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患者さん一人ひとりに合わせた最良の治療を模索し続ける
<静岡県静岡市 あおばこころのクリニック>

院長 坂ノ上政綱先生 院長 坂ノ上政綱先生

「じっくりとお話をうかがいたいから」と完全予約制をとって患者さんと向き合っている、静岡市・あおばこころのクリニック。患者さんがより健康に、より良い人生を歩めるお手伝いを全力でしたいという院長の坂ノ上政綱先生は、患者さんから「誠実で正直な先生」と信頼を寄せられています。

精神科領域は「患者さんの人生に寄り添える」

緑が窓からのぞく待合 緑が窓からのぞく待合
広く開放的な待合 広く開放的な待合
まるでホテルのフロントのような受付 まるでホテルのフロントのような受付

観葉植物が生み出すさわやかな空気の中、目を楽しませる季節の花々に、モノトーン調のゆったりとくつろげるソファや調度品が配されたあおばこころのクリニック。心療内科、精神科、物忘れ外来を標榜する同クリニックでは、待合や診察室で愛らしいぬいぐるみが出迎えてくれます。

「診察室ではぬいぐるみを触ったり抱いたりする認知症患者さんもいれば、全く関心を示さなかったり、かえって嫌がる方もいて、そういった反応からも病状を汲み取ることができますね」と坂ノ上先生は、さりげなく置かれたぬいぐるみも、診療ツールとして役立てていると話します。

いかに患者さんがリラックスできるかに重点を置き、こだわりの空間を演出した坂ノ上先生は、大学入学時から「脳」に興味をもち、その道へ進む決意をしていたと語ります。

「人間の脳は未知数の領域で神秘的です。人の生き方・哲学・文学的な部分に関わる精神科は興味深く、患者さんの人生に寄り添えると思いました」(坂ノ上先生)。

精神保健指定医、認定産業医となり、静岡県立こころの医療センター勤務、済生会総合病院で精神科科長を務めたあと、「自ら理想とする診療を行いたい」と、2008年に同クリニックを開設しました。

患者さんがより良い生活、より健康な生活を送るお手伝いを、「正義感をもって、人生をかけて取り組むこと」が、“理想とする診療”と話す坂ノ上先生。

「認知症は未解明な部分がまだ多いのですが、患者さんはどんどん増えている。今後さまざまなことがわかってくると思いますので、常にベストな治療を選択できるよう、勉強を続けています」と、認知症医療にかける思いを語ります。

検査も自ら実施、点数より「間違い方に着目」

認知症の疑いがある場合、同クリニックでは、問診・認知機能検査、画像検査などを行い、総合的に診断していきます。

なかでも坂ノ上先生が重要視しているのが、いつごろからどんな症状が出始めたか、ご家族が気づいたのはどのタイミングで、どんな生活上の問題があったかという「患者さんのストーリー」です。

CTなどの画像撮影は外部の専門家に委託しますが、問診は坂ノ上先生自らがじっくりと時間をかけて聞き取ります。長谷川式簡易評価スケールのほか、時計描画テスト(CDT)、立方体模写といったすべての検査を坂ノ上先生自身が行っているのが同クリニックの最大の特長です。

「たとえば長谷川式の点数を見ただけでは、全体像が明確にわからない。しっかりと患者さんのプロフィールを見なければ、最適な診療計画は立てにくい」と自ら検査を行う理由を話します。各種検査で患者さんがどのような間違いをしているかに着目し、記憶の障害のあらわれ方を「認知症にかかわる医師自身が直接確認することが大事」と坂ノ上先生は指摘します。

 

誠実なコミュニケーションを心がけて

同クリニックでは、大がかりな宣伝活動をせず、他医からの紹介や口コミなどでクリニックを知った患者さんを中心に、完全予約制での診療です。それは、開業当時から坂ノ上先生が思い描いていた「じっくりと向き合い、患者さんのストーリーを大切にする医療」を実現するためです。

