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入院と在宅をつなぎ、ひとり一人と向き合う医療を実践
<東京都品川区 医療法人社団あおい會
森山医院・森山リハビリテーションクリニック>

医療法人社団あおい會 理事長 森山直哉先生 医療法人社団あおい會
理事長 森山直哉先生

訪問診療を受けながら自宅で暮らす方が増えています。医療法人社団あおい會は、患者さんひとり一人が安心して自分らしく生きられることをめざした医療に取り組み、在宅で暮らすためのリハビリテーションにも力を入れています。

開業から地域と共に70年。患者さんのニーズが病院を育てた

住宅と商店街が多く“昭和の下町”の風情が漂う品川区西中延で森山医院が開業したのは1946年。以来、70年近い歴史をこの街と共に歩んできました。

現理事長の森山直哉先生が同院を引き継いだのは1990年のことでした。「大学病院から地元に戻った時、地域医療のことはまったくわかりませんでしたが、すべて患者さんと地域の皆さんが教えてくれました」と森山先生は振り返ります。

訪問診療を手がけ、さらに2013年に有床診療所の森山リハビリテーションクリニックを開業したのも、地域のニーズに応える自然な流れでした。

「外来に来られていたある患者さんの通院が難しくなったのをきっかけに、ご自宅に伺うことを始めました。ほかにも、急性期病院を退院してすぐ自宅で暮らすのは難しい患者さんの姿を見るにつれて、病院から自宅に戻るためのリハビリを行う有床診療所の必要性を感じ開設しました。当院の進むべき方向性を、患者さんたちが教えてくれたという感じですね」(森山先生)。

 

患者さんひとり一人が輝いて生きられるように

理念 マズローの欲求階層説より(↑クリック:PDFファイル) 理念 マズローの欲求階層説より
(↑クリック:PDFファイル)

顧問・元 日本赤十字看護大学 認定看護師教育課程 
 認知症看護コース主任教員 水野陽子さん 顧問・元 日本赤十字看護大学
認定看護師教育課程
認知症看護コース主任教員 水野陽子さん

森山医院と森山リハビリテーションクリニックを運営する医療法人社団あおい會は"ひとり一人が輝いて生きる~自分らしさを光らせて~"という理念を掲げています。認知症の人は症状が進むと意思の疎通が難しくなりますが、「認知症だから......」と特別視するのではなく、それぞれの患者さんひとり一人と向き合うことを重視しています。

“病ではなく人をみる”という医療の理想を、実際の現場で貫くのは難しいものですが、あおい會では、医療スタッフの誰もが自然に“人と人とのつながり”という言葉を口にするほど、この理念が浸透していました。

同法人の顧問を務める水野陽子さんは、長谷川式簡易評価スケールを考案した長谷川和夫氏のチームで働き、認知症看護認定看護師教育課程の教育に携わった経歴を持っています。そんな認知症医療・看護のパイオニアである水野さんも、「認定看護師の教育では“人として接することの大切さ”を強調してきました。同院では、森山先生はじめスタッフ全員がこれを実践していることを誇りに思います」と語ります。

 

信頼関係を大切に、不安な気持ちのままにさせない

院内勉強会の様子 院内勉強会の様子

両院とも特に認知症医療を大きく掲げているわけではありませんが、高齢の患者さんも多く、認知症を合併している方の割合も高くなってきました。今では、森山医院の内科が認知症の外来治療の主な窓口となっています。

長年通っている患者さんと接していて、認知症を疑うこともあります。「患者さんの性格にもよりますが、『ちょっと物忘れが進んできたようですね。僕が心配だから検査させてもらえないかな。今は進むのを抑える薬もあるしね』と声をかけることも多いのです。信頼関係ができている相手なら、ストレートな物言いが一番響く場合もあります」(森山先生)。

森山医院看護師長の佐々木美之さんは「認知症はご家族の負担も大きいので、相談に乗るなどご家族と情報共有するよう心がけています。独り暮らしの方が多いのも心配です。より多くの方に認知症について知っていただき、連携していくことが必要だと感じています」と語ります。

森山先生が問診で心がけているのは、患者さんやご家族を不安な気持ちのままにさせないことです。情報の伝え方、タイミングを考えることはもちろん、治療や介護で抱きがちな不安に早く気付いて解決策を提示するのが大事だと考えています。

「たとえば、介護者にとって患者さんに薬を飲ませることは大きなストレスです。むせたり、せっかく食べた食事を吐いてしまったりすることもあります。すると、飲ませることを怠ったりカプセル剤を開けたり錠剤を潰したりというケースも出てきます。事前に充分に耳を傾けて医師が薬を整理し貼付剤にするなど剤型に配慮して処方することも、ご家族のストレスを軽くし、結果的に患者さんの状態を改善することになるのですよ」(森山先生)。

