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オーダーメイド治療で、患者さんとご家族を穏やかな暮らしに導く
<東京都世田谷区 医療法人社団大悟会
三軒茶屋なかむらメンタルクリニック>

院長 中村聡先生 院長 中村聡先生

三軒茶屋駅から徒歩3分と好立地にあり、遠方からも患者さんが訪れる三軒茶屋なかむらメンタルクリニック。院長の中村聡先生は、精神科医として患者さんとご家族に向き合い、病状に合わせたきめ細やかな認知症治療を提供。ご家族の介護負担を減らして、患者さんとの穏やかな生活を支えています。

患者さんと困っているご家族を、もっとよい状態に導きたい

三軒茶屋駅近くのビルの4階にあるクリニック 三軒茶屋駅近くのビルの4階にある
クリニック

穏やかな音楽が流れ、落ち着いた雰囲気が漂う三軒茶屋なかむらメンタルクリニックは、院長の中村聡先生が2010年に開業しました。精神科・心療内科を標榜し、認知症をはじめうつ病やパニック障害などの治療を行っています。

中村先生は、東京大学法学部を卒業し出版社に就職、その後医師を志し、人と向き合う医療を目指して精神科医となった異色の経歴の持ち主です。都立老人医療センターで多くの認知症患者さんの診療に携わった後、精神科医としての研鑽を積み、クリニックを開業しました。

「統合失調症など精神疾患の患者さんと向き合うつもりで精神科医になったので、当初はこれほど認知症診療に取り組むとは考えていませんでした」と中村先生は控えめに語ります。

一方で現在の一般的な認知症治療に大きな問題意識を持ち、よりよい治療法を探り実践してきました。

「認知症患者さんのご家族は困難を抱え、困窮していることが驚くほど多く、治療ニーズは大きいと気づかされました。患者さんとご家族が楽になれる治療があるにもかかわらず、まだ広まっていないという状況を踏まえ、私自身が救える人を救いたいと取り組んできました」。

 

ご家族の重い介護負担を軽減する治療を重視

落ち着いた雰囲気で清潔感のある待合室 落ち着いた雰囲気で清潔感のある待合室

開業から4年、増加の一途をたどる受診患者さんのうち、約半数を占めるのが認知症患者さんです。ある程度病状が進行しご家族が介護に行き詰まっている場合や、セカンドオピニオンを求めている場合が多いと、中村先生はいいます。

中村先生は、初診の患者さんには30分以上時間を割き、じっくりとご家族の話に耳を傾けます。ご家族が何に困っているかを把握し、負担軽減を重視しながら、患者さんに適した薬物療法を取り入れ、生活環境の整備や介護サービスの活用など、多角的にアドバイスしていきます。

「ご家族は妄想や徘徊などのBPSD(周辺症状)に悩まされていることが多いため、まずBPSDの改善を重視します。BPSDが起こる背景には睡眠障害が影響していることが多いので、その原因を探りながら治療を行っています。患者さんが夜よく眠れるようになれば、日中は介護できると話すご家族もおられ、日中、デイサービスなどに通って生活のリズムを整えるように指導することもあります」。

真面目で責任感があるご家族ほど、患者さんを想い、自分を犠牲にする傾向があると肌で感じている中村先生は、ご家族への言葉かけにも配慮を込めます。医師の言葉はご家族の背中を押す力があると知っているからです。

「家で介護するほうがいいと周囲に言われて、負担を抱え込んでいるご家族が少なくありません。場合によっては、『夜間に休む時間をとらないとあなたが倒れますよ』と助言したり、在宅での介護が限界だと感じたら施設の入居も提案したりしています。施設に入居しても状態が落ちついたら外泊し、ご自宅に戻れることも説明し、ご家族が納得できる方法を探ります」。

ご家族だけで介護を担い、無理を重ねてこられた方々は、中村先生の言葉に涙を流すこともあるそうです。

 

患者さんに合ったオーダーメイドの治療を

クリニックの紹介や認知症ケアについての書籍をそろえる、待合室の本棚 クリニックの紹介や認知症ケアについての
書籍をそろえる、待合室の本棚

中村先生は、施設が広く最新の検査機器のそろった、多数の専門職がサポートする大病院をデパートに例えます。魅力がある一方で、検査の頻度や種類が多く、大勢の患者さんが訪れるため待ち時間が長いなど、場合によっては患者さんの負担になってしまうことがあります。それに対し、同クリニックはいわば、「個人商店」だと例えます。いつも同じ医師が患者さんにかかわることで信頼関係を築き、患者さんに必要なものを治療に取り入れていきます。

