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東広島の認知症医療・介護の向上のために邁進する
オピニオンリーダーとして
<広島県東広島市 医療法人好縁会 下山記念クリニック>

下山記念クリニック 院長 下山直登先生 下山記念クリニック 院長
下山直登先生

東広島市西条町の下山記念クリニックを中心に、東広島市・広島市を中心にクリニック、グループホーム、ショートステイなど多岐にわたる28の医療・介護事業所を運営する医療法人好縁会(取材時)。専門性の高い診療と、介護を受ける方の立場に立った良質な介護サービスを提供しています。“認知症医療・介護なら好縁会”と地域になくてはならないグループとなるべく、スタッフの研修体制を整え、地域での介護職向けの研修会やご家族のための介護相談や勉強会等も行っています。地域全体の認知症介護の向上のための事業に取り組み、今後の患者数増加を見据えた医療・介護ケアを展開しています。

クリニック開業の2年後に介護環境の改善を目指し、デイサービスを立ち上げ

下山記念クリニックに隣接する一部の介護事業施設 下山記念クリニックに隣接する
一部の介護事業施設

院長の下山直登先生が東広島市に下山内科クリニック(現在の下山記念クリニック)を開業したのは1994年のこと。現在は、下山先生を筆頭に常勤医・非常勤医各3名でアレルギー、呼吸器、糖尿病、消化器などの内科系疾患の診療を行うとともに、認知症サポート医である下山先生自身が物忘れ外来にて認知症診療にあたっています。2013年11月には広島市に新たに西原セントラルクリニックを開業し、ここでも認知症の診療を行っています。

また、クリニック開業から2年後には、当時の高齢者に対する介護環境を変えたいとの思いから、医療保険でのデイサービスを立ち上げ、介護事業への取り組みもスタートさせました。

“医療と介護は不可分”を基本姿勢として

「家族が年を取ったときの医療・介護の環境を少しでも改善させたい。ならば自分でやろうと思い立ったのです。とはいえ最初はノウハウも何もない状況だったので、まずは小規模なデイサービスからスタートしました。当時全国でモデルケースといわれたグループホームを見学させてもらった折に、そこで認知症の患者さんと介護スタッフが疑似家族として穏やかに生活されていることに感銘を受けました。同じように認知症になっても穏やかに平和に過ごせる施設をつくりたいと心に決めたのです」(下山先生)。

介護保険制度が始まった2000年に、好縁会グループ初のグループホームふれあいを開業。これは広島県のグループホーム第1号でした。以来、地域のニーズに応じて介護事業を拡大し、現在では重度認知症対応施設を含め東広島市と広島市、安芸郡に合わせて28の事業所を数えます(取材時)。

「私が薬物療法にいくら智恵を注いでも、ご家族など患者さんの周りの方と患者さんの関係が良くないと、精神症状は落ち着きません。認知症のケアにおいて医療と介護は不可分。私たちはそれを基本に患者さんとご家族に向き合っています」(下山先生)。

 

認知症患者さんやご家族の気持ちに寄り添った看護スタッフ

下山記念クリニック 外来看護師 宮重志保さん 下山記念クリニック 外来看護師
宮重志保さん

同クリニックの物忘れ外来初診時は、精神的に不安定な患者さんが人の大勢いる待合室で診察を待つのはつらいはず、という配慮から、予約制が基本。診察は、まずご家族に問診票を詳しく書いてもらい、下山先生が簡単な心理テストを行ってからCTを撮り、そのあと看護師が詳細な神経心理検査を行います。

「当クリニックでは看護師を認知症チーム、糖尿病チーム、呼吸器チームと専門チームに分けていますが、認知症チームのメンバーは、自ら勉強会を開くなど熱心で検査のスキルも高い。彼女たちの存在なくして診療は成り立ちません」と下山先生は看護スタッフに全幅の信頼をおいています。

