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外来からリハビリ、デイケアまで多職種連携で包括的なケアを
<香川県善通寺市 医療法人社団 大杉脳神経外科医院>

院長 大杉保先生 院長 大杉保先生

認知症専門外来を掲げ、医療と日常生活の両面から患者さん本位の診療に力を注ぐ大杉脳神経外科医院。外来、入院診療だけではなくリハビリテーションにも高い専門性を発揮するほか、デイケア、デイサービスなどを併せ持ち、地域に包括的なケアを提供しています。

認知症専門外来を始めて軽度の患者さんが増加

広々としたリハビリ室 広々としたリハビリ室

脳神経外科、リハビリテーション科を主な標榜科とする大杉脳神経外科医院は、19床の病棟のほか、関連施設としてグループホームやデイサービスセンターも運営。医療と介護の連携による手厚いケアを行っています。
 同院が認知症の専門外来の診療を始めたのは2004年秋のこと。

「もちろんそれ以前から認知症の患者さんを診ていましたが、そのほとんどの方が中等度以上で、ご家族が徘徊などに困って連れて来られる場合が多かったと記憶しています。言うまでもなく、中等度まで症状が進んだ場合、治療は非常に難しい。当院でも早期発見、早期治療に取り組まなければならないと強く感じていました」(大杉保先生)。

院長で脳神経外科を専門とする大杉保先生は当時の状況をそう振り返ります。

ちょうどそのころ大杉保先生は、認知症の臨床研究の第一人者である金子満雄先生の講演を聞き「ぜひこの先生にお願いしたい」と、認知症専門外来を担当していただくことを依頼。月1回の診療がスタートしました。

「それからは軽度の認知症患者さんが増えましたし、ご家族に連れられるのではなく、ご自分でもの忘れを心配して来られる患者さんも見られます」(大杉保先生)。

 

脳外科的疾患を除外して薬物&非薬物治療へ

診察はまず患者さんの問診からスタートします。患者さんから家族構成、職歴など聞くと共に、金子先生が提唱する30項目問診票をご家族に記入してもらい、日常生活でできていること、できないことを把握します。

さらにMMSE(認知機能検査)等による神経心理学的検査によるテスト、血液検査と脳波のチェック、CTによる画像診断と続き、必要に応じてMRIを他院に依頼します。

看護師 氏家知子さん 看護師 氏家知子さん

診察前の問診や各種の検査を担当する看護師の氏家知子さんは、「ご本人とご家族の両方からじっくりお話を聞くこと」を常に心掛けています。「特にご本人に自覚がない場合、質問の途中で怒り出す方もおられますが、決して否定せず最後までお話をお聞きします」(氏家さん)。

大杉保先生は診断をつける際の重要なポイントの1つとして「脳外科的な疾患の有無」を掲げます。そして、「例えば血腫や脳腫瘍、脳梗塞などによる認知症の場合、手術によって症状が改善することもあります。したがってこれらを除外してから投薬等による治療を行いますが、当院では非薬物療法・環境調整も重視しています」(大杉保先生)と治療の基本を示します。

 

日常の時間を楽しく過ごすことが重要

同院の非薬物療法の要点をひと言で言うなら「日常生活を充実させる」ことにあります。

看護師 三谷雅良さん 看護師 三谷雅良さん
副院長 大杉敦彦先生 副院長 大杉敦彦先生
作業療法士 七條加奈さん 作業療法士 七條加奈さん

「外来の場合、患者さんが自宅で楽しく生活できるような環境を作って欲しいとご家族にお願いします。趣味を楽しんだり、ご家族と一緒の時間を過ごすことが非常に重要なんです」と大杉保先生は訴えます。

こうした方針は入院患者さんの場合でも同じ。病棟を担当する看護師の三谷雅良さんは、「認知症のある患者さんでも、その人の個性を見いだして、その人らしく生活していただくことを心掛けています」と語ります。

「特に大事なのは身体を動かすことです。リハビリテーションに積極的に参加してもらい、ベッドで寝ている時間を極力減らすのが当院の特長です」(三谷さん)。

リハビリテーション専門医である副院長の大杉敦彦先生は、「できるだけ楽しく頭を使ってもらうことが認知症のリハビリのポイントです」と指摘します。

「簡単に言うと、楽しく遊ぶことが大事なんです。遊びというと古い世代の方は引け目を感じるかもしれませんが、単にドリルに向かうより遊びながら計算する方が頭が活性化する。そういう方向でプログラムを考えています」(大杉敦彦先生)。

