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リハビリと介護の包括的サービスで地域のニーズに応える
<岐阜県各務原市 医療法人社団誠道会 各務原リハビリテーション病院>

医療法人社団誠道会 理事長 各務原リハビリテーション病院 院長 磯野倫夫先生 医療法人社団誠道会 理事長
各務原リハビリテーション病院
院長 磯野倫夫先生

モダンな外観と、明るいイメージで統一された内装の各務原リハビリテーション病院は、回復期から慢性期の患者さんのリハビリに対応しています。さらに、地域のさまざまなニーズに応えられるよう、グループ内の介護施設と連携して包括的な支援体制を整備し、切れ目なくシームレスに医療・介護サービスを提供しています。また、摂食・嚥下障害の診療や、認知症予防にもつながる定期的な運動習慣づくりもサポートするなど、地域の人々が安心できる医療と介護の体制を整えています。

医療と介護を包括した“ワンストップサービス”の診療体制を整備

各務原リハビリテーション病院の院長であり、医療法人社団誠道会の理事長も務める糖尿病専門医の磯野倫夫先生は、認知症サポート医としても地域で大きな役割を担っています。1985年に、岐阜県各務原市で祖父の代から続いていた診療所を引き継ぎ、2007年には介護老人保健施設とデイケアセンターを併設した有床診療所に発展させ、2011年にリハビリテーション病院として、新たなスタートを切りました。

「私が診療所を継続した後も、父が診ていた高齢の患者さんの多くが引き続き通院してくださったこともあり、自然と認知症診療に携わるようになりました」と話す磯野先生。介護保険制度の施行を機に2003年に市内にグループホームを開設し、認知症サポート医となったことで、認知症診療により深く関わるようになったといいます。

同院の特徴について、磯野先生は「リハビリ病院と同じ建物内に、介護保険で利用できる介護老人保健施設とデイケアセンターを備え、入所と通所の双方に対応していること」だと話します。

「当院の運営母体である医療法人社団誠道会は『地域に必要とされる医療・介護・福祉の実践』を基本理念に掲げ、法人内の関連施設が連携して包括的な支援・サービスをシームレスに提供できる、“ワンストップサービス”の診療体制を整えています。こうした病院は各務原市ではほかになく、岐阜市など近隣の地域でもまだ少ないようですね」(磯野先生)。

2017年の秋には同法人を母体とする社会福祉法人が特別養護老人ホームの開設を予定しており、介護を必要とする人が安心して住み続けられる場所を提供したいという磯野先生の思いが実現しつつあります。

また、磯野先生は「リハビリは回復期から慢性期において大切な役割を担っていますが、医療制度の改正に伴って入院日数の短縮化が進み、総合病院では提供が難しくなっています」と話します。

このような状況の中で同院は、リハビリテーション病院として地域医療に貢献すべく、東海中央病院、岐阜県総合医療センター、木沢記念病院など近隣の急性期病院との連携を強化しています。

「基本的には他院からリハビリが必要な患者さんを受け入れていますが、入院中に病状が悪化したり、専門医の治療が必要になったりしたら、紹介元の病院に継続診療をお願いしています。急性期病院と密接に連携することは、病気になっても住み慣れた場所で安心・安全に暮らせる地域づくりにつながり、地域の方々にとってもメリットが大きいと考えています」(磯野先生)。

摂食・嚥下障害の診療や運動療法にも注力、QOLの改善を目指す

副院長 和座雅浩先生
副院長 和座雅浩先生

副院長の和座雅浩先生は神経内科が専門で、認知症専門医でもあります。現在、脳卒中や大腿骨頸部骨折や肺炎後などのリハビリ目的で同院に入院する患者さんの中には、認知症を合併している人が急増しており、それが認知症専門医を取得するきっかけとなったそうです。和座先生は「認知症の早期発見と早期介入も、リハビリを提供する病院の役割だと感じています」と話します。

また、和座先生は摂食・嚥下障害の診療にも力を入れ、特に認知症との関連に大きな関心を持っているといいます。

同院では、摂食・嚥下障害の正確な機能評価のために、嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査を積極的に実施しており、その結果からご本人が安全に食べられる形態(細かく刻む、半固形にする、とろみをつけるなど)や、適切な食事方法をご家族に伝えています。

「認知症では、進行するにつれて食事が取れなくなってしまう方もいますが、上手に食べられるような工夫をすれば、QOL(生活の質)の改善も期待できます。また高齢者においては、咀嚼嚥下動作をすることで脳血流が増加することも知られており、食べることが脳リハだと考えています」(和座先生)。

