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リエゾンの経験を生かし患者さんに寄り添う
<大阪府豊中市 和(なごみ)クリニック>

院長 徳山まどか先生 院長 徳山まどか先生

大阪モノレール小路駅に隣接する新しいメディカルビルに開業した「和クリニック」。市立病院でさまざまな病棟の患者さんを支えた経験、チームワークを生かした診断と治療、連携を駆使した素早い対応によって、すでに多くの患者さんからの信頼を得ています。

2015年春に開業した認知症専門クリニック

モノレール駅に隣接するメディカルビル内に開業 モノレール駅に隣接する
メディカルビル内に開業

和(なごみ)クリニック院長の徳山まどか先生は、2002年から大阪府豊中市の市立豊中病院の精神科に勤務し、2007年同科部長に就任、そして2015年4月に同市内で開業しました。「私は生まれも育ちも豊中ではないのですが、地域の多くのクリニック、地域包括支援センターやケアマネジャーさんたち、そして患者さんとそのご家族との縁が生まれたこの街で開業することにしました」(徳山先生)。

徳山先生が認知症医療に本格的に取り組み始めたのは、豊中病院にもの忘れ外来が開設された2004年のことです。最近では精神科の初診の7割ほどがもの忘れ外来、年間250人が地域の診療所などからの紹介をきっかけに受診されるまでになっていました。

また、同院は精神科リエゾン(リエゾンはフランス語で“連携”の意味)に力を入れており、身体疾患で入院している患者さんの心理的ケアや精神疾患の治療・管理を行うほか、がん患者さんの緩和ケアにも同科が積極的に取り組んでいます。高齢の入院患者さんには、認知症を合併している方も多いため、徳山先生はさまざまな病棟で認知症の人の治療や心理的ケアを行ってきました。

「リエゾンの取り組みを通して各診療科の医師・コメディカル、そして地域の介護職の皆さんとの連携が築かれました。せん妄予防対策として多職種で"院内デイケア"の運営や、医療・介護従事者の連携と勉強のための"わの会"という事例検討会も行われていました。豊中病院で取り組んできたチーム医療が私の土台になっています」(徳山先生)。

 

退院後の認知症高齢者を最期までサポートしたい

明るく柔らかな雰囲気の院内 明るく柔らかな雰囲気の院内

総合病院では急性期を過ぎた患者さんは退院し、自宅に戻られる方もいれば転院や介護施設への入所を余儀なくされる方もいます。外来治療を継続されている患者さんも、いつかは年齢や認知症の進行によって通院ができなくなる時が来ます。そうなると、総合病院の精神科医が治療を継続するのは難しいのが現実です。徳山先生が開業を決断したのは、認知症の人を最期まで支えたいと考えたから。そして、開業後すぐ訪問診療にも取り組み始めました。

「患者さんの多くは病院や施設より自宅で暮らすことを希望されます。けれど、全員がそう望んでいるわけではありません。ある女性患者さんは、ご主人を亡くされたあと具合が悪かったのですが、施設に移ったら状態が良くなりました。ずっと二人で暮らした自宅に一人でいることが寂しかったのかもしれません。入所後も、これまでの長い病歴を知る私が訪問することで症状は安定しています。治療やケアを考えるうえで、患者さんのご家族のことや暮らしぶりを知っていることが重要だと、あらためて教えられました」と、徳山先生は治療の連続性の意義を語ります。

在宅での看取りを行うことはありませんが、“心の看取り”は意識していると徳山先生は語ります。緩和ケアにも取り組んできた経験から、看取りとは患者さんが余命を意識した時から始まると考えているからです。

「患者さんとご家族の不安や想いを受け止め、覚悟に寄り添っていくのも精神科医の大切な仕事です」(徳山先生)。

 

連携により精度の高い診断が可能

同クリニックは、開業以来ほとんど広告を出していないにもかかわらず、すでに350人弱の初診患者さんが訪れています(5~11月の7ヵ月間)。豊中病院時代から徳山先生が治療していた患者さんのほか、開業前から交流のあるクリニック、地域包括支援センター、ケアマネジャーからの紹介が多く、豊中病院からの紹介もあります。

認知症の場合、初診当日に、看護師の予診、徳山先生の問診、臨床心理士による神経心理検査を行い、さらに連携する画像診断専門クリニックでMRI検査を受けることもできます。「連携先にはMRIが2台あるので、ご夫婦で同日に検査することも可能ですよ」(徳山先生)。

MRI検査はもちろん予めスケジュールを組んでおくことが必要ですが、患者さんご本人が何度もクリニックまで足を運ぶのが難しい場合や、遠方のご家族が受診に同席されるときには、同日に結果説明を行うこともあります。

また、豊中病院との連携によって、レビー小体型認知症の鑑別に役立つDATスキャンやMIBG心筋シンチグラフィなど、高度な画像検査で診断できるのも大きな強みです。

経験豊かなスタッフが患者さんとご家族をサポート

臨床心理士 與曽井美穂さん 臨床心理士 與曽井美穂さん

臨床心理士の與曽井美穂さんによる神経心理検査は、スタッフの間では“爆笑検査”と呼ばれています。検査室から患者さんの明るい笑い声がよく聞こえてくるからです。

「事務的に設問を投げかけると患者さんが怒ってしまうことがあります。気分を害した状態では患者さんの本来の認知機能を測ることはできませんから、楽しく会話しながら検査を進める工夫をしているうちに、“爆笑検査”と呼ばれるようになってしまいました」と、與曽井さんは語ります。

看護師 有山真理子さん 看護師 有山真理子さん

予診、ご家族からの聞き取り、検査の説明などを担当する看護師の有山真理子さんも、患者さんやご家族の不安を払拭し、気持ち良く過ごせるよう細かな配慮を欠かしません。「来院時に不安そうな表情だった患者さんやご家族が、帰り際に『来てヨカッタ』という言葉を下さった時に、大きなやりがいを感じますね」(有山さん)。

事務長 守屋眞美さん 事務長 守屋眞美さん

 

予約対応・受付・会計などを担当する事務長の守屋眞美さんも、チームの一員として患者さん・ご家族を見守ります。来院時も診察を終えて帰られる時も、笑顔でまっすぐ向き合うことを基本に、待合室では積極的に声をかけ、何か気付いたことがあれば、徳山先生に伝え、スタッフで共有しています。「認知症だからとは考えず、それぞれに一人の人として接することを心がけています。人生の先輩である患者さんから、私のほうが励ましていただくことも、たくさんあります」と守屋さんは語ります。

 

認知症への理解を広め、地域連携の要に

一枚岩を誇るチームワーク 一枚岩を誇るチームワーク

スタッフは全員、徳山先生の人柄や方針に共感して集まった、経験豊かなプロフェッショナルです。お互いへの尊敬と信頼に裏打ちされたチームワークがあるから、院内はいつも朗らかで明るい雰囲気です。

「認知症にネガティブなイメージを持っていると、受診が遅くなったり、隠そうとしたりします。誰もがなり得る病気であり、早くから対処すれば怖い病気ではないということを、強く発信していきたいですね」と語る徳山先生は、地域への啓発活動も積極的に続けています。

信頼できるクリニックの仲間たち、開業前から続く多方面との連携に支えられてスタートした和クリニック。「ここからまた、ネットワークを広げていきたい」と語る徳山先生を中心として、地域連携で認知症の人をサポートする新しい“和”が広がり始めています。

 

 

取材日:2015年10月14日

和クリニックの外観1

和クリニック

〒560-0004
大阪府豊中市少路1-7-16
TEL: 06-6844-7531

施設のホームページへ

 

和クリニックの外観2

 

 

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