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大田区から日本の認知症医療を変える!
<東京都大田区 ナグモ医院>

院長 南雲晃彦先生 院長 南雲晃彦先生

地域医療に熱心に取り組み、内視鏡検査や動脈硬化検査、生活習慣病の予防などに力を入れるナグモ医院。院長の南雲晃彦先生は盟友である認知症専門医が編み出した治療法を全国に向けて発信する「伝道師」でもあります。

60年以上にわたって地域密着の医療を展開

ナグモ医院は昭和26(1951)年に東京都大田区に開業して以来、ずっと内科と小児科を柱に地域医療に取り組んできました。平成13(2001)年に2代目の院長となった南雲晃彦先生は蒲田医師会の会長としても多忙な日々を送りつつ、初代院長の想いを受け継いで地域医療に熱心に取り組んでいます。

同時に、消化器系の専門を生かして内視鏡検査を手がけ、禁煙外来や睡眠時無呼吸症候群の治療、さらには「健全な血流なくして健康なし」という持論のもと、動脈硬化検査や生活習慣病の予防・改善にも精力的に取り組んでいます。

認知症の診断・治療については特に専門外来の設置や標榜はせず、かねてから同院に通っていた患者さんが認知症になってからも他の慢性疾患とあわせて治療する場合が多く、高齢化もあって現在、多くの認知症患者さんを診ています。

熊谷先生著・南雲先生編著の書籍 熊谷先生著・南雲先生編著の書籍

表向きは「認知症も診る一般開業医」に見える南雲先生ですが、実は、独自の認知症治療で注目を集める同じ大田区にある京浜病院院長、熊谷頼佳先生の著書「熊谷式3段階認知症治療介護ガイドBOOK」(国際商業出版)の編著者として名前を連ねています。

「熊谷式認知症治療」の威力を語る証人として

「熊谷先生の治療法は臨床現場に則した唯一無二の素晴らしい技です。私は熊谷先生とは15年来の付き合いで、医師会でも協力して仕事をしてきました。ゴルフが共通の趣味でよく一緒に行くのですが、往復の車中もラウンド中も、ずっと認知症の話です。熊谷式治療法の一番弟子を自認していますし、京浜病院での治療成果をたくさん見てきた証人でもあります」と、南雲先生は力を込めて語ります。

「熊谷式3段階」とは、アルツハイマー病の患者さんを、「混乱期」「依存期」「昼夢期」の3つの段階に分類し、その見極め方と基本的な対処法、適切な介護や薬物療法について示したもの。脳外科を専門とする熊谷先生が、精神科の療養型病院で実践を重ねて編み出した治療法です。

「認知症専門医と言われる大学病院や大規模総合病院の精神科や脳外科の医師は、世界の最新論文を読み、多くのデータを集め解析し、さらに最先端の基礎研究にも加わっておられます。そういった専門医が臨床現場で患者さんに接するのは、数ヵ月に1回の外来診療時だけというのが現実ではないでしょうか。ところが、熊谷先生のユニークなところは、その大学病院での脳外科専門医の経験を基に、現在、療養型病院で毎日認知症患者さんの診療に向き合っていることです。独創的な治療法を編み出し、その効果を自身で逐一確かめながら治療を進めている専門医というのは、本当に希有な存在です」(南雲先生)。

 

開業医こそBPSDに取り組むべき!

