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脳神経外科と心療内科が共に診療し、介護施設とも連携して地域に貢献
<愛媛県松山市 ながと脳神経外科・心療内科クリニック>

ながと脳神経外科・心療内科クリニック 院長 長戸重幸先生 ながと脳神経外科・心療内科クリニック
院長 長戸重幸先生

愛媛県松山市の南西部にある、ながと脳神経外科・心療内科クリニックは、脳神経外科と心療内科がそれぞれの専門性を発揮して、認知症治療に取り組むのが特徴のクリニックです。関連グループである社会福祉法人愛寿会は、30年以上前から特別養護老人ホームなどを開設、愛寿会グループとして社会福祉法人平成会と共に多くの高齢者福祉施設を運営しており、医療・介護の両面で地域の人を支えています。

必ず画像検査を実施、“二次的な認知症”を見逃さない

ながと脳神経外科・心療内科クリニック 副院長 長戸登世先生 ながと脳神経外科・心療内科クリニック
副院長 長戸登世先生

ながと脳神経外科・心療内科クリニックは、2009年に、宅地開発が進む余土地区に開院しました。この地域には昔から住んでいる高齢者も多く、同クリニックでは主に、高齢者によくみられる脳血管疾患や認知症の診療を行っています。認知症は、院長で脳外科医の長戸重幸先生と、副院長で心療内科医の長戸登世先生が共に診療し、午前中は外来、午後は在宅・介護施設への訪問診療を行い、高齢化が進む地域のニーズに応えています。

認知症の疑いがある方の中には、脳腫瘍や脳梗塞など頭蓋内病変が原因で、“二次的な認知症”を発症する方もいます。そのため、必ずMRIやCT検査を行っています。「当院では脳神経外科、心療内科のどちらでも、画像検査で頭蓋内病変の有無をできる限り確認し、正確な診断のもとで治療を進めます」と長戸重幸先生は語ります。もちろん、甲状腺機能低下症やビタミンB12欠乏症など、認知症の原因となる内科的疾患も見落とさないよう注意しています。

ご家族の疲弊に配慮した診療を行い、社会的支援を活用

長戸重幸先生は、認知症で問題となるのは「精神症状によるご家族の介護の大変さ」と指摘します。同クリニックでは、BPSD(周辺症状)が強く現れている方は、脳神経外科と心療内科が共に診療しています。

「薬で興奮を抑えないと共同生活が難しい方もおられますが、BPSDを抑えても認知症を進行させかねない向精神薬については、できる限り使用を抑えています」と長戸登世先生は語ります。

認知症の早期発見のため、同クリニックでは全てのスタッフがMMSE(認知機能検査)を実施できるよう研修をしており、同法人の施設でも勉強会を行っています。

また、介護するご家族の様子にも目を配ります。お話に耳を傾けて心境や状況を聞き取り、ご家族の疲弊にできるだけ早く気づけるよう尽力しています。ご本人の精神症状が重く、ご家族が負担を抱え込んでしまっているときは、速やかに地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に連絡を取り、介護サービスなど社会的支援の利用を勧めます。「どんなに的確な治療をしても、介護サービスとの連携、地域との連携は欠かせません」と長戸重幸先生は強調します。

コミュニケーションによる信頼関係があってこその介護サービス

社会福祉法人愛寿会と社会福祉法人平成会は、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護付有料老人ホーム、ケアハウス、介護付ケアハウス、グループホーム、通所介護、通所リハビリテーションなど幅広い介護サービスを提供しています。

介護付有料老人ホーム グランドライフ幸樹 施設長 成松珠美さん 介護付有料老人ホーム グランドライフ幸樹
施設長 成松珠美さん

その一つである介護付有料老人ホーム「グランドライフ幸樹」には、認知症の人を含め、自立可能な人から要介護5の人までが入居しています。要介護度によってフロアを分けることはなく、施設長の成松珠美さんは「共に生活することで自立の方が認知症の方をサポートするなど、入居者さん同士の助け合いが生まれており、スタッフも助けられています」と語ります。

「当ホームでは配膳など、ご本人ができそうなことは行ってもらうようケアプランに組み込みます」と成松さんが言うように、生活の場であることを大切にし、ご自宅と変わらずに暮らせるよう配慮しています。

認知症の人と接するときは、何よりもコミュニケーションを重視しているという成松さんは、「機械音ではなく、肉声で接することが大切」と断言します。近くにいる入居者さんを常に意識し、テレビはなるべく消してスタッフが話しかけ、カラオケの際にはまずスタッフが歌うなど、声で入居者さんの心に働きかけていきます。

「介護技術にたけていても、コミュニケーションができなければ、入居者さんは身体介護をさせてくれません。信頼関係ができているからこそ、介助させてもらえるのです」(成松さん)。

ご本人はもちろんご家族とのコミュニケーションも大切に

介護付有料老人ホーム「グランドライフ衣山」でも、穏やかに暮らせる生活の場を提供するために、きめ細やかなサポートを行っています。毎日夕方に散歩の時間を設け、散歩ができない日には共有スペースでお茶を飲みながら会話を交わすなど、生活にリズムをつくるとともにスタッフと利用者さんの交流も大切にしています。

スタッフが働きかけるのは、利用者さんだけではありません。ご家族に対しても、普段から連絡を密に取るよう気を配り、面会や電話などの際にホームでの暮らしについてお伝えしています。

