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街の親しみやすい専門医として患者さんとご家族に寄り添う
<新潟県新潟市 なかの神経内科クリニック>

院長 中野亮一先生 院長 中野亮一先生

大学病院の医局で長く研究活動に携わってきた中野亮一先生が「患者さんの身近なかかりつけ医」を志して開業した、なかの神経内科クリニック。患者さんとご家族に真摯に向かい合い、丁寧な診察を行う中野先生の人柄に魅かれ、多くの患者さんが訪れます。

専門性を発揮しつつ患者さんの“交通整理”を

なかの神経内科クリニック院長の中野亮一先生は、1985年に新潟大学医学部を卒業。以後、約15年間にわたり同大学の脳研究所神経内科で神経内科疾患の研究に取り組んできました。認知症に関心を抱くようになったのはその時代のことで、「当時、認知症の専門的な研究に取り組んでいた機関は日本には数少なかったはず」と振り返ります。

「当時の医局の教授に先見の明があったのでしょう。20年以上前から認知症に関心をよせ、本格的な認知症研究をスタートしました。海外の実績ある研究者を招いての国際シンポジウムの開催など、その活動は全国に先駆けていたと思います。私は当時ALS(筋萎縮性側索硬化症)を主な研究テーマにしていたのですが、医局内での認知症研究を見聞するうちに関心を抱くようになりました」(中野先生)。

中野先生は大学での研究活動や学生指導に研鑚を重ねた後、「もっと患者さんの近くで診療をしたい」と2008年になかの神経内科クリニックを開業。「患者さんがどの診療科で治療を受けるのがよいか“交通整理”をすることも、街の神経内科医の重要な役割の1つ」と基本的な姿勢を語ります。

患者さんとじっくり向き合い、丁寧な診察を行う

同クリニックを訪れる認知症の患者さんは年々増えているといい、初診の患者さんが来ない日はあまりないのが現状です。

診察はまず看護師による予診からスタートし、長谷川式簡易評価スケールや時計描画テスト(CDT)を用いた検査、中野先生の問診、MRIによる画像診断、血液検査など、合わせて約2時間に及びます。中野先生は「予診でかなり情報をつかんでくれているので助かっています」としつつも、自身もじっくりと時間をかけて問診を行い、正確な診断と診療方針を決定します。

「自分でもの忘れなどを心配して来院される患者さんのうち、実際に治療の必要な認知症は2/3ほど。ご家族に連れて来られたり、地域包括支援センターやケアマネジャーさんから紹介されて来た人は症状が進んでいる場合が多いです」(中野先生)。

また、ほとんどの患者さんに何らかの合併症がみられるといい、必要に応じて近隣の総合病院や他診療科の医院と連携をとっています。

「神経内科を受診される患者さんが訴える症状は頭痛やめまい、神経痛など神経系はもちろん、一般内科や心療内科、整形外科、耳鼻科、眼科にもオーバーラップします。神経内科はいわゆる総合診療科に近い位置にいます。だからこそ、他診療科や手術のできる病院を紹介するなどの“交通整理”に力を発揮できると考えています。特に認知症の患者さんは、人によって要因や症状はさまざまで鑑別すべき疾患も多いので、まず最初は神経内科医が診るのがよいのではないかと思います」(中野先生)。

 

“不本意な来院”の方にこそ細やかな気配りが大事

緑豊かな中庭を眺めるカウンセリングスペース 緑豊かな中庭を眺めるカウンセリングスペース

専門性の高い検査、診療とともに同クリニックの特長となっているのが、患者さんとご家族の立場に立った環境づくりとコミュニケーションです。

待合室は開放的で明るく、癒しの音楽と中庭に見える緑が心地よい空間を演出しています。もちろんどれもが患者さんと付き添いのご家族の居心地を考えてのこと。

「当クリニックは初診の方も予約優先制なのですが、どうしても飛び込みの患者さんなどでお待たせする場合があります。しかし、緑を多く取り入れるなどで、待ち時間も比較的イライラしないで過ごせて頂けているようです」と中野先生は穏やかに微笑みます。

そして院内のスタッフ間では細やかな情報の共有とタイムリーな連携を心掛けています。

「スタッフ間の風通しをよくすることが、引いては患者さんやご家族へのサービスの向上に繋がると思います」と事務長の屋敷敦子さんは言います。

特に認知症の方で、ご本人の納得が得られずご家族に連れられて受診された場合は、特に配慮が必要です。

「例えば患者さんとご家族、それぞれ別にお話を伺うようなセッティング、待ち時間が長くならないような予診や検査のタイミングを図るなど、関わるセクション全てが連携しながら対応しています」(屋敷さん)。

看護師 岩佐祥子さん 看護師 岩佐祥子さん

予診などを担当する看護師の岩佐祥子さんは、検査を不本意だと感じている患者さんもおられるので、“脳に疾患があるといけませんから”などと一言一言を丁寧に接しています。

「ご家族にも、いつからどのような症状があるのかを詳細にお聞きし、日常生活でできることできないこと、ご家族の状況、行政サービスの利用度などをお聞きするようにしています」(岩佐さん)。

 

介護保険制度の活用などアドバイスも丁寧に

患者さんとご家族への対応は治療だけにとどまらず、生活面のサポートやアドバイスに及びます。「認知症の診療の目的は、患者さんとご家族が長く豊かな生活を続けられるようにサポートすること。しかしながら、認知症や介護保険制度への理解が不足しているご家族が多い」と中野先生は指摘します。

「患者さんが何かができないからと、やきもきするのはわかりますが、だからといって説得したり教え込んだりするのは逆効果。それを知らないご家族が苦労を重ねていることがよくあります」(中野先生)。

また、看護師の岩佐さんは「介護保険制度を申請していない方が多い」ことを実感しています。

「ご家族ががんばって介護しておられるのですが、見るからに表情に疲弊があらわれているんです。ご家族の負担を減らすためにも積極的に制度を利用すべきです。また、ちょっと早いかなと思っていても急に症状が進むことがありますし、申請してすぐに利用できるわけではありませんから、早めに申請することをお勧めしています」(岩佐さん)と、予診の際などにアドバイスを行っています。

 

早期発見・早期治療こそが認知症対応の要

今後、患者数の増加が見込まれる認知症の治療について、中野先生は「何よりも重要なのは早期発見・早期治療であり、MCI(軽度認知障害)の段階で治療に入ることも検討する」と話します。こうした観点から先生は、検査で特に問題がなくても、これまでの経験に照らして「あやしい」と思えば治療を考慮します。

「私が診ている患者さんでアルツハイマー型認知症を発症してから11年になる方がいます。当初は30点満点であった長谷川式簡易評価スケールは10~12点に落ちていますが、今でも身の回りのことは自分でできるし、囲碁がお好きで時々勝っているそうです。早い段階から治療に入れば、そうやって豊かな生活を維持できる可能性が高くなります」(中野先生)。

「できれば根本的な治療薬が出てきて欲しいのですが、何も薬剤がなかった時代と比べれば、薬剤の選択肢があるだけで治療は様変わりしています。患者さんにぴったり合った治療ができるよう、私たち医療従事者はもっともっと勉強しないといけません」と語る中野先生は、患者さんやご家族がうまく認知症と付き合っていけるように、治療や介護支援などのより一層の進化を目指します。

 

 

取材日:2013年4月25日
なかの神経内科クリニックの外観

なかの神経内科クリニック

〒950-2051
新潟県新潟市西区寺尾朝日通16-31
TEL:025-234-3663

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