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高齢者が安心して暮らせる環境を整え、心を支える認知症治療を
<岐阜県高山市 医療法人同仁会 折茂医院>

医療法人同仁会 理事長 折茂謙一先生 医療法人同仁会 理事長
折茂謙一先生

岐阜県高山市の中心地にある折茂医院。医療法人同仁会の中心でもあり、消化器疾患から認知症まで幅広く対応する同院は、同法人が運営する介護老人保健施設や住宅型有料老人ホームなどと連携し、認知症の人の診療はもちろん、暮らしを支える体制も整えています。

飛騨地方初の介護老人保健施設を開設し、医療と福祉の複合施設も創建

1977年に折茂医院を開業し、現在は同仁会の理事長を務める折茂謙一先生が、認知症の増加を肌で感じ始めたのは、1993年ごろのことです。当時は認知症に対応できる医療機関は少なく、市内に認知症の人を対象とした福祉施設もありませんでした。「介護するご家族から相談を受けても、話を聞く以上の対応ができない状況でした」と、折茂先生は当時を振り返ります。

そこで、同院の開業以来長らく地域医療への貢献に務めてきた折茂先生は、1996年に医療法人同仁会を設立し、翌年に飛騨地方で初めての介護老人保健施設を開設。施設内には45床の認知症専門フロアを設け、増えつつあった認知症の人にも対応できるようにしました。

その後、訪問看護ステーションやデイサービスセンター、居宅介護支援事業所を相次いで開設し、2009年には、医療と福祉の複合施設「レザミひだメディケアガーデン」を造って、同院と訪問看護ステーションを移転しました。

現在では、メディケアガーデン内にショートステイやデイサービスセンター、住宅型有料老人ホームなどを併設し、市内にも小規模多機能型居宅介護施設を開設して、自立できる人から要介護度の高い人まで、幅広く対応しています。

有料老人ホームでは、同じ建物内で医療と介護を提供

介護老人保健施設の入所期間は原則として3ヵ月です。同法人が同院と同じ建物内に住宅型有料老人ホーム「Dr.Orishige ビオメゾン」を開設したのは、介護老人保健施設を退所後、在宅生活に不安のある高齢者の受け皿をつくるためでした。

「今は医療制度上、早期の退院が求められます。しかし、高齢の方は退院後に以前の暮らしに戻れるとは限りません。将来的には病院と有料老人ホームが一体化した施設が増えていくのではないでしょうか」。

同ホームの利用者さんの部屋には、必要に応じて同院の医師が診療に訪れます。また、利用者さんが訪問介護サービスを利用する際には、同ホームの職員が、訪問介護スタッフを兼任してサポートしています。折茂先生は、「当院とホームは同じ建物にありますから、緊急時にはすぐ診察できます。また、有料老人ホームは住宅として扱われるので、利用者さんは医療保険で診療を受けつつ、顔なじみの職員による介護保険のサービスも受けられます」とメリットを語ります。

また、メディケアガーデンでは、夏祭りや秋の文化展などを企画して、地域の人々とも交流する機会を設けています。さらに、メディケアガーデン内のレストランには、月に1回、市内で人気のすし店の店主がボランティアで来訪し、利用者さんににぎりずしを提供しています。握りたての味がホームにいながら楽しめるとあって、利用者さんからも好評です。

「車いすの方や、認知症の方には外食の機会がなかなかありません。出前ではなく、目の前で握ったものが食べられるということで、皆さんとても喜んでおられます」。

訪問看護で独り暮らしの患者さんもサポート

在宅の方には、同院の2階にある訪問看護ステーションから看護師などが訪れ、療養生活を見守っています。ここでも、同じ建物内に医院と訪問看護ステーションがあることで、情報共有や連携がスムーズにできると折茂先生は話します。

「独り暮らしの方のお薬の飲み忘れなどは、訪問看護師が把握して、私に報告してくれます。看護師がご自宅にまで出かけていき、実際の生活状況を把握できるので、訪問看護という仕組みは実にいいと思います」。

認知症の人の精神的な支えになる医療を

同院では、「以前できていたことができなくなった」と自ら受診される方と、ご家族が変化に気付いて連れて来られる方が半々くらいおられます。周辺には高齢者の独居や高齢夫婦世帯も多く、近所の住民が異変に気付き、行政に連絡して受診につながる場合もあります。

認知症の増加を感じた90年代を振り返り、折茂先生は「当時は徘徊したり、暴力をふるったりするなどBPSD(周辺症状)が現れて初めて受診する方が多かったように思います」と話します。現在は、認知症という言葉も広く知られるようになり、ご本人がもの忘れを気にして受診することが増えてきました。

折茂先生は、認知症医療で大切なのは「精神的な支えになること」だと語ります。認知症の人の苦しさや悲しさ、腹立たしい気持ちなどを察し、もの盗られ妄想に対しても否定はせず、相づちを打ちながら耳を傾けます。

「私たちのことを"自分の味方"だと感じると、認知症の方は穏やかさを取り戻していきます。理論的に話すのではなく、気持ちに寄り添い、安心できるような対応を心がけています」。

折茂先生は、ホームに行くと手を握って離さない利用者さんもいるほど、深く信頼され、頼りにされています。「認知症は一般的な病気とは逆で、老人ホームなどの在宅に近いところから適切な対応方法が確立され、大きな病院にも広がっていったと感じます」と語る折茂先生は、今後も認知症の人とご家族の精神的な支えとなる医療を続けていきたいと考えています。

高齢者が社会との関わりを持ち続けることが大切

同法人では、住み慣れた自宅や地域で暮らし続けたいという高齢者の願いをかなえるために、20年にわたって医療と介護の総合的な支援体制を確立してきました。

その一方で、高齢者自身が社会との関わりや、何かしらの目標を持ち続けることが大切だと折茂先生は話します。

「誰かに必要とされることが、認知機能の低下を防ぐと思います。認知症予防には、社会が高齢者にもっとさまざまな役割を期待したほうがいいのかもしれませんね」。

 

 

取材日:2017年3月14日
折茂医院の外観

医療法人同仁会 折茂医院

〒506-0053
岐阜県高山市昭和町2丁目85番地1
レザミひだメディケアガーデン南棟1階
TEL:0577-34-5025

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