外来看護師の宮重志保さんは「ご家族からできるだけたくさんのお話を聞くよう心掛けている」と言います。

「大切なのはご家族の“気持ち”を聞くことです。例えそれが愚痴っぽい話であったとしても、私が聞くことがご家族の支えになると思いますから」(宮重さん)。

下山記念クリニック 外来看護師 元田美穂さん 下山記念クリニック 外来看護師
元田美穂さん

同じく外来看護師の元田美穂さんは「検査のときに患者さんに不安を感じさせないことが大事」だと話します。

「患者さんが質問に答えられなかったとき『駄目だった』とがっかりされないように、『難しかったですよね。じゃあ次に行きましょう』と明るくお声掛けをするようにしています」(元田さん)。

 

患者さん一人ひとりをグループ全体でみているのが強み

ショートステイふれあい 係長・看護師 大星美由紀さん ショートステイふれあい 係長・看護師
大星美由紀さん

認知症対応型のショートステイふれあいに勤務する看護師の大星美由紀さんも、ご家族に寄り添うという姿勢を大事にしています。

「在宅でご家族が介護をされている場合、ショートステイに預けていただければ、介護疲れを癒しリフレッシュすることができますので、ぜひ利用していただきたいと思います。そうすれば、結果的に患者さんはご自宅で長く過ごせるはずですから」

そう語る大星さんは「グループ内で連携してさまざまなサービスを提供していることが、好縁会の特長」だと説明します。

「例えばショートステイのあとで通所施設を利用される場合、そちらのスタッフに細かい情報を引き継ぎます。1人の方をグループとしてトータルにみているので、ご家族は安心できるのではないでしょうか」(大星さん)。

通所介護・リハビリ・重度認知症デイケア 係長・相談員 小原裕之さん 通所介護・リハビリ・重度認知症デイケア
係長・相談員 小原裕之さん

東広島地区の3つの介護施設を統括し、相談員も務める小原裕之さんは「複数の施設から選べること、医療と介護の距離が近いことも、好縁会グループの長所」だと話を引き継ぎます。

「西条町だけでも3つの通所施設があり、それぞれの施設が身体のリハビリ、趣味の活動やアクティビティの提供、重度の認知症への対応、と特徴を持っています。ぜひ利用者さんの状態や環境に合わせてお選びいただきたいですね。そして、利用者さんにもし何かあれば、すぐに下山先生に相談できることも安心につながっていると思います」(小原さん)。

 

細やかな連携で患者さんの服薬状況を把握し、治療に生かす

こうした密な連携は、もちろん医療においてもプラスに働いています。

「患者さんの日常生活の中で何か問題があれば、逐一私のところに情報が入ってくるようになっています。月に1回の外来診療で、主治医が把握できる患者さんの病状には限界もあり、それをサポートする意味でも重要な連携だと思っています。認知症の薬を処方してもきちんと服薬できなければ効果がでないので、患者さんがきちんと服薬できているか、服薬できていなければ何が問題なのかまで報告してくれています。その意味では、特にケアマネジャーとの連携は非常に重要だととらえています」と、下山先生は連携の意義を説きます。

居宅介護支援事業所ふれあいステーション 課長・介護支援専門員 中村由美子さん 居宅介護支援事業所ふれあいステーション
課長・介護支援専門員 中村由美子さん

居宅介護支援事業所ふれあいステーションのケアマネジャー、中村由美子さんは「服薬に関しては、薬の選択の面でも先生に相談できる関係ができています」と話します。

「一般に、ケアマネとドクターの間には垣根があるなどといわれますが、当グループではまったくそんなことはありません。こちらから報告することはもちろん、先生から直にアドバイスを頂くこともよくあります。そうやって看護や介護のスタッフを含めて患者さんの情報をつぶさに共有しているからこそ、細やかな対応が行えます。認知症のケアは小さなことの積み重ねが大事。当グループはそれができる体制が整っていると思います」(中村さん)。

 