もう一つ、和座先生が認知症において重要視しているのが、運動療法です。「まだ人においてのエビデンスは十分でないものの、近年、運動療法がアルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの、神経変性疾患に良い影響をもたらすといわれており、脳血流や神経細胞の成長などに影響する脳由来神経栄養因子が増えるという報告もあります」と話す和座先生。「週2~3回リハビリをしている方では、ADL(日常生活動作)の向上やBPSD(周辺症状)の緩和が見られることが多いと感じています」と効果を実感し、今後も運動療法を充実させていく方針です。

能動的なリハビリを認知症予防に活用

理学療法士 岸本泰樹さん 理学療法士 岸本泰樹さん

リハビリは、理学療法士などの専門スタッフが作成したメニューに沿って行われることが多く、患者さんはどうしても受け身になりがちです。リハビリを担当する理学療法士の岸本泰樹さんは「能動的に体を動かすことが、認知症の予防につながると考えています」と話し、自主的にリハビリに取り組んでもらうために、自主トレーニング用のメニューを用意して、予約時間の少し前に来てもらって取り組んでもらうといった工夫をしています。

岸本さんは、運動と認知トレーニングを組み合わせることで脳と体の機能向上を目指す“コグニサイズ”など、新しいメニューも積極的に取り入れています。同院では、運動しながら脳を使う、自転車型のトレーニングマシンを導入しており、ペダルをこぎながら、前方のタッチパネルに表示されるクイズや簡単な計算問題に取り組むデュアルタスクトレーニングが行えます。岸本さんは「このマシンでリハビリを続け、運動・認知機能が向上した方もおられます」と手応えを感じています。

さらに、医療機関として客観的なデータを残すためにも、このマシンに取り組んだ方のデータを集めて、運動や認知機能の変化を観察・記録しています。このデータは毎年度末に同院で開催している院内学会のほか、岐阜県の学会でも発表することが予定されています。

岸本さんらリハビリスタッフの取り組みを高く評価する磯野先生は、同院のリハビリの特徴を次のように語ります。

「リハビリというと、『機能回復のための訓練』という印象が強いかもしれませんが、実は『障害を持たれた方に対して、医学的な要素だけでなくさまざまな手段を用いて、今まで生活していた環境に戻っていただく』という意味もあります。当院が目指すのは、この地域で、人としての尊厳を持って生きていけるよう手助けをする、広い意味でのリハビリです。今後も地域のニーズに応じたリハビリを、法人全体で提供していきたいと考えています」(磯野先生)。

誰でも参加できる、地域に開かれた介護予防の試み

同院では介護予防の取り組みとして、患者さんだけでなく地域の誰もが参加できる“鵜沼元気チャレンジ教室”を月1回開催しています。対象は近隣に住む高齢者ですが、ご家族が一緒に参加されたり、市内外の医療機関のリハビリスタッフが見学に来たりすることもあるそうです。教室で指導に当たる岸本さんは「介護予防としての運動療法は毎日行うことが大切です。座ったままできる、一人でできる、短時間・小スペースでできるなど、ご自宅でも気軽に取り組める体操をレクチャーしています」と語ります。

和座先生も「今後大切となるのは、認知症の発症を予防すること」だと話します。

「糖尿病などの生活習慣病は、アルツハイマー型認知症の危険因子であることが明らかになってきています。磯野先生は糖尿病専門医で、当院は内科クリニックからリハビリテーション病院に発展した医療機関です。この地域の認知症診療において、当院の果たせる役割は大きいと思います」(和座先生)。

また、同院の周辺地域には老老介護や認認介護、一人暮らしの高齢者などが多く、和座先生は「地域の方々が住み慣れた自宅で暮らし続けられるよう、当院でも行政との連携を強化して取り組んでいく必要があると思います」と強調します。

磯野先生も、ニーズに合った地域連携体制の構築をさらに推進していく考えです。

「在宅医療については診療所の先生方が熱心に取り組んでおられますので、そこはお任せして、当院はその支援として、緊急時に24時間対応できるシステムの構築を目指していきたいと考えています。また、医療資源の有効活用のためにも、認知症治療を行っている各医療機関が役割分担して、さらに連携を深めていきたいですね」(磯野先生)。

「対策が必要な課題に真っすぐ取り組んでいくだけ」と笑顔を見せる磯野先生。これからもスタッフ一丸となって、地域の人々が安心できる医療と介護の提供にまい進します。

 

取材日:2017年3月16日

各務原リハビリテーション病院の外観

医療法人社団誠道会
各務原リハビリテーション病院

〒509-0124 
岐阜県各務原市鵜沼山崎町6-8-2
TEL:058-384-8485

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