 

自宅に戻って前向きな気持ちで暮らせるように

食堂・談話室 食堂・談話室

同クリニックでは、入院・外来によるリハビリテーションと、訪問診療を手がけています。急性期の治療を終えた患者さんが安心してご自宅に戻るための懸け橋として、重要な存在です。ここで大切にしているのは、患者さんが尊厳を持って生きるための手助けをすること。急性期病院からすぐにご自宅に戻ると、排泄や入浴でもご家族の介助が必要となりますが、同クリニックで、少しでも自分でできることが増えてからご自宅に戻れば、患者さんとご家族も前向きな気持ちになれます。

看護師長 岸本まゆみさん 看護師長 岸本まゆみさん

急性期病院では治療が最優先ですが、同クリニックでは患者さんも比較的自由に過ごせるため、見違えるように穏やかになる方も珍しくないといいます。

「看護師は病棟、外来・訪問で役割分担していますが、細かく情報交換していますし、互いにサポートすることもあります。ご自宅に帰られた後の患者さんの様子がわかるのも嬉しいですね」と看護師長の岸本まゆみさんは語ります。

 

多職種の連携による訪問リハビリを実践

多くの器具が並ぶリハビリ室 多くの器具が並ぶリハビリ室

同クリニックでのリハビリテーションは外来・病棟・訪問で行われています。

退院という目的に向かってリハビリする入院患者さんの体の変化も大きいですが、生活の場である自宅でリハビリを行うとさらに高い効果が得られることが多いと、医師の和田真一先生は語ります。

 

医師 和田真一先生 医師 和田真一先生

「病院とご自宅では、環境はもちろん、患者さんやご家族の気持ちも違います。それぞれの特徴を生かしてリハビリを行うことが重要です。また、ご自宅だと地域社会との接点も多くなります。私たちも街のイベントなどの情報に注意して、活用できることは何でも活用するようにしています」(和田先生)。

 

 

広く開放的なリハビリ室 広く開放的なリハビリ室

言語聴覚士の渋谷理恵さんは「嚥下の訓練などが必要な場合に、私が訪問します。患者さんの中には口を開けてくださらない方など、訓練にならないことも珍しくありませんが、医師や作業療法士と連携して身体機能の訓練からアプローチしたり、ご家族の相談に乗ったりすることで結果が出ることもあります。自分の専門分野にこだわり過ぎず、目の前の患者さんと向き合うことを心がけています」と語ります。

言語聴覚士 渋谷理恵さん 言語聴覚士 渋谷理恵さん
作業療法士 栗原恭子さん 作業療法士 栗原恭子さん

作業療法士長の栗原恭子さんも、「患者さんの『できないこと』ではなく、『できること』に注目し、あきらめないことが大事です。私たちの職種は、院内ではご家族と接することが少ないですが、訪問診療では悩みを伺ったり解決策のアドバイスをしたりすることができます。ご家族の力で患者さんに良い結果が出ると嬉しいですね」と語ります。言語聴覚士や作業療法士、理学療法士は毎回訪問するわけではありませんが、医師や看護師との情報共有がなされているので、必要なタイミングで再訪できるのも、在宅リハビリがうまく進む秘訣だといいます。

療法士長で理学療法士の田中香澄さんは「リハビリの目標は病状や生活環境によって人それぞれ。ご本人の意志が大切ですが、認知症の人ですと、目標設定もご本人のやる気を引き出すにも、ご家族と医療・介護関係者の連携が不可欠です。関係者同士のつながりを大切にし、地域リハビリを充実できるようスタッフ一丸となって努力しています」と語ります。

 

医療法人社団あおい會の皆さん 医療法人社団あおい會の皆さん

森山医院・森山リハビリテーションクリニックでは、すべての医療スタッフが日々、患者さん、そしてご家族と向き合い、決してあきらめることなく治療・リハビリに取り組んでいます。森山先生の強い想いがすべてのスタッフに伝わっているのです。

2014年12月からは、水野顧問による「認知症看護外来」が始まりました。患者さんとご家族に寄り添う医療の実践は、これからも続きます。

 

 

 

取材日:2014年11月27日

森山医院の外観

医療法人社団 あおい會 森山医院

〒142-0054
東京都品川区西中延2-8-8
TEL:03-3781-4758

 

森山リハビリテーションクリニックの外観

医療法人社団 あおい會
森山リハビリテーションクリニック

〒142-0054
東京都品川区西中延1-11-17
TEL:03-6426-7318

 

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