「MRIやSPECTなど詳しい検査が必要な場合は、もちろん近隣の医療機関に依頼し、きちんと調べます。厳密な診断も大切ですが、患者さんやご家族の生活背景を理解し、実際の生活面をサポートできるのが、クリニックならではの良さだと思います。サプリメントなどでも有効だと私が判断したものは取り入れて、個々の患者さんに合った治療を行っています」。

オーダーメイドの治療を実践する中村先生は、名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生が提唱しているコウノメソッドを認知症治療に取り入れています。コウノメソッドでは、病型に合わせて薬剤を選び、副作用が出ないように薬剤の量を調節し、サプリメントなども活用します。

「かつて認知症治療にやりがいを感じつつも今の治療で十分なのだろうかと考えていた時期に、コウノメソッドを知りました。最初は河野先生の治療に驚きましたが、実践してみたところ、確かに効果があったのです」。

コウノメソッド実践医として名を連ねる中村先生のもとには、首都圏はもちろん、遠く東北からも患者さんとご家族が訪れています。

 

症状改善で穏やかな生活を取り戻す患者さんとご家族

患者さんから贈られた、診療室に飾られる絵画 患者さんから贈られた、診療室に飾られる
絵画

同クリニックの診察室には、先生が診療してきた認知症の患者さんが開業祝いに、と描いてくれたという絵が飾られています。この患者さんをはじめ多くの患者さんは、中村先生の治療とサポートによって症状が改善し、ご家族が「まだこんなことができるんだ」と驚くことも少なくないそうです。

「なかには、デイサービスでスタッフに対し『ありがとう』と口にするほど回復された患者さんもおられました。スタッフが驚いて、泣きながら息子さんに報告したそうです。その話をしながら、息子さんも涙されていましたね」。

ご家族の負担を軽くしたいという熱意をもった治療が症状の改善につながり、感謝の思いとなって返ってくる瞬間を目の当たりにしてきた中村先生は「患者さんが亡くなられたあと、『おかげでとても穏やかないい時間を過ごせました』と挨拶に来られるご家族もいて、そういうときは『間違っていなかったな』と実感できますね」とやさしい口調で話します。

現在は外来診療が忙しく、訪問診療に多くの時間を割くことは難しくなっていますが、以前の勤務先では往診を中心に行っていた時期もありました。

「実際に患者さんの家に伺うことで、独居や老老介護などで通院が難しい高齢患者さんがどのような環境で生活しているかを知ることができました。その経験が、現在の“生活までサポートする診療”に生かされていると思います」。

 

地域の介護従事者と連携し、患者さんとご家族のサポートを行う

患者さんとご家族に必要な認知症診療に、未来を見据えて取り組む中村先生 患者さんとご家族に必要な認知症診療に、
未来を見据えて取り組む中村先生

中村先生は、ケアマネジャーに対する勉強会も開催しています。認知症の理解を深め、意識を高めてもらうのが目的です。

「現在は残念ながら、まだ認知症診療に熱心な医療機関ばかりではありません。インターネットなどで情報を収集し行動を起こすご家族もおられますが、情報が十分届かないご家族を適切な診療につなぐのは、ケアマネジャーの役割が大きいと思います」。

先生自身、地域のケアマネジャーやヘルパーとの関わりがおのずと増えるなか、難しい状況にある患者さんについて相談を受けることもあるといいます。

より患者さんとご家族の身近な存在として関わりサポートできる体制をつくりたいと、「将来的には認知症に対応する訪問看護ステーションの併設も考えている」と中村先生は語ります。

「医療だけではなく、生活を支える工夫が必要だと感じていますが、診察室だけでは支えきれません。今後さらに患者さんが増えると予想されるなか、ご縁があった方々にできるだけのことをして、患者さんとご家族が一緒に過ごせる時間を増やしていきたいですね」。

 

 

取材日:2014年3月24日

三軒茶屋なかむらメンタルクリニックの外観①

医療法人社団大悟会
三軒茶屋なかむらメンタルクリニック

〒154-0004
東京都世田谷区太子堂2-7-3 橋和屋東京4F
TEL:03-6450-8996

施設のホームページへ

 

三軒茶屋なかむらメンタルクリニックの外観②

 

 

 

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