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充実した検査機器を備え、脳の専門医として地域に貢献
<北海道札幌市 平岸脳神経クリニック>

院長 及川光照先生 院長 及川光照先生

札幌市の住宅街にある平岸脳神経クリニックは、気軽に受診できる身近なクリニックでありながら、高い専門性と充実した検査機器で高度な医療を提供しています。脳神経外科の専門医である院長の及川光照先生は、的確な診断とわかりやすい説明で患者さんとご家族をサポートし、認知症治療にも尽力している頼もしい“脳のホームドクター”です。

病院並みの検査機器で、もの忘れ外来や脳ドックも実施

ガラス張りの明るい待合室 ガラス張りの明るい待合室

札幌市の平岸脳神経クリニックは、脳神経外科を専門とする及川光照先生が2014年に開業したクリニックです。及川先生は、東京医科大学を卒業後、脳神経外科専門病院として長い歴史を持つ市内の中村記念病院などで研鑽を積みました。

中村記念病院時代に悪性の脳腫瘍治療に関わり、脳への放射線治療によって高齢者の認知症が急速に進んでいく様子を目の当たりにしてきた及川先生は、

「脳梗塞や特発性正常圧水頭症発症の認知症など、脳外科的な方面から認知症の経過を診てきました。認知症は、かつては治療法もなく、加齢とともに進行する病気でしたが、現在はさまざまな薬が登場し、治療介入できる疾患であるという認識で治療に取り組んでいます」と語ります。

わざわざ大きな病院に行かなくても、身近なクリニックで高度な医療を提供したいという及川先生の思いから、高磁場1.5テスラのMRIやマルチスライスCTなど、病院並みの検査機器を導入。もの忘れ外来の開設や脳ドックの実施など、高度な医療を提供しています。

もの忘れ外来は、予約が後を絶たず、一時期は休診を余儀なくされたほど。開業から2年という短期間で、要介護認定の申請に必要な主治医意見書は実に約300人分を作成し、行政からも厚い信頼を寄せられています。

検査から治療方針決定までを一度の受診で

もの忘れ外来では、診察後にMRI検査を行います。ご本人が検査を受けている間にご家族への聞き取りを実施し、治療方針を固めてご本人とご家族に説明、必要があれば介護保険制度に関する説明までを、一度の受診で行います。

高度医療を支える高磁場MRI 高度医療を支える高磁場MRI

家族間の信頼関係にひびが入らないようにという配慮から、患者さんとご家族への聞き取りは別々に行い、知能検査やご家族からの聞き取りは看護師、神経学的な診察は及川先生と分担して進めます。所要時間が読める検査と違い、例えばBPSD(周辺症状)が生じている場合などでは聞き取りや治療方針の決定に時間を要します。それでも及川先生は初診の日に検査から診断、治療方針の決定まで、全て行うことにこだわっています。

「また来院してくださいと言っても、ご本人、あるいはご家族が次も受診できるかわからないのが認知症の特徴です。初診は問診のみ、2回目の受診で詳しく検査し、さらに次の受診で治療方針を決定するなどと時間をかけていては、ご本人にもご家族にも負担が大きい。特に、ご家族の負担を軽減するよう努力しています」。

また及川先生は、脳疾患の専門家という立場から、現在の症状や症状への対処法、今後の予測について、脳の構造を交えて丁寧に説明することを心掛けています。

 「ご家族は、どうしてこの状態になったのかを知りたがっています。脳の障害部位と現在の症状との関係性を理解することで、『脳のこの部分にダメージを受けているから、こういう行動をするのも仕方がない』と納得できるのです」。

納得できれば、ご家族は今後どのようなケアをしていけばいいのかという前向きな心情に変わっていくと及川先生は話します。

地域包括支援センターと連携し、医師の役割を果たす

開業と同時に、もの忘れ外来を設けていた同クリニックですが、認知症の受診者の急増と治療に要する時間の長さから、やむなく休診を選んだ時期がありました。

「毎日もの忘れ外来を行っていましたが、午前と午後それぞれ一人ずつ対応しても、3ヵ月先まで予約が埋まるような状態でした」と及川先生は当時を振り返ります。認知症を疑って受診されても、他の脳疾患が隠れている可能性もあります。3ヵ月も待たせては危険だと考え、1ヵ月以上待つことになる方には他の医療機関を紹介していましたが、それでも対応が難しくなったといいます。

