『笑顔とこころでつながる認知症医療』サイトドメイン変更のお知らせ 「お気に入り」や「ブックマーク」の変更をお願いします

詳細はこちら

ホーム > 地域から探す【関東信越】 > 東京都 > 東京都葛飾区 医療法人社団東京正和会 あさの金町クリニック
医療機関を探す

認知症と生活習慣病を総合的にサポートするクリニック
――“地域ぐるみの認知症ケア”の実現に力を注ぐ
<東京都葛飾区 医療法人社団東京正和会 あさの金町クリニック>

あさの金町クリニック 院長 浅野次義先生 あさの金町クリニック
院長 浅野次義先生

“患者さんの全身を診ること”をモットーとする、あさの金町クリニック院長の浅野次義先生は、生活習慣病の予防・改善と、神経内科と心療内科の専門性を生かした認知症の診療により、地域の患者さんの全身の健康を守る役割を担っています。また、葛飾区医師会の認知症対策委員として地域の認知症ケア体制の拡充にも注力。地域の方が認知症になっても安心して暮らせる街を目指し、専門医とかかりつけ医の連携や介護を含めたシステム作りにづくり組んでいます。

神経内科を専門に糖尿病にも精通し、患者さんの全身を診る診療を大切にする

JR金町駅からほど近い商店街にあるクリニック JR金町駅からほど近い商店街にある
クリニック

「私のそもそもの専門は神経内科で、大学病院勤務時には神経内科と糖尿病の専門医として、多くの患者さんを診ていました。神経内科で診る機会が多い脳卒中の患者さんは、糖尿病、高血圧など多くの生活習慣病を抱えており、この2つの領域の根本にある生活習慣病の克服こそ重要と考え、患者さんの身近な専門医となるべくクリニックを開業しました」(浅野先生)。

院長の浅野次義先生が、あさの金町クリニックを開業したのは2000年7月。東京慈恵会医科大学附属青戸病院で約10年の勤務経験を経てのことです。

「大学病院にいた頃から認知症を診ていましたが、当院も開業して10年以上経過し、当院をかかりつけにしている患者さんも高齢化が進み、認知症の患者さんが増えてきました。糖尿病も認知症も専門性に偏らず、一人の患者さんの全身を診ることが大事だと考えています」(浅野先生)。

 

糖尿病など生活習慣病で通院中の患者さんの小さな変化にも注意を払う

浅野先生は、主治医として小さな変化も見逃さないことが認知症の早期発見につながると考え、日々の診療の中で、内科の病気などで通院中の高齢の患者さんにもの忘れがないかなどにも気を配っています。特に近年では、糖尿病は認知症の発症リスクを高めることが注目されており、その両方を専門とする浅野先生は早期発見に細心の注意を払っています。

「長く生活習慣病で通院している患者さんの中に認知症になる方が増えてきています。例えば糖尿病の患者さんの血糖値が上がってきた場合、薬の飲み忘れを疑い、薬が飲めていないときはその原因が認知症ではないかと考える――常にそのように注意しています」(浅野先生)。

 

困っている症状を聞き出し、改善できるように速やかに対応する

看護師長 下村ふじ子さん 看護師長 下村ふじ子さん

初診の認知症患者さんの場合、まずご本人やご家族から話を聞いて問題点を洗い出します。採血などその日にできる検査を行った上で、その他の検査のスケジュールを立て、長谷川式簡易評価スケールや時計描画テスト(CDT)、手指で形をつくる検査などを行っていきます。また、必要に応じて、地域の大学病院にMRIなどを依頼します。

検査を担当する看護師長の下村ふじ子さんは「生活環境を聞くことが大事」だと話します。

「まず患者さんとご家族に一緒に診察室に入ってもらいますが、その後ご家族にのみ先生と私がお話を伺います。特に生活環境からはいろいろなことが分かりますので、注意して聞くようにしています」(下村さん)。

「検査はかかりつけ医として一般的なやり方だと思いますが、早く診断をつけ、薬物治療や介護保険などで介入することで今困っていることが少しでも早く改善するようにと注力しています」(浅野先生)。

さらに、浅野先生は患者さんやご家族が相談に来られる場合も、早期受診が大切だと指摘します。「多くの場合、ご家族が対応に困るようになってから来院されるのですが、周囲の人間が早く気づいて診察を受けることで、改善が早く、患者さんのよい状態を長く保つことができます」(浅野先生)。

 

患者さんの言葉の一つひとつに耳を傾ける

また、下村さんは「1人で来られる方には特に留意しています」と言います。「何かあったときのことを考えて、初診のとき、ご家族の連絡先を必ず確認するようにしています」(下村さん)。

受付の浅野さんは「患者さんが受付で話されることも大事」だと、患者さんからの言葉の一つひとつに注意しています。

「検査のときに言い忘れたことや、先生に言いにくかったことなどを受付で話される方もおられますので、そうしたお話は必ず先生に伝えるようにしています。初診のときは緊張されていた患者さんも、下町という土地柄もあるのか、何回か言葉を交わすと急に距離が縮まる感じがします。そうやって患者さんの緊張をほぐし、気持ちよく帰っていただくのも受付の仕事だと思っています」(浅野さん)。

