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開院当初から高齢者医療に注力し、多職種連携で在宅復帰を支える
<群馬県高崎市 医療法人社団醫光会 駒井病院・和光園>

医療法人社団醫光会 理事長 駒井和子先生 医療法人社団醫光会 理事長
駒井和子先生

1981年の開院から高齢者医療に積極的に取り組んで来た駒井病院。地域の認知症ケアへの普及活動や、認知症初期集中支援チームによる認知症の人と社会支援とのつながりに対し精力的に取り組み、地域の認知症医療の先導的な役割を果たしています。さらに介護老人保健施設「和光園」との連携で多くの患者さんの在宅復帰に成功。その取り組みを紹介します。

開院以来30年以上、高齢者医療に尽力

関越自動車道の高崎インターチェンジから車で2分の場所に位置する駒井病院は、内科、腎臓内科、人工透析内科と神経精神科を診療科目とする病床数100床(地域包括ケア病棟18床・医療療養病床82床)の高齢者医療中心の病院です。

「1977年に、駒井病院の前身となる診療所を義父が開業したころは今よりもずっと民家の少ない農村地帯でした。体調の悪い高齢者は自宅に寝かされていて、義父は往診をしながら『高齢者が大切にされる医療体制を築きたい』と考えたと聞いています」と語るのは醫光会の理事長で精神科医の駒井和子先生です。

1988年に医療法人化し、翌年には介護老人保健施設「和光園」を開設して本格的に“高齢者医療”に取り組み始めました。開院当初から理事長を務めてきた駒井先生は、「精神科医として当然のように認知症医療に取り組むことになりました。まだ痴呆症と呼ばれ、治療の対象とは認められていなかった時代でしたが、当時から患者さんの尊厳を大切に高齢者医療に取り組んで来たという自負があります」と語ります。

駒井病院 看護師 掛水厚子さん 駒井病院 看護師
掛水厚子さん

看護師の掛水厚子さんも、「私が入職した28年前から、当院では患者さん一人ひとりと向き合う医療を実践していました。私は元々小児科志望だったのですが、ご家族と協力しながら患者さんと向き合う難しさとやり甲斐は、小児医療にも高齢者医療にも共通すると感じています」と語ります。

もの忘れ相談医の育成・研修にも取り組む

高崎市医師会では、“もの忘れ相談医follow up研修”を通して、地域のかかりつけ医が認知症を早期に発見し、治療を開始できる体制づくりに力を入れています。駒井先生はこの取り組みの推進役として活動し、現在では、市内で100人を超えるもの忘れ相談医が活躍しています。

この辺りは、初期の認知症は内科医などのかかりつけ医が、若年性認知症や少し進行した認知症は神経内科医が診る体制が築かれている地域です。駒井病院の神経精神科で対応する認知症は、症状が進んでいるか、BPSD(周辺症状)や精神症状が強く出ていることが多くなっています。一般には認知症の2割ほどと考えられているレビー小体型認知症の人が、半数ほどを占めているのも同院の認知症医療の特徴です。

物忘れ外来は月曜から金曜までの毎日、午後に設けられています。受診される人の多くは他の医療機関やケアマネジャーなどからの紹介で来られます。

市の委託により認知症初期集中支援チームを組織

醫光会は高崎市からの委託で2014年に認知症初期集中支援チームを設置、認知症が疑われる人を医療や介護のサービスにつなげる役目も担っています。

初期集中支援チームでは、作業療法士と看護師による医療系チームと、介護福祉士と社会福祉士による福祉系チームの2チームが、市内26ヵ所にある地域包括支援センター(愛称:高齢者あんしんセンター)からの情報をもとに、対象者を訪問しています。

「いわゆる往診ではなく、市から委託を受けた認知症サポート医として、医療につなげるべきかどうかを判断するために訪問していますが、かかりつけ医や地域の相談医に対応を依頼できる軽症の方がほとんどです。普段から高血圧や糖尿病などを診ているかかりつけ医に任せるのが患者さんにとって一番よいと考えているので、当院での対応が必要になる患者さんは月に数人ですね」(駒井先生)。

