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患者さんのQOL向上をめざし最後まで寄り添う
<群馬県邑楽郡大泉町 医療法人穂栄会 みづほクリニック>

みずほクリニック 院長 穂積昭則先生 みづほクリニック
院長 穂積昭則先生

群馬県内で一番面積の小さな町にして、一番人口の多い町でもある、群馬県邑楽郡大泉町。美しい景観をもつこの町で認知症医療に取り組んでいるのが、みづほクリニックです。患者さんのADL・QOLを落とさず、最後まで手を尽くしたいと、隣接する居宅介護支援事業所と連携し、医療と介護の両輪で患者さんとご家族を支えています。

医師人生のスタート時から認知症治療に取り組む

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「薬で認知症の進行が抑制されることがメディアを通して伝えられるようになり、『不安だから調べてほしい』と、ごく初期段階から来院される方が増えてきましたね」と院長で神経内科専門医の穂積昭則先生は話します。

穂積先生は医師になって20年余り。パーキンソン病、循環器疾患、神経難病、認知症など、神経内科に関わる病気全般の研究・治療に取り組んできました。こと認知症においては、研修医時代から抗認知症薬の治験やデータ収集に従事し、医師人生のスタートと同時に、軽症から重症まであらゆる段階の認知症患者さんと向き合ってきました。

大学病院等で実績を重ねていた穂積先生が同クリニックを開業したのは、2002年のこと。「高齢化の進んだ地域には認知症に詳しい医師が必要。ここで患者さんを診てほしい」と、介護施設グループの理事長を務める父親たっての要請により、グループ施設の嘱託医となったのがきっかけでした。

開業してよかった点を穂積先生は次のように話します。

「大学病院では病気そのものを診ることが主で、院外での患者さんの様子まではわかりませんでした。今は患者さんを取り巻く生活環境やご家族のこと、地域性まで含めてよく見えるようになり、個々の患者さんに適したサポートができるようになったと思います」。

ジェネラリストとして患者さんの心身を支えることを意識してきたという穂積先生は、高齢の認知症患者さんの多くが抱える内科疾患まで総合的に診療し、地域になくてはならない存在となっています。

 

時間をかけた「傾聴」で問題点を浮き彫りに

「患者さんを取り巻く生活環境やご家族のことまで見えるようになった」と穂積先生が語る背景には、“小さな町”という物理的な要素のみならず、「患者さんやご家族の話をじっくり聞き、寄り添う」という同クリニックの姿勢があります。

問診・診察に時間をかけること、来院者とのコミュニケーションを大切にすることは、同クリニックの特徴の一つです。穂積先生は認知症の診療には信頼関係がもっとも大切だとして、患者さんやご家族の話を傾聴することに努めています。

「患者さんとご家族の双方からお話を伺いますが、ご本人が不安がっている様子であればご自分から口を開いてくれるのを待ち、ご家族がストレスを抱えていると感じたときは、ご家族からとことんお話をお聞きするようにします」(穂積先生)。

時間をかけて話を聞くことで、患者さんの病状を把握し的確な治療につなげるだけでなく、患者さんを取り巻くさまざまな問題が浮き彫りになり、「日常生活で支障を来している事柄について、ご家族と共に解決方法を考え、サポートすることができます」と、穂積先生は傾聴が生み出す二次的な効果に手応えを感じています。

 

ADL・QOL維持のための投薬治療にも注力

穂積先生は、抗認知症薬の種類や剤形が増え、病状に合わせた薬剤を選択できるようになるなど治療の幅が広がったことで、医療者側の意識も「初期の段階から積極的に診療していこう」という流れに変わってきたといいます。

その一方で、重症度の高い患者さんに対しては、いまだに「手の施しようがない」と投薬治療が行われないこともあると指摘します。

「認知症治療の目的は、認知機能の改善だけではありません。身体的能力が低下して重症度が増すばかりに思えても、治療を続けることがADL(日常生活動作)の維持につながる可能性もあることを知っていただきたいと思います」(穂積先生)。

