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クリニック内外の連携を深め、地域医療の前進を目指す
<岡山県倉敷市 片山内科クリニック>

院長 片山禎夫先生 院長 片山禎夫先生

蔵屋敷が立ち並ぶ歴史風情あふれる観光地、倉敷市。その玄関口である倉敷駅から徒歩3分の好立地に、2015年に開院したばかりの片山内科クリニックがあります。認知症に取り組んで30年という豊富な実績を持つ片山禎夫先生の診療は、患者さんにもご家族にも負担をかけないよう、随所に細やかな工夫が施され、ご本人だけでなく、ご家族や介護者にも寄り添う姿勢が評判を呼んでいます。

豊富な臨床経験を生かして、故郷の医療に貢献

明るい受付 明るい受付

まだ認知症という用語がなかった1985年からアルツハイマー病の研究を始めた片山禎夫先生は、認知症原因疾患の病理学的研究と抗認知症薬の臨床研究を積み重ねる一方、広島大学病院などで診療現場の先頭に立ってきました。

2006年4月には国立病院機構 広島西医療センターに新設された認知機能疾患科の初代医長に就任。第一線で診療と研究を続け、講演会や学会で全国を飛び回りながら、認知症の家族会にも参画するなど、多方面からのアプローチに取り組んできました。

そんな認知症のエキスパートである片山先生が、故郷・倉敷市で同クリニックを開院したのは、2015年4月のことです。

内科・神経内科に加えて、物忘れ・認知機能外来を開設している同クリニック。訪れた多くの人が口にするのは「穏やかでフレンドリーな先生です」「楽しい診療でした」という言葉です。その理由について片山先生は「楽しい診療と言われるのは、スタッフの力が大きいですね。普通なら敬遠されてしまうスクリーニング検査でも、当クリニックでは受けて元気になられますから」と笑顔を見せます。

「スクリーニング検査を楽しく」することで認知症の人を元気に

臨床心理士 南佳織さん 臨床心理士 中川加奈子さん 臨床心理士 南佳織さん      臨床心理士 中川加奈子さん

スクリーニング検査を担当するのは、臨床心理士の南佳織さんと中川加奈子さんです。

同クリニックでは、認知症の診断に際して、MMSE(認知機能検査)とRBMT(リバーミード行動記憶検査)、FAB(前頭葉機能検査)の3つの検査を初診時に行います。さらに必要に応じて、ADAS(アルツハイマー病評価尺度)や、臨床症状から認知症の重症度を評価するCDR(臨床認知症評価法)などの検査も行います。

南さんは「検査は苦手になっていることを評価するもので、不安・怒りなど不快な感情を抱く方が多いのは当然です。検査中は明るくするのはもちろんのこと、特に表情や声の高さ、話すスピードなどの非言語的コミュニケーションを工夫しています」と語ります。

中川さんも「無理強いはせず、笑顔で接し、楽しい検査になるよう心掛けています」と話します。

受付 岡裕美さん 受付 岡裕美さん

受付の岡裕美さんは「検査を受けて、来院された時より元気になって帰っていかれる方も多くいます。来院時は、歩くのも支えがいるくらい元気のなかった方が、検査後はスタスタと一人で歩いて来られて、私に『楽しかった』と言ってくださったこともありました」と語ります。「この方には特に気を遣ったわけではなく、他の方と同じように検査しただけです」と話す南さんですが、常日頃からのスタッフの細やかな配慮が、認知症の人を明るく元気にする理由だと片山先生は考えています。

“全て患者さんのもの”として画像データやカルテもオープンに

大画面モニターで説明する片山先生 大画面モニターで説明する片山先生

片山先生は、MRIなどの画像データや先生直筆のカルテを、全てご本人にもご家族にもオープンにする方針を取っています。

MRIやSPECTなどの画像検査は外部の医療機関で行いますが、データがそろった時点でご本人とご家族への説明が行われます。

同クリニックでは診察室に設置された大画面モニターに、MRIの画像やカルテを映し出し、それらを指し示しながら診断結果を分かりやすく説明します。さらに、検査結果を持ち帰りたいという方には、プリントアウトして手渡しています。

また、片山先生は、単に所見を述べるだけではなく、今後現れる可能性のある症状についても詳しく説明し、ご本人には生活上の注意点や毎日を楽しく過ごすためのアドバイス、ご家族には認知症の人に向き合うときの注意点などを治療の一環として話しています。

「早期発見・早期治療の目的は、認知症の方が穏やかで心豊かな生活を長く送れるようにすることです。結果を伝えるだけではなく、どうすれば自分らしく楽しく生活できるか、将来の増悪を回避するためにも、日常生活の注意点などをアドバイスすることも、医師の使命だと思っています」(片山先生)。

