『笑顔とこころでつながる認知症医療』サイトドメイン変更のお知らせ 「お気に入り」や「ブックマーク」の変更をお願いします

詳細はこちら

ホーム > 地域から探す【中国】 > 鳥取県 > 鳥取県東伯郡琴浦町 医療法人社団もりもと 森本外科・脳神経外科医院
医療機関を探す

自立生活も認知症改善も運動機能の回復から
<鳥取県東伯郡琴浦町 医療法人社団もりもと 森本外科・脳神経外科医院>

医療法人社団もりもと 理事長 森本外科・脳神経外科医院 院長 森本益雄先生 医療法人社団もりもと 理事長
森本外科・脳神経外科医院
院長 森本益雄先生

30年以上も前から在宅医療に取り組み、リハビリテーションでも効果をあげている森本外科・脳神経外科医院。デイケアセンターやグループホームなども併設し、地域で暮らす高齢者にとって頼りになる医療機関です。

30歳代の若い医師が開業した有床診療所

鳥取県のほぼ中央に位置する東伯郡琴浦町では、約1万8千の町民の32%が65歳以上の高齢者です。町内に大きな病院はなく、有床診療所である森本外科・脳神経外科医院による地域密着型医療が住民の大きな支えになっています。

理事長の森本益雄先生がこの地に開業したのは1977年のことでした。「当時はまだ35歳でした。近くの病院で勤務医をして地域の皆さんとのつながりをつくってから開業するのが普通のやり方だと思うのですが、松江市民病院より帰り、いきなり開業。当時は脳神経外科と言ってもピンとこない人も多かったようです」と、森本先生は振り返ります。

15床の有床診療所として開業し、地域のニーズに応えて内科も外科も診療、半年後には救急医療機関の指定も受けて交通事故や脳血管障害で搬送される患者さんの救命に努めました。

同院の方向性を決めたのは開業から5年が経った1982年、定期的な訪問看護・訪問診療に取り組み始めたことでした。

 

開業当初から訪問看護・在宅医療に取り組む

「脳卒中など脳血管障害の患者さんは障害が残ることが多く、退院後も在宅で診る必要があります。私は脳神経外科が専門ですし、患者さんやご家族にニーズがある以上、そのニーズを解決する役目を果たさなければと考えたのです」(森本先生)。

取り組み始めた当初から、手術日にあてていた水曜日の午後に手術予定がない時には、看護師と共に森本先生が自ら患者さんのご自宅を訪問しました。「患者確保のためにやっている変わり者の先生だ」という声もあがったそうです。

1986年に入浴サービスを、1988年にはミニデイケアを開始するなど介護にも力を入れ始め、1992年には在宅医療に集中するため救急指定を返上しています。

今では、デイケアセンター、リハビリ施設、グループホームなどを併せ持つ、医療と介護の一大拠点となっています。多くの施設や機能は、国が制度を整える前からスタートしており、立ち上げ時にはさまざまな苦労があったといいます。

 

時代に先駆けてリハビリテーションを開始

超早期リハビリに取り組み始めたのも早く、在宅医療とほぼ同時でした。在宅で自立生活をするための機能回復が必要だと考えたのですが、訪問診療で患者さんに「起きてどんどん動こう」と言うと、患者さんは「何のために、つらい訓練をしなきゃいけないのだ?」という発言があったといいます。「そこで、患者さんとご家族の交流の場として、花見や海水浴、紅葉狩り、食事会などを開催しました」(森本先生)。

その交流会で患者さんは「苦しいのは自分だけじゃない」と気づき、励まし合う仲間ができ、座位を保てればいくらでも外に出られるという目標ができました。この患者交流会は、1984年に開催された第1回から、デイケアが始まるまで長らく続けられました。

パワーリハビリテーションの施設 パワーリハビリテーションの施設

1994年にはデイケア施設としての認定を受け、1996年には新たなデイケアセンターが完成、同時に在宅介護支援センター事業を受託、それ以降も機能・施設の充実を着々と進めてきました。

さらに2001年には、全国に先駆けて「パワーリハビリテーション」を導入しました。高齢者やリハビリが必要な患者さん向けに開発された医療用トレーニングマシンを用いて、軽い負荷をかけて運動を行うものです。2003年からは町の委託を受けて、介護予防事業としてのパワーリハビリの活用も始まりました。

その後も2005年に加圧トレーニング、2008年にはノルディックウォーク指導を開始するなど、新しいメディカルフィットネスに積極的に取り組み、大きな成果を上げています。