重度になっても認知症治療によってADLが改善し、QOL(生活の質)が向上した例は多く、穂積先生は「最後まであきらめずに患者さんを診療し続けることが私たちの務めです」と認知症に携わるすべての医師に呼びかけます。

 

ケアマネジャーとの連携で介護面もサポート

穂積先生の強力なパートナーとなっているのが、隣接する「西小泉居宅介護支援事業所 愛」のケアマネジャーたちです。

穂積先生をはじめ、地域包括支援センターや介護士からの依頼を受け、ケアプランの作成や福祉サービスの紹介など関係各所と患者さんの橋渡しを行うほか、ご家族からの相談にも乗っています。

西小泉居宅介護支援事業所 愛 ケアマネジャー 市東明美さん 西小泉居宅介護支援事業所 愛
ケアマネジャー 市東明美さん

介護保険制度が施行された2000年からケアマネジャーの職に就いている市東明美さんは、患者さんやご家族のために、早急な対応を心掛けているといいます。

「緊急度の高い患者さんもいらっしゃいますから、なるべくお待たせしないように、患者さんやご家族が何を望まれているのか、的確に把握するように努めています」(市東さん)。

大泉町では、緊急度の高い患者さんの場合、介護保険を申請した当日に行政担当者が認定調査を行って早期のサービス利用が可能になることもあり、市東さんは行政との連携を通じて、同町のサポート体制が充実していると感じています。

西小泉居宅介護支援事業所 愛 ケアマネジャー 竹内賀子さん 西小泉居宅介護支援事業所 愛
ケアマネジャー 竹内賀子さん

市東さんと共にケアマネジャーを務める竹内賀子さんも、「公的サービスについてご存じない方も多いので、患者さんやご家族の希望に沿ったケアプランを作成し、状態に応じたサービスを探していち早く紹介することが私たちの役目です」と話し、速やかな対応に取り組んでいます。

穂積先生は「認知症は医療だけでは解決できません。連絡次第すぐに動いてくれる彼女たちは、本当にありがたい存在です」と評価し、共に患者さんを支えていく“相棒”として頼りにしているといいます。

 

最後まで寄り添う認知症医療をめざして

穂積先生は同クリニックでの診療のほか、近隣の特別養護老人ホームなどの嘱託医も務めており、初診から通院、施設入居後に至るまでずっと診療を続けている患者さんも少なくありません。

「環境が変わり、担当医が変わると落ち着かなくなる患者さんも多いのですが、ご家族からは『先生に診てもらうと表情が穏やかになる』と言っていただけることもあります。この地でずっと診ていられるのは、患者さんにとっても私にとっても幸せなことです」と、穂積先生は頬を緩ませます。

しかし、「メディアの報道や新薬の登場によって認知症が注目され、初期の段階で受診される方は増えてきたものの、重度になってやっとご家族に連れてこられる方もまだまだ多いのが現実です」とも語り、その理由として、認知症についての知識が周知徹底されていないことを挙げます。

「行政や介護施設との連携だけでなく、認知症を診療する医師同士も手を取り合い、患者さんやご家族への啓蒙・啓発を行って早期受診につなげていかなければなりません。初期段階から治療を行うことで進行抑制も可能です。認知症がご専門でない先生方からもなるべく早期にご紹介いただいて、患者さんに寄り添いながら治療を続けたいと思っています」(穂積先生)。

「患者さんが生きやすくなるように最善を尽くしたい」と話す穂積先生は、ケアマネジャーらと手を携え、患者さんとそのご家族の生活を守り続けています。

 

 

取材日:2014年2月26日

みづほクリニックの外観

医療法人穂栄会 みづほクリニック

〒370-0517
群馬県邑楽郡大泉町西小泉5-9-22
TEL:0276-20-1122

施設のホームページへ

西小泉居宅介護支援事業所 愛

〒370-0517
群馬県邑楽郡大泉町西小泉5-9-1
TEL:0276-20-1201

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