一日の最後にその日の診療をふりかえるという坂ノ上先生は、「今日はどんな患者さんが来院され、何の話をしたかを思い出すには、限度がある」と、一日の患者数を最高でも40名台と決め、患者さんとの密なコミュニケーションを心がけています。

「病気のことは、なるべく患者さんに正直に、忠実に伝えようと思っています。『この病気は治るのか、どの程度まで良くなると見込めるのか』といったことまで踏み込み、包み隠さずお話しすることが多いです」(坂ノ上先生)。

真摯に患者さんと向き合うためにも特に明言しているのが、薬に関すること。患者さんには、必ず指示通りに飲んでほしい、飲めないときはすぐに相談してほしい、と強調します。

「こちらは薬をきちんと飲んでいるという前提で患者さんの変化を捉え、治療を展開していますから。ご自分やご家族の判断で調整したり途中でやめたりなどは、決してしないでください」と、初診時からお願いしています。

「私はより良く生きるお手伝いをするため、真剣に、人生をかけて患者さんに向き合っているつもりです。ですから、その真剣さを患者さんにも求めています」とまっすぐな視線で話す坂ノ上先生に「誠実さを感じる」と信頼を寄せる患者さんは少なくありません。

 

自ら講演会を主催、啓蒙活動も

認知症患者さんやご家族に接するにつれ、「もう2カ月、1カ月でも早く来ていただけていたら...」と痛感することが多いと坂ノ上先生は話します。ご家族がその兆候を感じていたにもかかわらず、数カ月、ときには1年以上経過し、病状が進行して受診に至る患者さんも多いことから、広く地域住民に対し、認知症や脳疾患について発信する機会を設けるようになりました。

「何にも縛られずに自由に話したい」と、あえてスポンサーをつけずに自ら勉強会を主催。一般の方でも認知機能低下の程度などを確認できる時計描画テストの実施方法について紹介した3月の講演会『きまりのない講演会』には、約300名がつめかけました。

「早い受診が症状緩和や進行を遅らせることにつながりますし、はっきりと認知症の診断がつかない場合でもその前段階であることは多いので、今後の生活で気をつける点などのアドバイスができます。ご家族の様子が変だと思ったらどんな方法でチェックすべきか、具体的に皆さんに伝えていこうと思います」と坂ノ上先生は今後の勉強会への意欲を見せます。

 

最前線の医療をアップデートし続けて

ご家族への啓蒙と同時に、坂ノ上先生自身も常に最前線の認知症治療に対してアンテナを張り、通り一遍の治療にならないように患者さんの変化に注視するようにしています。

というのも、一口に認知症と言ってもタイプは様々で、時間の経過とともに変化することも珍しくないからです。

「そんなとき、診断を見誤らないようにしたい。患者さんの状態をその都度しっかりと見極め、診断が変わった場合にはきちんと患者さんとご家族にお伝えしたうえで、薬を変えたり治療法を変えたりしています」(坂ノ上先生)。

経時的に変化する症状に合わせた細やかな認知症診療をするようになったきっかけは、名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生との出会いです。河野先生は、副作用の少ない薬剤の種類と用量を、患者さんの病状・周辺症状に合わせて詳細に決める「コウノメソッド」の創始者であり、画一的ではないきめ細かな認知症医療に感銘を受けた坂ノ上先生は、その手法を同クリニックの診療に取り入れるようになりました。

「良いものは吟味したうえで、積極的にとり入れたい」と話す坂ノ上先生は、病気について勉強されている患者さんやご家族が多い現状を受け、医師側もどんな質問にも応じられる知識がこれまで以上に求められると言及します。

「認知症の研究が進んでいけば、数年先にはさまざまなことが解明されているかもしれない。私たち医師は、その時点におけるもっともスタンダードな、最高の医療をアップデートし、それを患者さんに提供していかなければなりません。医師として “まっとうな医療”をすることで、患者さんの人生を支えていきたいです」(坂ノ上先生)。

 

 

取材日:2013年5月14日
あおばこころのクリニックの外観

あおばこころのクリニック

〒420-0839
静岡市葵区鷹匠三丁目12-8 峰ビル2F
TEL:054-250-2227

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