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安心して暮らし続けられる街をつくるために
<静岡県裾野市 医療法人社団オカニューロケアクリニック 岡クリニック>

岡クリニック 院長 岡考先生 岡クリニック
院長 岡考先生

「誰もが認知症患者さんとの付き合い方を学んで、みんなで支える社会をつくりたい」。脳外科医が若くして開業したクリニックで、医療と介護と地域コミュニティをつなぐ試みが進んでいます。

「つないだ命」その後にも責任

静岡県裾野市、晴れた日は富士山の美しい姿を望むことができる場所に、岡クリニック(内科・脳神経外科・リハビリテーション科)が開業したのは2002年でした。院長の岡考先生は開業当時36歳、すぐ近くにある裾野赤十字病院の脳神経外科部長からの転身です。

救急救命や大きな手術を手がけることが多い脳神経外科医にとって、経験が深まり気力や体力が充実する30歳代は、病院勤務でこそ活躍できる年代です。「開業すると手術を手がける機会はほとんどなくなります。私は救急現場で人の命を救う仕事がしたくて脳外科医になったので、大学病院に勤めていた時は手術中心の毎日に大きなやりがいも感じていました。次に勤めた裾野赤十字病院は100床余りの中規模病院で、外来で術後管理や慢性期の診療も手がけるなど、患者さんの暮らしを考える機会が増えたのです」(岡先生)。

脳の病気や障害の場合、命は助かっても麻痺や高次脳機能障害などが残ることが珍しくありません。そんな患者さんを支えきれずに家族がバラバラになってしまったケースも目の当たりにした岡先生。「救急でつないだ命のその後も、医療者として責任があるのではないかと感じるようになりました。しかし、勤務医の立場では制度上、往診や訪問診療はできません。それが開業を決意した理由です」と、語ります。

 

予防・治療・介護に一貫して取り組むために

「開業当初は、週に1日くらい病院に勤務して手術に携わりたいと考えていましたが、それは甘かったですね」と岡先生は語ります。患者さんの生活を支えるという視点に立つと、手がけるべき仕事が大きく広がっていったからです。

今、岡先生は脳ドックや頭痛外来による脳の病気の予防、リハビリや在宅医療に力を入れると同時に、認知症の予防・治療・介護にも力を注いでいます。

「開業直後から精神科の先生に学ぶ機会があり、グループホームの立ち上げに関わったり特別養護老人ホームの嘱託医を務めさせてもらって、認知症患者さんの暮らしや、介護のプロの視点を知るチャンスに恵まれました」(岡先生)。

資格認定証の数々 資格認定証の数々

介護のプロから資格や学会の存在を教わり、必要を感じて学ぶうちに、今では専門医・指導医の資格に加えて、福祉分野であるケアマネジャー、認知症ケア専門士、さらに、認知症ライフパートナー、福祉住環境コーディネーターの資格まで取得しています。

 

スタッフ全員が認知症のプロとして見守る

同クリニックでは、看護師、レントゲン検査技士、リハビリテーション科の理学療法士も認知症ケア専門士の資格を持って活躍しています。

例えば、レントゲン検査を受ける時、患者さんは服を着たり脱いだりしますが、そこで着衣失行などの症状が見られれば検査技士が医師に伝えます。待合室での言動も早期発見のヒントになります。「何度も来られている患者さんがトイレの場所を探していたら、赤信号です。引き戸の開け方ひとつ見ても様子がおかしいことに気づけるはず。スタッフみんなが専門知識をもって患者さんを見守り、気遣い、異変に気づく環境をつくることが大切です」と岡先生は語ります。

岡クリニック 看護師 土屋英子さん 岡クリニック
看護師 土屋英子さん

看護師の土屋英子さんは「先生の人柄に惹かれて、開業と同時に入職しました。認知症の患者さんが増えてくるに従って勉強を重ね、最近、認知症ケア専門士の資格を取りました」と語ります。認知症外来では神経心理検査を担当していますが、ご家族に言われて渋々受診に来られた患者さんは、検査に協力的ではなく怒っている方も少なくありません。