「BPSD(周辺症状)が強く出て、かなり荒れていた患者さんでも、熊谷先生のところを受診すると2日で落ち着きます。疲労困憊していたご家族から見ると『神業』ですよ」と語る南雲先生も、直伝の治療法でかなりの成果を上げられるようになったと言います。

「ご家族が困っているのはBPSDです。中核症状の根本治療法はまだ研究途上ですが、BPSDは大きく軽減できる可能性がある。ならば患者さんとご家族に最も近い存在の一般開業医こそが、BPSDに立ち向かうべきです」(南雲先生)。

大田区では蒲田医師会が中心となって、この技術の普及に努めており、医師会に所属する約200人の医師のうち既に30人ほどが熱心に熊谷式に取り組んでいます。

さらに、医師だけでなくパラメディカルや介護士向けの勉強会も多く開催され、治療から介護まで一貫したサービスが提供される環境が整いつつあります。

 

パラメディカルの理解も重要な要素

看護師 北嶋弘美さん 看護師 北嶋弘美さん
看護師 米倉聡美さん 看護師 米倉聡美さん
臨床検査技師 山脇有里さん 臨床検査技師 山脇有里さん

もちろん、ナグモ医院でも、スタッフがしっかり学んでいます。

看護師の北嶋弘美さんは「この病院に来て2年になりますが、認知症についての理解がガラリと変わりました。前に勤めていた病院で担当した患者さんや義母など、認知症を発症した方の言動の意味が今になってわかります。当時の私には適切な対応ができる知識がなかったことが悔しいです。だからこそ、これから担当する患者さんのために、さらに勉強しようと思います」と語ります。

新人看護師である米倉聡美さんも、「先輩について学び始めたばかりですが、患者さん一人ひとりの世界観と時間軸を理解して、寄り添っていけるようになりたいです」と決意を語ります。

臨床検査技師の山脇有里さんは、同院で長谷川式簡易評価スケールの心理テストも担当しており、患者さんやその家族と接する機会が多くあります。「高血圧や糖尿病などの慢性疾患の治療でずっと通っておられる高齢の患者さんたちの『認知症の兆し』を見逃さないようにして、早期発見にも貢献したいと思います。そのために、悩みを気軽に言っていただける関係を築く努力をしています」(山脇さん)。

 

全国を視野に普及啓蒙に取り組んでいく

「今、蒲田医師会の管内に3万人の認知症患者がいると推定されています」と南雲先生は言います。

実際に治療を受けているのはそのうち8千人ほどですが、3万人全員が月に1回受診したとすると、1ヵ月25日として、1日当たり1200人が受診することになります。医師1人が1日10人を診察しても、120人の医師が認知症に積極的に取り組まないと間に合わない計算になります。

実際、大田区三医師会(大森医師会、蒲田医師会、田園調布医師会)では早期発見・治療を目指し、平成24(2012)年度から市民健診に認知症検査を取り入れています。その結果、認知症と診断された人が15%、MCI(軽度認知症障害)を含む早期認知症が15%、計30%と、厚労省等より報告されている高齢者の認知症発症率の推計値約10%を既に上回っていることが分かりました。

「もっともっと認知症を診る開業医を増やさないといけません。この少子高齢社会の緊急課題は、クリニック経営を考えても避けるわけにはいかないはずです。専門外だからと及び腰になるのではなく、専門外の私が習得して成果を出せるようになった確かなセオリーがあるのですから、しっかり活用して欲しいのです。大田区だけでなく、日本全国にこの治療法を普及するのが、一番弟子たる私の使命だと思っています」と語る南雲先生。

地域包括ケアを実現するための『蒲田医師会』 地域包括ケアを実現するための
『蒲田医師会』

蒲田医師会は電子カルテやICカードを使った医療情報の管理・共有で、全国に先駆けた取り組みを行っているのですが、南雲先生は、この「行動する医師会」を引っ張ってきた立役者のひとり。最近は、大学病院との共同研究や、国の施策への提言も精力的に進めています。

「高齢者施策への提言や、認知症と高血圧治療について医師会で本をつくって、全国に配ることも考えています。大田区から日本の高齢者医療を改革していきますよ」と語る南雲先生。その行動力はとどまるところを知りません。

 

 

取材日:2013年4月25日
ナグモ医院の外観

ナグモ医院

〒144-0034
東京都大田区西糀谷4-21-16
TEL&FAX:03-3742-0556

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