“患者さんの未来”につながる介護を目指して

医療法人好縁会 教育研修部 部長 国清浩史さん 医療法人好縁会 教育研修部 部長
国清浩史さん

医療法人好縁会 事業本部 本部長 山根喜代治さん 医療法人好縁会 事業本部 本部長
山根喜代治さん

同グループが毎年のように新しい介護サービス施設を開業し、事業規模を拡大していく中で、下山先生はスタッフの教育にも力を注いできました。その実務を担っている同グループ教育研修部部長、国清浩史さんは「理念を形にするための教育研修プログラムでなければなりません」と力を込めて語ります。

「まず大事なのは、人生観、人間観、老人観、死生観などの思想をスタッフが共有することです。そして“後始末”“お世話”といった後ろ向きの発想ではなく、“患者さんの未来”につながる介護をすべきだと考えています。医療はどんどん進歩していますが、介護は停滞している。これでは医療のパートナーにはなれません。旧態依然とした“お世話”の介護から脱却して、本来的な意味での“自立支援”を行うこと。私たちはそれを目指して常に研究し研鑽を重ねています」(国清さん)。

同グループの介護事業全体を取りまとめている、事業本部本部長の山根喜代治さんは、これに続けて「自立は目的ではなくあくまでも手段」だと指摘します。

「自立は幸せに生きるための手段に過ぎない――スタッフはこうした介護の根幹に関する考え方、基本姿勢をまず自らのものにすべきです。私たちはそれを“共にある” “安定した関係” “行動の了解” “タイプ別ケア”という4つの原則にまとめています」(山根さん)。

 

“地域密着型”であることの意義を大切にして

医療法人好縁会 介護事業部 部長 田中功一さん 医療法人好縁会 介護事業部 部長
田中功一さん

山根さんと国清さん、そして介護事業部部長の田中功一さんは、地域における認知症の啓発活動や相談業務にも力を注いでいます。

「これから高齢化が進む中で、好縁会だけが頑張っても追いつきません。だから他法人の研修にも積極的に取り組んでいます。もちろん一般の方対象の講演会も依頼があればお応えしています。年に何回やっているのか、正直、数えきれません」(山根さん)。

一方で田中さんは「認知症の方が地域の中でその人らしく生活していることを見てもらうのが啓発につながるはず」と強い信念で取り組んでいます。

「私どものグループホームは制度上、地域密着型という名前がついていますが、これはまさに地域で生きていくということを意図しています。もとよりホームの中だけで生活が完結するわけではありません。お祭りや交流会に参加するといった次元の話ではなく、ホームの入居者さんが自治会の役員を担うなど、地域の一員として地域共助の役割を果たすべきだということです。そういう姿を見れば、地域の方に『認知症があっても、こんな暮らし方・生き方ができるんだ』と理解していただけると思っています」(田中さん)。

 

認知症専門スタッフを揃えた老人ホームの設立、さらに未来を見据えて

下山先生と認知症患者さんと向き合う好縁会グループの皆さん 下山先生と認知症患者さんと向き合う
好縁会グループの皆さん

同グループでは、2014年春に重度の認知症にも対応した介護付き有料老人ホームえにしの里を開業。『こころのケアセンター』と名付けたフロアでは、重症化した認知症の方でも自宅にいるような感覚で穏やかに暮らすためのケアの提供をできるように専門スタッフを揃えているとのこと。同ホームをこれまで取り組んできたことの集大成と位置づけながらも、下山先生は「まだまだやることはある」と意気込みを語ります。

「私の認知症診療は名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生が提唱されているコウノメソッドの考え方をとり入れています。認知症の診療は過渡期にありますから、今後どんどん新たな治療法が考案されるでしょう。私たちは認知症の診療・介護において広島のオピニオンリーダーだと自負していますが、他所で良い取り組みをしておられれば、それをどんどん採り入れて、1人でも多くの患者さんの幸福な人生をサポートしたいと思っています」(下山先生)。

 

 

取材日:2014年1月22日

下山記念クリニックの外観

医療法人好縁会 下山記念クリニック

〒739-0041
広島県東広島市西条町寺家7432-1
TEL:082-424-1121

施設のホームページへ

医療法人好縁会グループ

グループのホームページへ

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