 

在宅医療は患者さんの暮らしを知る窓

森本外科・脳神経外科医院 副院長 看護部長・ケアマネジャー 金田弘子さん 森本外科・脳神経外科医院 副院長
看護部長・ケアマネジャー 金田弘子さん

副院長・看護部長の金田弘子さんは、前職の総合病院から、在宅医療に力を入れる同院に移った当初は驚きの連続だったといいます。「看護師の仕事はこうあるべき! 病院ではこうしていた!と、他の看護師と衝突して、ご迷惑もかけました」と金田さんは当時を振り返ります。

その後、退院した患者さんがどんな居住環境で暮らしているか、生活するうえで何が問題になるのかを目の当たりにして、患者さんの運動機能を維持・回復させることの重要性を痛感したといいます。

「山間部に住む患者さんが通院するのに、どれほどの時間と労力が要るか、こちらが訪問してみなければ分かりません。入院患者さんに対しても、安全を第一に考えすぎると何事も控えめになりますが、この診療所では日中は少なくとも6~7時間は離床し、リハビリ室かデイケア、デイサ-ビスに出かけ、活動性を高め、在宅患者さんとの交流を図ります。できることは自分でするように促しています」(金田さん)。

 

身体的なリハビリで認知障害の改善も

同院では、認知症の患者さんに対しては、水分補給・十分な栄養・定期的な排便・運動の基本的なケアとプライドを重視したケアに力を入れて高い効果を上げています。

「身体を動かすことは脳によい刺激を与えます。患者さん一人ひとりの身体能力に合わせて適度な負荷をかけて運動できるパワーリハビリテーションをうまく使うと、認知症の症状が驚くほど改善されるケースが多いですよ」と森本先生は語ります。

金田さんも、「認知障害の多くは、十分に水を飲み(1日1,500cc)、食事を取り(1日1,500kcal)、それによって排便リズムを取り戻し、加えて適度に運動することで覚醒水準が上がり、かなり改善します」と語ります。

金田さんは、総合病院での勤務経験と、同診療所での在宅医療やリハビリテーションでの成果を基に、高齢者ケア、とくに認知症ケアの講演活動や指導(認知症の重度化予防実践塾:岡山県美作県民局、高知市、浜田市、鳥取県、グル-プホ-ム協会鳥取県支部、高知県四万十市、島根県大田市、岡山県浅口市、岩手県陸前高田市、島根県飯石郡飯南町)を積極的に行っています。

 

地域との連携をさらに深めていきたい

「『時代を先取りしている』とよく言われますが、患者さんやご家族の悩みに応えることを積み重ねてきた結果が今の当院です。地域密着型の医療に取り組み、自然と到達した答えでした」(森本先生)。

同院には2013年10月から、泌尿器科の医師が常勤で着任し、森本先生と同様に在宅医療にも取り組んでいます。

すでにグループホームでの看取り率は60%近くに達し、現在は最後まで住み続けることができるサービス付き高齢者住宅を建築中です。

「これまでに築いてきた地域との人脈をより強いものにし、医院のスタッフの育成にも力を入れていきます。これから、さらに高齢化が進んでいきますが、我々の医院と介護施設があることで地域の高齢者が安心して暮らせる、そんな存在であり続けたいと思います」(森本先生)。

 

 

取材日:2014年1月23日

森本外科・脳神経外科医院の外観

医療法人社団もりもと
森本外科・脳神経外科医院

〒689-2304
鳥取県東伯郡琴浦町逢束1210
TEL:0858-53-0121

施設のホームページへ

この記事のURLをメールで送信
医療機関を探す
新着施設から探す
地域から探す
  • 北海道 近畿
  • 東北 中国
  • 関東・信越 四国
  • 東海・北陸 九州・沖縄
カテゴリーから探す
  • 社会が考える認知症予防・治療・戦略
  • 日常診療における創意工夫
  • チーム連携のさらなる充実
  • ふれあいつながる作品展
  • バアちゃんの世界
  • バアちゃんの世界からわかる認知症の症状と対応のヒント
  • 「笑顔とこころ」をつなぐ声
  • お薬(剤形)の選択肢が増えました
  • 患者さんとご家族のための認知症の知識
  • 認知症相談窓口
  • 認知症サポーターキャラバン
  • サイト運営企業の取り組み
  • 医療関係者の皆さまへ
トップページへ