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脳の専門家として認知症の診断に貢献
<長崎県長崎市 医療法人 古賀脳神経外科>

院長 古賀博明先生 院長 古賀博明先生

脳卒中による悲劇を減らすためにはまず予防! 大学病院などで数多くの脳外科手術を手がけてきた脳外科医が、賑わう町の一角に開設したクリニックで、脳卒中をはじめ、認知症など脳の病気の早期発見・早期治療の取り組みを始めています。

手術を数多く手がけたからこそ、予防の大切さを痛感

長崎市新大工町。観光客ではなく地元の人たちで賑わうエリアの商業施設の一角に、落ち着いた珈琲専門店のようなたたずまいの古賀脳神経外科があります。

院長の古賀博明先生が、このクリニックを開業したのは2001年のことでした。長崎大学などで脳外科手術を数多く手がけ、また、同市内の十善会病院や佐世保市立総合病院では脳神経外科の立ち上げに関わり初代科長を務めた古賀先生が、脳外科手術を行わないクリニックを開業した理由は、“予防”に取り組む必要性を感じたからでした。

「総合病院の脳外科には脳卒中などで倒れた患者さんが搬送されてきますが、手術室でどんなに頑張っても、また医療の技術が日々進歩しても、すべての患者さんを救うことはできません。さらに、命は助かっても後遺症が残るケースが少なくないのが実状です。脳外科手術に携わりながら、『手術室に運ばれてくる前に予防しなければならない』という思いが強くなるばかりでした。手術をたくさん手がけてきた私のような医師が予防の大切さを語ることで、説得力が生まれるのではないかと考えての開業です」と古賀先生は語ります。

同院では、脳ドックにも力を入れ、“脳の健康教室”も開催し、病気の紹介や予防法の指導を行っています。開院当初はクリニック内で教室を行っていましたが、最近は自治体などが主催する市民向けセミナーの講師役を引き受けて、院外で予防を訴えることが増えてきました。

 

もの忘れを訴える患者さんが1~2割に

診療室に座る古賀先生 診療室に座る古賀先生

同院を訪れる患者さんの多くは、頭痛やめまい、しびれや麻痺などの症状を持つ方です。過去に脳卒中を起こした、あるいは脳の外傷や脳外科手術を受けた患者さんの管理なども手がけています。

もの忘れ外来は特に設けていませんが、近年は認知症を心配して来院する患者さんが増え、新患の1~2割に及ぶようになりました。

「テレビや新聞などを通して、認知症の早期発見の重要性が知られてきたようです。ご本人が不安を訴えて来られる場合は正常の範囲であることが多く、ご家族が心配して連れて来られるケースでは何らかの認知症であることが多いのが実感です」。

認知症の診断は、ご本人への問診と診察、ご家族への聞き取り、長谷川式簡易評価スケールなどの神経心理検査と脳の萎縮などを調べるMRI検査で行います。その後の治療はかかりつけ医に任せることもあります。かかりつけ医を持たない患者さんの場合は同院で治療を進めます。

「ただ、かかりつけ医がいても、認知症サポート医である当院での治療を希望される方が増えてきました」。

 

MRIを生かして認知症の鑑別診断に貢献

認知症の診断における脳神経外科医の役割は、特発性正常圧水頭症や硬膜下血腫など認知症に類似する疾患ではないかを見極めることだと、古賀先生は考えています。類似疾患では脳外科手術にて治療可能な病気もあり、治せる時期を過ぎる前に発見して治療する必要があるからです。

このような認知症と類似疾患の鑑別をはじめ、さまざまな脳の病気の診断で威力を発揮するのがMRIです。

「MRIはCTに比べて得られる情報量がとても多く、病変の局在や進展の範囲をより正確に反映してくれます。CTと違って被曝もないので、患者さんの体への負担が小さくて済みます。MRI検査では特殊なソフトウェア(VSRAD)を利用して、認知症の診断に重要な脳の萎縮パターンや萎縮の程度を数値化して評価することもできるようになりました。MRI検査の欠点は撮影に少し時間がかかることです。時に認知症を疑う患者さんで、静止が難しい方もおられますが、少しの動きなら補正できるソフトもありますから、認知症の鑑別などに画像検査を受けるのなら、MRI検査をお薦めします」と古賀先生は語ります。

 

早く検査し、じっくり説明できる環境を

「総合病院ではMRI装置を各科共通で使用しており、検査を受けるのに順番待ちで日数を要することも多いようです。当院では脳神経外科領域である脳や脊髄に限定してMRI検査を行っており、1日に十数人の頭部MRI検査を行うことが可能です」。

MRI検査は脳ドック受診者や紹介を受けた患者さん、事前に診察を受けて予定した患者さんを中心に予約を組み込んでいます。

「ただ、検査予約枠には余裕を持たせていますので、初診当日に早急に検査が必要な患者さんが来られた時には、クリニックの小回りの良さを生かして、すぐに検査ができますし、検査結果や今後の治療計画などについても、ゆっくり説明できる時間を確保しています。受診当日に、問診から神経心理検査、頭部MRIによる認知症の類似疾患の鑑別から、脳萎縮程度の評価まで行うこともできますから、脳を専門とするクリニックを、うまく活用してもらえると嬉しいですね」と古賀先生は話します。

 

認知症診断の観点でもMRIの進歩に期待を

認知症における頭部MRI検査は、脳を輪切りにした画像が浮かぶように、認知症類似疾患の鑑別や脳萎縮程度の評価など、脳の形態変化の把握に力を発揮してきました。

「最近、神経活動に伴っておこる局所の脳血流の変化をMRI信号の変化としてとらえ、脳の活動や機能を見ようとする機能的MRI(fMRI)検査ができるようになりました。さらに、局所的な脳機能の変化のみではなくて、神経間のネットワークの障害を調べて、認知症の早期発見や診断に利用できないかと、神経画像バイオマーカーとしての研究がなされています。将来、外来でfMRIを含めたMRI検査を行い、その検査結果を組み合わせて軽度認知障害(MCI)や認知症の早期診断が可能となり、早期の介入が行えるようになるかもしれません。MRIには大きな可能性があると思っています」。

 

脳の専門家として地域医療のネットワークを支える

「認知症の早期発見や類似疾患との鑑別で貢献していきたい」と語る古賀先生は、神経内科と精神科の医師と組んで一般内科医向けの認知症に関する講義も手がけています。

また、認知症サポート医として地域包括支援センターや在宅医療に取り組む医師たちとの連携を進めていきたいと考えており、地域の認知症医療のネットワークを側面から支える心強い存在となりつつあります。

 

 

取材日:2014年1月22日

古賀脳神経外科の外観

医療法人 古賀脳神経外科

〒850-0017
長崎市新大工町5-7
サーパス新大工シーボルタウン 2F
TEL:095-818-6668

施設のホームページへ

 

古賀脳神経外科の外観2

 

 

 

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