドラインがありますが、ウィンタースポーツではその辺りがあいまいで、きちんと管理されたスポーツではないので、啓蒙が必要になります」(福田先生)。

富山県出身である福田先生ご自身もウィンタースポーツが堪能。講演を行ったり、県のスキー連盟で教育本部の役員としてインストラクターにレクチャーを行うなど、活発に活動をしています。

認知症の疑いがあればその日のうちに検査

同院の1ヵ月あたりの患者さん約2000人のうち、認知症患者さんは1割以上を占め、約300人を数えます。認知症の鑑別に際しては、看護師や言語聴覚士によって長谷川式やMMSE(認知機能検査)を実施、CTやMRIといった画像検査、血液検査から診察までを一日で行います。遠方から受診する患者さんもいらっしゃるので、「通院回数が少なくてすむほうが患者さんのベネフィットにつながる」(福田先生)と患者さんやご家族への配慮を見せます。

検査では、軽い頭部外傷の1~2ヵ月後に発症する慢性硬膜下血腫、認知症、歩行障害を症状とする正常圧水頭症、脳腫瘍といった、脳神経外科手術で治すことができる認知症と見分けることに注意を払います。また、うつ病と関係する場合もあることから、SDS(躁うつ病検査)も行うようにしています。

福田先生は、女性の患者さんであれば料理の話を盛り込むなど患者さんに合わせた話題を取り上げて話を聞き、詳しい症状や進行の程度についてはご家族から話を聞いて見極めていきます。

現在同院では、軽度から中等度の患者さんに対応しており、「服薬治療でよくなったと言われると、やはり嬉しい」と顔をほころばせる福田先生ですが、「投薬しても変わらない患者さんもいますが、『変わらなくてもいいんだよ』と思って診ています」と患者さんのすべてを受け止める姿勢を見せます。

 

難しい早期診断や経過観察を重視

病院の広報誌で認知症について紹介し早期受診の大切さを訴えるなど、「早期発見・早期治療につなげるために早めに受診してほしい」と望んでいる福田先生ですが、同時に「早期発見は難しい」と胸のうちを語ります。

「本当に早期の段階では、画像を見てもはっきりとはわかりませんし、病歴をお聞きしてもわかりません。ですから、経過を診ていくことを大切にしています」(福田先生)。

3ヵ月後、あるいは半年後などに再受診するよう話し、その際に患者さんに合わせて検査を実施していきます。

「慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症のような治せる認知症も、月に数例と少ないものの受診する患者さんから見つかっています。そのような病気の可能性もあるわけですから、やはり早めの受診をお願いしたいですね」(福田先生)。

 

高齢化率高い地域で医療再編に加わり、地域医療の拠点に

「脳神経外科であれば、当院だけでなくどの医療機関でも同じようなことをしているはず」と謙遜する福田先生ですが、長年脳外科に携わってきた立場として、また、高齢化率が全国平均や県平均を上回る南魚沼で医療に取り組む立場として、増えていくであろう認知症を見逃さずに治療を行いたいという闘志を秘めます。

何年か継続して通院されている患者さんのご家族が、一度精神科にかかってみたいと望む場合は、同市内にある市立ゆきぐに大和病院への紹介も行っています。

「メモリークリニックやメモリードックもあり、院長が精神科医であり若年性認知症サポートセンターの理事長でもあるので、若年性認知症なのか精神疾患なのかの鑑別が難しい場合などはお願いしています」(福田先生)。

南魚沼では、2015年に基幹病院の設立が整備され、これに伴い医療が再編される予定です。同院は唯一民間の一般病院としてこれに加わり、地域医療を担う医療機関として、さらに期待が高まっています。

 

 

取材日:2013年4月9日

齋藤記念病院の外観

医療法人 齋藤記念病院


〒949-6602 
新潟県南魚沼市欠之上478-2
TEL:025-773-5111

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