「雑談で昔のことを聞いたりしながら、少しずつ心を開いていただくのが難しいところであり、やりがいでもありますね」(土屋さん)。

 

医療と介護がスムーズに連携できる仕組み

岡クリニック 事務長 菊池宏樹さん 岡クリニック
事務長 菊池宏樹さん

事務長の菊池宏樹さんは「前職は規模のある病院の事務長で、患者さんやご家族と接するのは苦情を聞く場面が大半でした。それも大切な仕事ですが、当クリニックでは事務長兼コーディネーターとして、在宅生活に必要なサービスについての助言をしたり、相談に乗ることでご家族から感謝の言葉をいただくことも多く、充実感があります」と語ります。

医療と介護の両方がわかる事務長の存在は、スタッフの働きやすさ、福祉や介護事業者との連携の良さにも大きく貢献しています。

居宅介護支援事業所 綿ぼうし ケアマネジャー 山下哲治さん 居宅介護支援事業所 綿ぼうし
ケアマネジャー 山下哲治さん

同クリニック内には居宅介護支援事業所「綿ぼうし」が設置され、ケアプランの作成や介護サービスの紹介などを行える体制も整っています。綿ぼうしのケアマネジャーである山下哲治さんは「綿ぼうしは認知症専門医である岡先生と連携して、認知症を早期発見し、住み慣れたご自宅でその方らしい生活が続けられるように支援させていただいております」と語ります。

 

患者さんとご家族を支えられる社会をつくりたい

スタッフ全員で認知症患者さんを支える岡クリニックの取り組みはさらに、ご家族や地域にも広がっています。「認知症と診断する時には、患者さんの家族構成や隣人との関係、地域性などを細かく聞き取り、地域でどう支えていくかを考えます。その時の私は、医師というよりソーシャルワーカーとして考えていますね」(岡先生)。

同居のご家族だけでなく、隣町に嫁いでおられる娘さん、いざという時に頼れる隣人も、患者さんを支える力になります。

岡クリニックの皆さん 岡クリニックの皆さん

「ご家族には、『認知症がここまで進んで、あと何年かしか元気に過ごせないかもしれません。残された年月を楽しく暮らせるように、皆さんの力を貸していただけませんか』と説明しています。隠したり目を背けるのではなく、認知症という病気を知ってしっかり向き合うと、不思議と支えてくれる人が集まってくるものですよ」(岡先生)。

ご家族だけでなく地域コミュニティのなかで認知症患者さんを支える仕組みをつくるのが、岡クリニックの目標です。

認知症の患者さんは赤ちゃんと同じで、暗い気持ちで接すると暗い表情を返し、明るい肯定的な気持ちで接すると笑顔を返してくれることが多い、と岡院先生は考えています。

三島市に2014年9月開院した 三島市に2014年9月開院した"みしま岡クリニック"の皆さん

「もともと日本には少々お節介な近所付き合いがありました。その良い面を復活させれば、世界中の国々からお手本にされる超高齢社会をつくれるはずです。最近、子どもへの虐待やシングルマザーの孤立が問題となっていますが、認知症患者さんが安心して暮らせる社会は、安心して子育てできる社会でもあります。『この国に生まれてヨカッタ』と思える国をつくるのが、最終目標ですね」と語る岡先生。小さなクリニックの大きな挑戦は、これからも続きます。

 

 

取材日:2014年3月18日

岡クリニックの外観

医療法人社団オカニューロケアクリニック
岡クリニック

〒410-1128
静岡県裾野市二ツ屋140-1
TEL:055-995-1188

施設のホームページへ

 

みしま岡クリニックの外観

医療法人社団オカニューロケアクリニック
みしま岡クリニック

〒411-0036
静岡県三島市一番町13-11
ヒルトップ壱番町2階

施設のホームページへ

 

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