より良い医療を提供するため、関係各所との連携を強化

治療の柱となるのは、抗認知症薬の処方と介護や生活上のサポートですが、同クリニックでは関係各所と連携することにより、一歩踏み込んだ服薬管理と介護を実現しています。

例えば、薬局との連携では、薬剤師が認知症の人のご自宅まで出向いて服薬を促す訪問薬剤管理指導を取り入れています。

「特に一人暮らしの方は薬の服用を忘れがちです。それを防ぐために、薬剤師がご自宅に薬を届け、認知症の方がきちんと服薬できるように指導や工夫をお願いしています」(片山先生)。

また、施設などに入所されている場合は、積極的に施設職員と連絡を取り、お一人おひとりの関わり方などについて具体的なアドバイスをしています。

「同じ“認知症”であっても、その方の性格などによって日々の楽しみ方は違います。散歩をする、おいしいものを食べる、家族にプレゼントを買うなど、個々人に合わせた具体的な関わり方のアドバイスをしています。また、原因疾患によって将来出現しやすい症状も違うのです」と片山先生は話し、買い物の付き添いなどを介護者や施設職員にお願いすることもあるそうです。

認知症看護認定看護師 加賀美亜矢子さん 認知症看護認定看護師
加賀美亜矢子さん

認知症看護認定看護師の加賀美亜矢子さんは、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、介護施設の職員からの電話相談も受けており、「患者さんを通して、多職種の方々とのつながりも広がってきました。患者さんの情報を共有し、今後は顔の見える関係も築いていきたいです」と連携の強化を目指しています。

認知症の初期集中支援や若年性認知症の支援にも尽力

片山先生の活動はクリニック内にとどまりません。倉敷市からは“認知症初期集中支援チーム”のサポート施設の委託を受け、岡山県からは“若年性認知症支援センター”のコーディネーターの委託を受けるなど、市や県の全域で認知症の人とそのご家族を支える活動を行っています。

“認知症初期集中支援チーム”の一員として、加賀美さんも看護の側面から活動の一翼を担っており、高齢者支援センターなどからの要請に対応しています。認知症の疑いがあるにもかかわらず、一度も医療機関を受診していない人や、受診を中断している人などにコンタクトを取り、必要な支援やサービスにつなげています。「この半年間で11件の相談があり、うち7件は医療や介護サービスにつなげることができました」と加賀美さんは話します。

また、若年性認知症の人には、高齢者とは違ったサポートが必要となります。発症すると仕事や家事、子育てなどができなくなることもあり、それをどのようにサポートしていくかが今後の課題だと、南さんは話します。

ご本人もご家族も笑顔で暮らせるように

「ご本人もご家族も介護関係者も、全ての人が楽しく一緒に生きていけるようにしたい」という信念のもと、片山先生とスタッフの皆さんは明るく笑い声の絶えないクリニックづくりに励んでます。例えば、ご家族の問診中にご本人が一人で待合室にいたら、不安にならないように、手のあいたスタッフが積極的に話しかけるなど、気持ちに寄り添ったコミュニケーションを取るようにしています。

「片山先生が、認知症の方々ととてもフレンドリーに話をされているので、私もそれを見習って、待ち時間にはそばまでいって、話しかけるようにしています。最近は新規の方が増えてきて、待ち時間が長くなっているので、今後は、待ち時間を減らすことも課題です」と岡さんは語ります。

「片山先生は診察時に丁寧にご本人、ご家族のお話を聞かれますが、ご家族が困っていること、不安な思いを語られた際には、私が引き続きお話を伺うこともあります。ご本人が安心して暮らせるためにはご家族の対応が大きいですから、少しでもお役に立てればとアドバイスさせていただいています」と加賀美さんは笑顔を見せます。

片山先生と皆さん 片山先生と皆さん

「30年にわたって認知症の研究と診療に携わってきましたが、まだまだ十分なことはできていません。どうしたら認知症の方が楽しく過ごし、ご家族が気持ちよく介護ができるのか、まだまだできることはあるはずです」と語る片山先生。認知症の人も、ご家族も、「皆さん笑い合い、信頼し合って暮らしてほしい」という思いを胸に、信頼するスタッフとともに、認知症診療に尽力し続けています。

 

取材日:2016年10月25日

片山内科クリニックの外観

片山内科クリニック

〒710-0813 
岡山県倉敷市寿町1-26
マツダパーキングビル1F
TEL:086-422-0753

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