介護付有料老人ホーム グランドライフ衣山 副施設長 谷岡尋美さん 介護付有料老人ホーム グランドライフ衣山
副施設長 谷岡尋美さん

副施設長で生活相談員の谷岡尋美さんは、「厳しいご意見やご要望を口にされていたご家族が、最終的には『この施設に入れて良かった』と涙ながらに言ってくださったこともあります。ご家族から感謝の言葉をいただくたびに、利用者さんとの関わりをさらに大切にしていかなければならないと気持ちを新たにしています」と話します。

多職種が連携し、利用者さんの様子をよく見て意見を出し合う

高齢者総合福祉施設 伊予あいじゅ ケアマネジャー 中村美由紀さん 高齢者総合福祉施設 伊予あいじゅ
ケアマネジャー 中村美由紀さん

高齢者総合福祉施設「伊予あいじゅ」や介護老人保健施設「垣生あいじゅ」には、要介護度3から5の人が多く入居しています。伊予あいじゅのケアマネジャーである中村美由紀さんは、「認知症の症状も重い方が多く、言葉以外のコミュニケーションが大切になります」と話します。利用者さんの様子を十分に観察し、言葉では表現できない気持ちを、表情や行動から読み取って対応しています。

利用者さんの状態は日々変化し、必要なケアも変わります。認知症の人のニーズをくみ取って、今求められているケアを提供することは、スタッフ一人の力では難しく、スタッフ同士の連携が欠かせません。

「いろいろな職種のスタッフと連携し、心配のない変化なのか、見過ごしてはならない変化なのか、意見を交換し、複数の視点で判断してケアにあたっています」(中村さん)。

介護老人保健施設 垣生あいじゅ 副施設長 井上由美さん 介護老人保健施設 垣生あいじゅ
副施設長 井上由美さん

垣生あいじゅの副施設長の井上由美さんもまた、スタッフ同士の連携の大切さを語ります。看護師、リハビリスタッフ、介護職など、多職種が共に働く中で、問題点があればそれぞれが意見を出し合って改善しています。

「例えば問題の背景に栄養状態が関わっていれば、ご本人のニーズに応えつつ、栄養士の意見を中心にして、介護職の負担にもならないケアを模索しています」(井上さん)。

法人内の連携も活発です。施設間の垣根を越え、職種ごと、あるいは各施設の代表者からなる組織を設け、現場の声を拾い、情報交換しながら、問題解決とより良い介護サービスを目指しています。

施設の内外で地域住民と交流し、学校とも連携

地域との交流も重視しています。介護老人保健施設垣生あいじゅでは1年間のプログラムを組み、介護予防教室を開催しています。グランドライフ幸樹では、近くの小学校の子どもたちが作った俳句を掲示したり、カラオケルームを開放したりと、地域の人々が施設を訪れる機会を数多くつくっています。

一方で、日頃からスタッフが外に出て、地域の行事や清掃活動、老人会での市民講座などに積極的に参加し、地域の人々と触れ合っています。

ほかの施設でも、小学生の訪問や高校生のボランティアを受け入れて、子どもたちと利用者さんの交流の場を設けるなど、積極的に地域と交流しています。施設がどのような場であるのか、どのような介護が行われているのかを知ってもらうために始めた活動ですが、スタッフの働きかけによって、各施設と地域は切っても切れない関係になっています。

認知症の人には生活のサポートが重要なため、介護サービスといっそうの連携を

2017年3月施行の改正道路交通法により、75歳以上の人は運転免許証の更新時の認知機能検査で認知症の疑いがあれば、医師の診断が必要となります。長戸登世先生は、これにより認知症と診断される人が増加すると予想しています。

皆さん 皆さん

「この地域では車がなければ生活できません。認知症と診断されて免許を返納した方をどうサポートしていくかが問題になってくるでしょう。MCI(軽度認知障害)など、認知症の前段階の方は免許証の更新ができると思いますが、そういった方の運転も危険だと憂慮しています。また、核家族化が進む中で、ご家族だけで認知症の人を介護するのには限界があり、ご家族が健康を損ねかねないと懸念しています」(長戸登世先生)。

長戸重幸先生も「認知症の治療は、認知症の方とご家族の生活をサポートすることが大事ですが、医療だけでも、介護だけでも限界があります」と話します。

「施設のスタッフも認知症の方にしっかり関わってくれているので、今後も医療従事者と介護従事者が一体となってサポートしていく仕組みづくりを強化していきたいと思っています」(長戸重幸先生)。

 

取材日:2017年1月26日

ながと脳神経外科・心療内科クリニックの外観

ながと脳神経外科・心療内科クリニック

〒790-0046
愛媛県松山市余戸西3-9-22
TEL:089-994-5700

施設のホームページへ

 

介護付有料老人ホーム グランドライフ幸樹の外観

社会福祉法人愛寿会
介護付有料老人ホーム グランドライフ幸樹

〒791-8043
松山市東垣生町277-1
TEL:089-965-0600

 

介護付有料老人ホーム グランドライフ衣山の外観

社会福祉法人愛寿会
介護付有料老人ホーム グランドライフ衣山

〒791-8025 
松山市衣山5-8-1
TEL:089-994-5001

 

高齢者総合福祉施設 伊予あいじゅの外観

社会福祉法人愛寿会
高齢者総合福祉施設 伊予あいじゅ

〒799-3102  
伊予市宮下1224-1
TEL:089-982-6800

 

介護老人保健施設 垣生あいじゅの外観

社会福祉法人愛寿会
介護老人保健施設 垣生あいじゅ

〒791-8043   
松山市東垣生町277
TEL:089-968-9681(代)

 

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