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二重チェックの確実な初期診断により、先を見据えた認知症ケアを提供
<福岡県福岡市 医療法人光竹会 大橋ごう脳神経外科・神経内科クリニック>

院長 泉浩太郎先生 院長 泉浩太郎先生

福岡市南区の市街地にある大橋ごう脳神経外科・神経内科クリニックは、認知症の原因に着目した早期診断が患者さんやご家族の利益につながることを重視し、神経内科と脳神経外科の専門医が二重チェックで診察する体制を組んでいます。福岡大学と連携したもの忘れ外来を開設し、大学病院、基幹病院との密接な協力体制により、総合病院に匹敵する詳細な診断を実施しながら、患者さんとご家族に寄り添った、クリニックならではの丁寧な診療を提供しています。

神経内科と脳神経外科の専門医による二重チェック

採血などを行う明るい処置室 採血などを行う明るい処置室

大橋ごう脳神経外科・神経内科クリニックの院長、泉浩太郎先生は神経内科を専門としながら、これまで鹿児島や宮崎の高齢者が多い地域の基幹病院や離島の病院で、認知症をはじめ、すべての疾患を診る総合診療に携わってきました。認知症に関しては、初期から終末期まで豊富な診療経験を有しています。

筑紫郡那珂川町にある関連施設ごう脳神経外科クリニックの院長で脳神経外科医の呉義憲先生も、大橋のクリニックで週1回診察を担当しており、神経内科と脳神経外科、それぞれの専門性を生かし、診断時の二重チェックを行っています。

「緊急性の高い脳神経疾患を有する可能性がある患者さんの診断時には呉先生に意見をもらい、神経疾患の関連が強い認知症の診断には私の判断が生きるなど、日常的に意見を求め合える環境にあります。ひとつのクリニックの中にふたつの専門領域を持つメリットは大きく、診療の質のアップに結び付いていると思います」(泉先生)。

 

受診初期の臨床診断が、症状変化と対処法についてのご家族の理解に役立つ

1.5T超伝導MRI装置 1.5T超伝導MRI装置
クリニック2階の広いリハビリテーション室 クリニック2階の広いリハビリテーション室

同クリニックでは、福岡大学神経内科の合馬慎二先生が月2回もの忘れ外来を担当しており、泉先生、呉先生とともに、もの忘れを疑って来院される方や、地域の先生や精神科の診療所からの紹介患者さんを受け入れています。

認知症を疑って受診される患者さんには、初期にできるだけ正確な診断を行うことを重視しています。初診時は、長谷川式簡易評価スケール、MMSE(認知機能検査)、時計描画テスト(CDT)などの神経心理検査とともに、MRIを用いたVSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)など画像検査を実施しています。必要があれば近隣の総合病院と連携しSPECTやMIBG心筋シンチグラフィを行うなど、正確な診断のために力を尽くしています。

「初診時の問診や身体所見の評価により、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭葉変性症など大体の認知症は鑑別できますが、画像検査を早い段階で実施することで正確に診断し、治療可能な認知機能障害を見逃すことのないよう、細心の注意を払っています」(泉先生)。

また、初期にきちんと診断して病気の自然経過を明確にすることで、ご家族に今後の症状の変化やその際の対処法などを適切に助言することができるため、泉先生は「ご家族や患者さんにとって大きなメリットになると思います」と、早期診断の意義を強調します。

 

多方面との連携による適切な診断と治療で、認知症を正確に把握

認知症の中には、特殊な神経変性疾患、自己免疫性疾患、代謝性疾患、感染性疾患などが原因となる場合もあり、その鑑別には経験ある専門医の判断が必要になることもあります。

「“認知症”といっても、まずは臨床的に正確な診断をつけなければ、その後の治療は成功しません」と語る泉先生は、鹿児島大学病院神経内科・老年病学講座の高嶋博教授の協力を得て、診断が難しい認知症を来す遺伝性の変性疾患患者さんの各種遺伝子検索を行うなど、適切な診断のために多方面の連携体制を構築しています。

また、同クリニックでは近隣の精神科からの鑑別診断の依頼にも応えています。統合失調症を長く患っている患者さんはアルツハイマー型認知症を合併している可能性もあり、精神科の処方薬と抗認知症薬の併用について意見を求められることもあると言います。