また、作業療法士の七條加奈さんは、「リハビリの時間以外にもできるだけリハビリ室で過ごしてもらうようにしています」と言います。

「お話好きの方もいますし、知り合いの輪が広がったり、お互いに世話をしあったりしているので、危ないことがない限りは自主的に時間を過ごしてもらっています」(七條さん)。

 

ご家族の介護負担軽減にも努める

リハビリのほか、デイサービスやグループホームなどの関連施設を併設していることも、認知症ケアにおける同院の強みです。

大杉保先生は、「患者さんが家に1人でいると生活が不規則になり、脱水や栄養障害などを起こしやすくなります。昼間の生活を規則正しくするためにも、デイケア、デイサービスを利用していただきたい」と話します。

大杉脳外科デイケアセンター 介護福祉士 阿部稔子さん 大杉脳外科デイケアセンター
介護福祉士 阿部稔子さん

大杉脳外科デイサービスセンター 介護福祉士 中山雅夫さん 大杉脳外科デイサービスセンター
介護福祉士 中山雅夫さん

デイケア、デイサービスのスタッフは、送迎のときから積極的に患者さんに話しかけ、脳を活性化するよう気を配っています。大杉脳外科デイケアセンターの阿部稔子さんは、「患者さんが“考える”質問をすることが大切。そのためには、私たち職員が質問の引き出しをたくさん持っていなければなりません」と言います。 

また、大杉脳外科デイサービスセンターの中山雅夫さんは、「患者さんそれぞれに生活のバックグラウンドや興味の対象は違いますから、スタッフ個々が情報をとってまとめるだけでなく、ご家族やケアマネジャーさんらからできるだけ情報をもらってアプローチしています」と、個々人の情報の大切さを実感しています。

大杉敦彦先生は「介護者の負担を減らすためにもデイケア、デイサービスは重要」だと明言します。

「もちろん症状が進行しないように治療は行いますが、認知症はまだ“治る”病気ではありません。ではどうすれば患者さんが豊かな時間を過ごせるのか、どうすれば介護者の負担を減らせるのか。そこまで包括的に支援するのが私たちの仕事です」(大杉敦彦先生)。

患者さんのより豊かな人生のために

大杉脳外科指定居宅介護支援事業所 主任介護支援専門員 北岡信子さん 大杉脳外科指定居宅介護支援事業所
主任介護支援専門員 北岡信子さん

ケアマネジャーとして患者さんとご家族からの相談を受けている大杉脳外科指定居宅介護支援事業所の北岡信子さんは、「介護保険のサービスを生かすことが大事です」と指摘します。

「軽度の認知症の方は、まだ介護保険は必要ないと考えている方が大半です。先生方から認知症の疑いがあると聞いたらできるだけ早くご自宅を訪問し、日常生活状況を伺い、ご本人、ご家族のお気持ちや希望を大切に、必要と思われる介護保険サービスについて説明をさせていただいております」(北岡さん)。

同院では多職種の柔軟で緻密な連携も大きな強み。大杉敦彦先生は、「当院は常に医療と介護の連携に努めてきました。チーム連携が重要な認知症医療にも生かされているのでは」と捉えています。そして、「近年スタッフの経験値が上がったことで、今では他の病気の患者さんや付き添いの方を見て“疑いがあるのでは”と早期に気づくようになってきました」(大杉敦彦先生)といっそうの手応えを感じています。

そして、これからの認知症ケアを展望するとき「こうした早期発見、早期治療が重要」だと大杉保先生、敦彦先生は声を揃えます。

「早い段階で発見できれば、いろんな手が打てますし、実際に治療しながら仕事を続けている方もいます」(大杉保先生)。

「高齢化の時代ですから、認知症を発見してからも5年10年、それ以上の人生がある。その長いスパンを見通した治療ケアの提供に努めていきたいと思います」。大杉敦彦先生は決意を込めた口調でそう語りました。

 

取材日:2013年6月6日

大杉脳神経外科医院の外観

大杉脳神経外科医院

〒765-0052
香川県善通寺市大麻町2079-1
TEL:0877-63-5566

施設のホームページへ

 

大杉脳外科デイケアセンターの外観

大杉脳外科デイケアセンター
大杉脳外科デイサービスセンター


〒765-0052
香川県善通寺市大麻町2079
TEL:0877-63-5566

 

まおの里の外観

まおの里


〒765-0052
香川県善通寺市大麻町2080-1

 【 住宅型有料老人ホーム 】
 TEL:0877-43-6066

 【 グループホーム】
 TEL:0877-43-6061

 【 小規模多機能
 TEL:0877-43-6062

 【 デイサービス
 TEL:0877-43-6063

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