 

生活習慣病予防のための体操教室が心身の健康をサポート

体操教室が行われる浅野生活習慣病予防研究所の一室 体操教室が行われる浅野生活習慣病予防
研究所の一室

浅野先生は診療テーマである“生活習慣病の予防”のために、クリニックの3階に浅野生活習慣病予防研究所を設けています。ここでは、健康運動指導士と管理栄養士の資格を持つスタッフが栄養指導や週に2回の体操教室を開いています。体操教室ではイスに座って行うボール運動やマット上で立って行うバランス運動など、高齢の方でも行いやすい体操を工夫して行っています。糖尿病や高血圧の改善が主な目的ですが、これらの疾患をもつ認知症の方も通っており、他の患者さんと同じように体操に参加しています。

「体操後の患者さんは皆さんリフレッシュし、多くの方がすがすがしい笑顔で帰られます。身体的健康とともに心の健康や認知症予防にも効果的に働いていると思います」(浅野先生)。

この研究所の活動にも見られる通り、浅野先生は疾病を治療するだけでなく、健康的な生活の維持増進を重要なテーマととらえ、日頃から患者さんにアドバイスを送っています。

「認知症の患者さんの場合、ご家族の中でも介護のキーパーソンにあたる方と、将来どのように生活するかをじっくり相談します。患者さんの状態変化に配慮しながら将来設計を立てておかないと、ご家族全員の生活が成り立たなくなるケースもありますから」(浅野先生)。

 

かかりつけ医と連携した診療の仕組みづくりが必要

葛飾区医師会では2012年から認知症対策に組織的に取り組んでいますが、浅野先生はそのリーダー的な役割を果たしています。その一番の動機は「専門医だけでは認知症患者さんすべてを診ることができない」という強い危機感です。

「85歳以上の高齢者のうち、毎年その1割が認知症になるといわれています。女性の平均寿命が85歳を超えているのだから認知症患者が増えるのは当然で、これからさらに加速するでしょう。専門医だけでは認知症を診ることができなくなりつつあり、かかりつけの先生とともに認知症診療を行っていかなければならない状況です」(浅野先生)。

「ある程度病気が進行していれば、アルツハイマー型かレビー小体型か、あるいはそれら以外の認知症なのかの鑑別はつきます。大事なのは何よりも早期の発見です。まず専門医が早期に診断をして治療方針を立て、日常の診療はかかりつけの先生が行うという仕組みをつくらないといけません」(浅野先生)。

 

地域が一体となってケアする“葛飾モデル”の実現を

浅野先生はさらに「医療と介護が地域として一体になって認知症を診る“葛飾モデル”をつくりたい」と語ります。

「認知症の患者さんを抱えたご家族が疲労困憊(こんぱい)している現実や、高齢者が高齢者を介護しているという状況を見れば、地域を上げた対策を早期に具体化しないといけません」(浅野先生)。

浅野先生とクリニックの皆さん 浅野先生とクリニックの皆さん

また、下村さんは「診療するだけでなく、患者さんの環境を良くしてあげたい」と訴えます。

「特にご家族と離れて1人で暮らしている患者さんは、お薬がちゃんと飲めているかどうかが心配ですから、ケアマネジャーさんやヘルパーさんと連絡を取り合っています。介護保険を利用されていない方には申請を勧めますが、申請しても利用できるまでに時間がかかるのが、とてももどかしいですね」と課題を指摘します。

「将来どのように病気が進むかを予想してご本人やご家族に伝えた上で、地域全体でケアするシステムが必要です。葛飾区では2017年までにこうしたシステムを具体化したいと思っています」(浅野先生)。

専門医とかかりつけ医、どちらの役割も担う浅野先生は、それぞれの立場を理解し、地域全体の認知症診療をさらに向上させるべく、日々邁進しています。

 

 

取材日:2014年2月19日

あさの金町クリニックの外観

医療法人社団東京正和会 あさの金町クリニック

〒125-0041
東京都葛飾区東金町1-18-3 第3ウバノビル1F
TEL:03-3609-7511

施設のホームページへ

この記事のURLをメールで送信
医療機関を探す
新着施設から探す
地域から探す
  • 北海道 近畿
  • 東北 中国
  • 関東・信越 四国
  • 東海・北陸 九州・沖縄
カテゴリーから探す
  • 社会が考える認知症予防・治療・戦略
  • 日常診療における創意工夫
  • チーム連携のさらなる充実
  • ふれあいつながる作品展
  • バアちゃんの世界
  • バアちゃんの世界からわかる認知症の症状と対応のヒント
  • 「笑顔とこころ」をつなぐ声
  • お薬(剤形)の選択肢が増えました
  • 患者さんとご家族のための認知症の知識
  • 認知症相談窓口
  • 認知症サポーターキャラバン
  • サイト運営企業の取り組み
  • 医療関係者の皆さまへ
トップページへ