「薬物療法を行って症状を良い方向にもっていくことで、患者さんもご家族も日常生活を過ごしやすくなります。介護の負担を軽減する意味でも、薬物療法には大きな役割があると考えています」(泉先生)。

 

患者さんの不安を和らげ、ご家族を支える看護ケア

看護師 青木良子さん 看護師 青木良子さん
看護師 原田由紀さん 看護師 原田由紀さん

同クリニックでは、認知症患者さんが不安なくスムーズに受診でき、満足した診療が受けられるように、看護スタッフがさまざまな面でサポートしています。

看護師の青木良子さんは「受診された患者さんとご家族には、まず、先生に相談したい内容や要望をお聞きしています。ご家族には、患者さんの様子に変わりはないか、不穏な状態がなかったか、お薬の服用状況などを具体的に伺い、前回受診時からの変化を患者さんの表情から観察し、診療前に先生に伝えられるようにしています」と話します。

同じく看護師の原田由紀さんは、患者さんが安心できるように、はっきりと話す、検査の日程はメモにして渡すなど、細かい気遣いを欠かしません。

「来院時には表情が強ばっている患者さんも多いので、検査にはご家族と一緒に案内し、なるべく不安感を和らげられるよう、患者さんの目線に合わせて話すように心がけています。中には感情のコントロールが難しく、待合室で興奮する方もおられますが、他の患者さんを刺激しないよう人のいない場所にご案内し、落ち着かれるまでゆっくり時間をとるなどの対応をしています」(原田さん)。

 

認知症への理解が深まり、周囲に受容された生活を

「認知症だというだけで患者さんが社会で不利益を受ける場合もありますが、それは認知症という疾患が正しく理解されていないからだと思います」と、泉先生は話します。

「痛みを主訴とする病気の患者さんが『痛い』と訴えても誰も否定したりはしません。一方で、認知症の患者さんにBPSD(周辺症状)がみられたとき、患者さんは周囲の人に『なんでそんなことをするの』と否定されてしまう場合があります。認知症患者さんのBPSDも病気の症状のひとつであると、できるかぎり受け入れて、接してほしいと願っています」(泉先生)。

青木さんは、治療や介護支援によって、患者さんとご家族の関係に変化を日々感じるといいます。「通院していただくうちに、患者さんの病状が落ち着き、ご家族の介護への理解が深まることで、初めのころは患者さんをとがめるようなことをおっしゃっていたご家族も、笑顔で『今日は調子がいいね』と患者さんとお話しされています。ご家族が笑っていると患者さんも笑顔になるので、ご家族に病気を理解してもらうことの大切さを実感しています」(青木さん)。

 

患者さんのADLを大切にする治療と介護を

大橋ごう脳神経外科・神経内科クリニックの皆さん 大橋ごう脳神経外科・神経内科クリニックの
皆さん

泉先生は、同クリニックだけでは、認知症の医療と介護のすべてをカバーすることは困難と考え、地域の介護従事者や福祉関係の方々と密に連携を取りながら問題解決に努めています。ケアマネジャーの資格も有する泉先生は、介護支援の苦労を理解し、地域のケアマネジャーさんからの相談にも具体的に回答しています。

「認知症は治療法がないからといって、BPSDで困った状態になってから専門医に紹介するのでは遅いのです」と危機感を抱く泉先生は、地域のかかりつけの先生には最初にきちんと診断をつけるのが診療の基本であることを強調したいといいます。

「認知症は進行性の病気ですが、治療で症状を緩和することで、患者さんのパーソナリティーをできるだけ保ち、最後まで生きる喜びを感じていただきたいと願っています」と語る泉先生。患者さんとご家族が最期まで幸せでいられるよう、早期の段階での適切な診断・治療の実践に今日も精力を傾けています。

 

 

取材日:2014年5月30日

大橋ごう脳神経外科・神経内科クリニックの外観

大橋ごう脳神経外科・神経内科クリニック

〒815-0033 0
福岡県福岡市南区大橋1-9-16
TEL:092-511-5219

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