「予約外にも直接来院される認知症の患者さんも多くなりました。中には脳梗塞など、すぐに治療が必要な患者さんもいるので、その日に診察、検査を行っていましたが、認知症診療は時間がかかるため、他疾患の患者さんの待ち時間が長くなり、一人で全てを対応することに限界を感じました。」 ちょうどその頃、市内の医療機関で次々にもの忘れ外来が閉鎖され、患者さんは増える一方でした。

打開策として及川先生が行ったのは、もの忘れ外来の曜日を定めて他疾患の患者さんの待ち時間への影響をなくすことと、医療以外の対応を地域包括支援センターのソーシャルワーカーにお願いすることでした。

「私の役目は、患者さんの体を診察して、体の硬さや足の運び、目の動きなどの神経症状を専門の医師としてしっかり診ることです。自分の仕事に集中して、行政や地域との連携はソーシャルワーカーにお願いすることでスムーズな対応が可能になりました」。

ただし、患者さんやご家族に「運動不足ですから体を動かしてみませんか」「デイサービスなどでお友達とコミュニケーションを取ってはいかがですか」などと直接アドバイスすることは欠かしません。「『先生が勧めるのなら』と、ご本人やご家族が心を動かされる場合もあるのです。最初の糸口は私が作ったほうが、ソーシャルワーカーも動きやすくなると思っています」と、及川先生は後の対応を引き継ぐスタッフも気遣っています。

行政からの信頼も厚く、地域連携も強化

もの忘れ外来で認知症治療の道筋をつけるだけでなく、要介護認定の申請にまでつなげていたことから、同クリニックは行政にとっても心強い存在となっていきました。もともと通院している患者さんに加えて、認知症が進行している独り暮らしの高齢者など、行政から紹介される患者さんの要介護認定にも携わり、多忙を極めた及川先生ですが、「クリニックなら脳の健康診断のような感覚で受診でき、予約すれば待たずにすむので、大きな病院に行くより患者さんの負担は少ないのでは」と“身近なクリニック”としての役目を果たしてきました。

現在、豊平区のケアマネジャーの連絡会にも参加して、行政の福祉課だけでなく、地域包括支援センターとも密に連絡を取り合って地域連携を深めています。社会的な問題を抱える患者さんの場合は地域のケアマネジャーにも相談するなど、顔の見える関係で患者さんをサポートする体制がすでに構築されているのです。

多忙な中、地域住民への啓発活動も行う及川先生ですが、そこでも地域連携を忘れません。隣接する薬局と連携して、定期的にクリニック内で健康セミナーを開催するなど、自身の専門性と地域の資源を活用して健康情報を提供、地域連携のメリットを住民に還元しています。

治療のアフターフォローや、認知症カフェも視野に

コミュニティースペース コミュニティースペース

市内のもの忘れ外来が減っていく中、認知症の人にとっても、他疾患の患者さんにとってもメリットのある治療体制を模索してきた及川先生ですが、今後は治療のアフターフォローについて考えていきたいと展望を語ります。

「治療は薬を出して終わりではなく、むしろそこが入り口ですから、ご本人やご家族とは長期にわたってお付き合いしていくつもりです。当院にはリハビリ室もあるので、通所リハビリやデイケアなども実施して、医療と介護の中間施設としての役割を担っていけたらと思っています。セラピストがスタッフに加わって、回想法など非薬物療法にもより力を入れられるのが理想です」。

セミナーや勉強会を行うために作った2階のスペースを活用して、ご家族への情報提供や認知症カフェを開催し、地域に開かれた場にしていくなど、及川先生の構想は広がります。

「私一人では実現は難しくても、クリニックのスタッフなどがアイデアを出し、自発的に動いてくれるようになれば、次のステップに上れると思っています」と語る及川先生は、さらなる地域貢献を見据えています。

 

取材日:2016年8月31日

平岸脳神経クリニックの外観

平岸脳神経クリニック

〒062-0935
北海道札幌市豊平区平岸5条13丁目4-3
TEL:011-818-0055

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