駒井病院 作業療法士 大手真栄さん 駒井病院 作業療法士
大手真栄さん

ご家族やかかりつけ医が認知症に気づいていないことも少なくありません。作業療法士で初期集中支援チームの一員としても活躍する大手真栄さんは「『ひどく怒りっぽくなった』『性格が変わった』と悩んでいたご家族が、私たちの訪問をきっかけに認知症が原因だったとわかって、安堵されることも多いです」と語ります。

在宅復帰強化型の老人保健施設を併設

介護老人保健施設「和光園」内部 介護老人保健施設「和光園」内部
介護老人保健施設「和光園」 ケアマネジャー 岩崎理さん 介護老人保健施設「和光園」 ケアマネジャー
岩崎理さん

駒井病院と同じ敷地内で運営されている介護老人保健施設「和光園」は、入所定員100名のうち認知症専門棟の定員が50名、駒井病院と連携した手厚い医療、作業療法士・理学療法士・言語聴覚士によるリハビリテーションなどを行えることが大きな特徴で、在宅強化型老健として、平均180日ほどで在宅復帰を実現するという成果をあげています。

和光園の事務係長で、ケアマネジャーの岩崎理さんは、「病院でも介護施設でも認知症の人の安全を考えて自由を制限することが多いのですが、当施設では自由に動ける環境を大切にしています」と語ります。思うように行動できることで意欲が向上し、認知機能が安定したところで、認知症短期集中リハビリを行うことで、在宅復帰できるまでの回復が可能となっているのです。

「ご本人が歩きたいなら、職員が付き添って施設内や敷地内の遊歩道を歩きます。車椅子で入所した方が、歩いてご自宅に戻られることもありますよ」(岩崎さん)。

患者さんの心の満足とご家族の安心

「認知症のリハビリではご本人の心の満足が重要なので、一人ひとりの生活史や趣味を踏まえて、やりたいこと、好きなことをリハビリに取り入れています。畑仕事が得意な方とは一緒に土いじりを、掃除が好きな方とは一緒にモップがけを行っています」(大手さん)。

さまざまな作業療法を提供 さまざまな作業療法を提供

和光園では、駒井病院の医療従事者が積極的に関与することで、医療と福祉双方の専門的な知識や技術を生かした治療とリハビリが行われています。

そんな和光園に入所する方は、他の施設では受け入れ困難な状態である方が多く、時には“在宅復帰”という目標がご家族にとっても負担になりかねません。しかし、和光園では在宅復帰後のサポートを充実させることで、ご家族の不安を取り除くことに成功しています。

「当院では、オレンジデイサービスと名付けた認知症対応型通所リハビリのほか、訪問リハビリやショートステイも手がけています。ご家族からの急な依頼があっても必ず受け入れる体制をとっているので、『安心して在宅介護にチャレンジしてください』と勧めることができます。この体制を維持している職員の努力には本当に感謝しています」(駒井先生)。

認知症についての情報発信をより強力に

「認知症についてよく知られるようになり、早期発見・早期治療が実現できることも増えていますが、認知症初期集中支援チームで活動していると、認知症だと気づいていない、認知症を知らないという患者さんやご家族がまだまだおられることを実感します。さまざまな機会を捉えて情報を発信していく必要性を感じています」(駒井先生)。

地域の認知症医療を支えるさまざまな役割を果たしている駒井病院と和光園、そしてそのスタッフたちの、理想の高齢者医療を実現するための取り組みは今後も続いていきます。

 

取材日:2016年12月7日

駒井病院の外観

医療法人社団醫光会
駒井病院

〒370-0016  
群馬県高崎市矢島町449−2
TEL:027-352-6212

施設のホームページへ

 

医療法人社団醫光会
介護老人保健施設「和光園」

〒370-0016
群馬県高崎市矢島町449−2
TEL:027-367-7700

施設のホームページへ

 

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