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「患者さんはお客さま」の姿勢で幅広い医療・介護サービスを届ける
<広島県広島市 医療法人社団 いでした内科・神経内科クリニック>

院長 井手下久登先生 院長 井手下久登先生

開業して約20年。外来診療から通所リハビリテーション、デイケアまで、幅広い医療・介護サービスで地域医療に貢献してきた、いでした内科・神経内科クリニック。認知症診療においても専門クリニックの一つとして、地域連携の一端を担っています。

家で看取れる医療・介護を目指して開業

「私が開業を考えた約20年前、広島県にはまだ民間のデイケア、デイサービスがなく、役所に聞きに行っても『それは何ですか?』と聞き返される状況でした。たまたま雑誌で岡山県のデイケア施設を見かけ、そこを見学させてもらったことを今でもよく憶えています」

そう語る院長の井手下久登先生が、いでした内科・神経内科クリニックを開業したのは1992年のこと。広島市民病院の神経内科と精神科で重ねたキャリアを、地域医療に生かしたいという思いからでした。

「市民病院には、急性期の治療を終えたのち、ある程度よくなってご本人も家に帰りたいのに帰れない患者さんが数多く入院されていました。在宅で医療、介護する環境が不十分だったからです。そうした状況を見て“家で看取れる医療・介護”を目指して当クリニックを開業したのです」(井手下先生)。

 

質の高い医療と介護の両立が必要

開業当初から、内科、神経内科だけではなく、肥満や関節の治療などにも幅広く対応し、併せて訪問看護による在宅ケアもスタート。その一方で、通所リハビリテーション、デイサービス、ショートステイ、認知症デイケアなど、さまざまな介護サービスを拡充してきました。

「市民病院時代にも認知症を診ていましたが、訪問看護やデイケアはやはり高齢の利用者さんが多いので、おのずと認知症を診る機会も増えてきます。そこで、介護も充実させようと重度認知症対応のデイケアもスタートしたのです」(井手下先生)。

同クリニックの近くには、住民の高齢化が進みつつある大規模なニュータウンがあり、今後、認知症患者さんの診療、介護のニーズがいっそう高まると見込まれています。

副院長 菊本修先生 副院長 菊本修先生

市民病院時代の井手下先生の後輩で、同クリニックの副院長を務める菊本修先生も「医療と介護の両立が必要」と持論を述べます。

「医療ですべて治れば介護は必要ありませんし、それが理想の姿だと思います。しかし現実には治りきらないケースがたくさんありますから、介護は必要であり、その質を問うべきです。認知症の患者さん自身は質まで判断できないかもしれませんが、だからといって決しておざなりであってはいけません」(菊本先生)。

 

認知症の予防は生活習慣病の対策から

菊本先生は東洋医学を専門としており、それを治療に生かしていますが、抑肝散が漢方治療の代表のように位置づけられていることには首をかしげます。

「確かにガイドラインに抑肝散は記されていますが、BPSD(周辺症状)の表れ方やその理由となる生活背景・環境は患者さんによってさまざまですから、単純に“この薬がいい”とは言い切れません。個々の症状を見極めた上での対応が重要だと思っています。私も十分できているとは言い切れませんので常に心にとめています」(菊本先生)。

また、井手下先生は予防の観点から「生活習慣病対策が重要」だと指摘します。

「糖尿病やメタボなどがあると認知症の危険性が高くなりますから早めに対処すべきです。デイサービスの利用者さんの中にも『お痩せになったほうがいいのに』と思う方が少なくありません。ただ、高齢者の中には『食べることが一番の楽しみ』という方もおられますから、無理に『痩せましょう』とは言えない面もあります」と井手下先生は対応の難しさを語ります。

 

スタッフの人間力向上が、サービスの向上につながる

外来から訪問看護、デイケアまで、同クリニックが提供しているサービスは多岐にわたりますが、すべての業務において患者さん本位の姿勢が一貫しています。それは院長である井手下先生の強い信念であり、スタッフの教育のベースにもなっています。

例えば、同クリニックでは患者さんを「お客さま」と呼びます。それは患者さんへの敬意を実際に言葉で表すためのルールです。

「医療はそもそもサービスビジネスです。どうしたらお客さまにご満足をいただけるのか、常に考え実行しなければなりません。上から目線で話したりするのは、もってのほか。“お客さま”と呼べば自然に敬う気持ちになります」(井手下先生)。

また、同クリニックはボランティア活動にも力を注いでおり、老人会など地域の集まりに出向いて医療・介護のレクチャーをする「無料出張講座」などを実施。朝6時30分から周辺の公園、バス停などを清掃する「早朝清掃・心を磨く会」には、有志のスタッフの中に井手下先生も加わっています。

「こうした活動によるスタッフの人間力の向上が、ゆくゆくはお客さまへのサービスの向上につながるはずです」と井手下先生の言葉は明快です。

 

地域をあげて患者さんの生活を支える仕組みを

これからの認知症診療を展望するとき、課題は「地域をあげての取り組み」だと、井手下先生、菊本先生は口をそろえます。

同クリニックが所属する安佐医師会は、2011年6月に認知症診断地域連携パスをスタート。安佐市民病院と、同クリニックを含む6つの専門医療機関が中心となり、かかりつけ医とも連携して早期発見・早期治療に取り組んでいます。

「それでも病院では患者さんの生活までカバーできません。まず、一人ひとりが生活習慣病を防ぐなど自助努力をする。そして地域の中に高齢者を支える仕組みをつくり、いざとなったら私どもを頼っていただく。そういう形にしないと、これからの高齢化社会は保てないと思います」(井手下先生)。

一方で菊本先生は、患者さんの生きがい、やりがいを見つけることが大切だと指摘します。

「ある若年性認知症の患者さんは50歳くらいで発症し、事務仕事を辞めざるをえず自信を失っていました。ところが農業を始めると非常に生き生きして前向きに生活するようになり、10年経った今も症状はほとんど進んでいないのです。やはり、できることを見つけたのが良かったのでしょう」(菊本先生)。

「とにかく家の中に閉じこもらず、当クリニックに相談してください。外来に来られなければ、こちらから訪問しますから」と井手下先生はいつもおっしゃっています。

 

 

取材日:2013年6月22日

でした内科・神経内科クリニックの外観

医療法人社団
いでした内科・神経内科クリニック

〒739-1734
広島県広島市安佐北区口田三丁目31-11
TEL:082-845-0211

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