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医療・福祉を充実させ、安心して暮らせる地域づくりを目指す
<愛知県刈谷市 医療法人社団同仁会 一里山・今井病院 >

医療法人社団同人会 理事長 一里山・今井病院 院長 今井文博先生
医療法人社団同人会 理事長
一里山・今井病院
院長 今井文博先生

愛知県のほぼ中央に位置する刈谷市。この地にある一里山・今井病院は2016年に入院施設拡大に伴いクリニックから病院へと名称変更し、通常の外来診療以外に救急外来や訪問診療など地域住民のニーズに幅広く対応しています。また、院長が理事長を務める医療法人社団同仁会は、認知症の人も受け入れる高齢者複合施設を併設し、認知症の人が安心して暮らし続けられる地域づくりに貢献しています。

外来診療を拡張し入院や手術にも対応、高齢者複合施設も開設

一里山・今井病院の院長、今井文博先生は藤田保健衛生大学病院で脳神経外科医として研鑽を積んだのち、2006年に一里山・今井クリニックを開業しました。開業した理由について、今井先生は「大学病院には短時間の診療を受けるために遠方から一日がかりで来院される患者さんも大勢おられます。そのような患者さんと接するうちに、『身近な地域で、大学病院並みの医療を気軽に受けられる場をつくりたい』という思いが年々強くなりました」と語ります。

開業当初は今井先生の専門である脳神経外科を中心に、循環器科、内科、リハビリテーション科の診療を行っていましたが、より充実した医療サービスの提供を目指して2013年にクリニックをリニューアル、診療科目の増設や病床の増床などを行い、2016年にはクリニックから病院へと名称を変更して、新たなスタートを切りました。

以前から外来などで認知症の人の診療を行ってきた今井先生ですが、2013年に同院の隣に高齢者複合施設「ファミリィエ」を設立し、さらに認知症診療に深く関わることになりました。

ファミリィエは、介護付き有料老人ホーム、デイサービス、ショートステイ、居宅介護支援事業所を一つに集約した複合施設です。介護付き有料老人ホームには、要介護度が高い人も入居しており、認知症の人の専門フロアも用意されています。入居者の平均年齢は80歳代半ばと高く、ほとんどの人に認知症の症状があります。中にはBPSD(周辺症状)のある人もいますが、今井先生は「入居者さんと関わるようになって、認知症の人がいかに快適に過ごせるかを第一に、治療の内容を考えるようになりました」と話します。

自宅や施設への訪問診療も実施、地域の人々のニーズに応える

同院では、MRIやマルチスライスCTを備えており、認知症の診断にも活用しています。その画像をもとに、認知症以外の疾患がないかを見極め、さらに言語療法士などが神経心理検査を行って、総合的に診断します。今井先生は「明らかに認知症である場合は一度で診断できますが、うつ状態などで同じような症状が出ることもあるため、認知症が疑われる方は、定期的に経過を見て判断しています」と話します。

また同院では、高齢者複合施設「ファミリィエ」の利用者さんや、近隣に住む認知症の人の自宅などへの訪問診療も頻繁に行っています。「地域の方からの要望を受け、地域医療に取り組む者の使命として訪問診療を始めました」と話す今井先生。

定期的な訪問のほか、症状に変化があれば臨時で往診し、場合によっては同院への入院も受け入れ、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように、万全の体制を整えています。

地域に根差した病院だからこそ相談しやすい雰囲気を大切に

外来看護主任 鎌田由美さん 外来看護主任 鎌田由美さん

クリニックの開業から10年を超え、当時から通院している患者さんも年齢を重ねて、認知症の症状が出てくることもあります。外来ではスタッフが患者さんの様子に気を配り、気になる言動があれば医師に報告し、ご家族にも最近の様子を尋ねて神経心理検査につなげるなど、認知症の早期発見に努めています。

外来看護主任の鎌田由美さんは「私たちが認知症の方と接する時間は限られていますが、ご家族は仕事や家事をこなしながら24時間介護されています。ご本人はもちろんですが、負担の大きいご家族への支援も大切だと考えます」と語り、ご家族とのコミュニケーションも重視しています。

「当院は大病院ではなく、地域に根差した病院です。スタッフとご家族との距離が近く、顔なじみになることもありますから、気軽に相談できる雰囲気づくりを心がけています」(鎌田さん)。

多職種が意見を出し合い問題解決を図る

医療ソーシャルワーカー 細見紗世さん
医療ソーシャルワーカー 細見紗世さん
理学療法士 鈴木亨さん
理学療法士 鈴木亨さん

認知症の人やご家族が抱える心理的・社会的な問題に対して、共に解決策を探っていくのが、医療ソーシャルワーカーの細見紗世さんです。細見さんは、入退院の調整のほか、外来や訪問診療の相談にも対応しており、「相談に来られる方は不安だったり、困っていたりする状態ですから、まずはお気持ちを受け入れたうえで、どのようなサポートが適切か考えていきます」と話します。

どこにもSOSを出せずに問題を抱え込んでしまったご家族には時間をかけて向き合い、介護の実情や気持ちをじっくり聞き出したうえで、デイサービスやショートステイの利用を勧めます。さらに地域包括支援センターや近隣の特別養護老人ホームなどにも相談し、同時進行で多方面へ働きかけて問題の解決を図ります。

また、院内の他職種と協力して問題解決を図ることもあります。外来や病棟でリハビリテーションを行う理学療法士の鈴木亨さんも、細見さんと協力するスタッフの一人です。「認知症医療では、さまざまな観点から解決策を議論するのが大切です」と話す鈴木さんは、リハビリテーションの観点から意見を出し、介護保険制度や具体的なサービス内容については細見さんやケアマネジャーが情報を提供します。多職種がチームとなって話し合うことで、認知症の人やご家族の個々の状況に合った解決策を提案できます。

「最初はかたくなな態度だったご家族も、しっかり向き合い十分にお話を聞いていくと、本音で話してくれるようになります」と口をそろえる細見さんと鈴木さん。ご家族に寄り添う姿勢はどのスタッフにも共通しています。

保育所も開設し、異世代が触れ合う環境を

今井先生の次なる一手は、異世代交流です。少子化が進み、異世代と触れ合う機会が減少する中、同法人では、高齢者複合施設の一角に、保育所の建設を目指しています。

「高齢者は、小さいお子さんを見ると心が和み、元気になることが多く、それは認知症の方も同じです。高齢者の施設に保育所を設けることで、幼児と高齢者がふれあえる環境をつくりたいと思っています」(今井先生)。

認知症の人が住み慣れた地域で安心して暮らしていける環境づくりに加え、異なる世代が触れ合い、共に生きる地域の実現を視野に入れ、今井先生は今後も走り続けていく決意です。

 

取材日:2017年3月24日

一里山・今井病院の外観

医療法人社団同仁会
一里山・今井病院

〒448-0002
愛知県刈谷市一里山町中本山88
TEL:0566-26-6700

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