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病院とクリニックが連携し、脳神経外科の専門性を生かす
<兵庫県明石市 医療法人社団英明会 大西脳神経外科病院・大西脳外科クリニック>

大西脳神経外科病院
理事長・院長 大西英之先生 大西脳神経外科病院
理事長・院長 大西英之先生

大西脳神経外科病院は、東播磨地域初の脳神経外科専門病院として2000年に開院し、脳卒中や脳腫瘍をはじめ、脳全体に関わる疾患の治療を行う中で、認知症医療にも取り組んできました。2017年には“脳のかかりつけ医”として明石駅前に同院附属の大西脳外科クリニックを開設し、病院とクリニックが連携して脳疾患の検査や診断、治療を行っています。

地域のかかりつけ医と連携した認知症医療

大西脳神経外科病院は、脳神経外科、神経内科、内科などを標榜し、急性期病床122床、回復期病床31床を備えて、24時間救急医療に対応し、認知症医療にも取り組んでいます。同院の院長である脳神経外科医の大西英之先生は、「脳の疾患の一つとして認知症を診てきました。開院から20年近くが経過し、当院の外来患者さんも高齢化して認知症の方が増えてきたと感じています」と語ります。

同院では、もの忘れで受診した人に認知症の診断がついたら、その後は通院に便利な診療所やクリニックに紹介するという病診連携の形をとっています。身近な医療機関で普段の治療を行い、年に1、2回は同院で診察して経過を観察します。

一方、かかりつけ医からの紹介も受けており、その際にはできる限り1日で診断までつけています。

「神経内科や精神科からの紹介であれば、診断後にすぐにお返しし、あまり認知症の治療や診察を行っていない内科であれば、薬物療法の導入まで行ってからお返しするようにしています」(大西先生)。

脳神経外科医として培った経験と実績を生かして

同院ではもの忘れで受診した人には、問診後に神経学的検査のほか、MMSE(認知機能検査)や長谷川式簡易評価スケールだけでなく、MoCA(軽度認知障害スクリーニング)、FAB(前頭葉機能検査)などの検査を行います。糖尿病をはじめとする生活習慣病や肝機能障害など、内科の疾患を有していることもあるので、血液検査も必ず実施し、あらゆる可能性を探ります。その結果によって認知症が疑われたら、MRIやMRAなどの画像検査を行います。

大西先生は、脳神経外科医が認知症を診断する強みを、「認知症には、治る可能性のある慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症によるものもあり、脳神経外科医はその鑑別が得意で、治療ができることです」と話します。また、急速に進歩する画像診断について、豊富な知識や経験があるのも脳神経外科医の強みであると指摘します。

大西先生は、十分な検査を行ってほかの病気の可能性を除外し、認知症と診断したときには、認知症の人の背景と人格に注意を払いながら説明を行っています。

「例えば、ご高齢で在宅の方と、企業の第一線で働いている方が認知症になった場合では、状況が少し違います。企業で重要なポジションにいる方が認知症のために判断を誤れば、組織にとって損害となる可能性もあるわけです。ご本人の状況に応じてさまざまな可能性を考えたうえで、人格を損なわないよう注意をしながらお話しするようにしています」(大西先生)。

附属のクリニックでも、ご家族からじっくりお話を聞き、入念な検査で診断を

同院附属の大西脳外科クリニックは、明石駅前に2017年1月に開院しました。本院と比べて利便性にすぐれた立地であることから、市街地である明石駅周辺部を含む明石市東部や、隣接する神戸市の住民の利用が増えているといいます。

大西脳外科クリニック
院長 垰本勝司先生 大西脳外科クリニック
院長 垰本勝司先生

同クリニックの院長である脳神経外科医の垰本(たおもと)勝司先生は、「当クリニックはちょっとしためまいや頭痛、もの忘れなどがあったときに気軽に受診できる、“街中の相談所”です」と話します。クリニックでは投薬治療を中心に行い、入院を伴う検査や治療、手術が必要であれば本院で対応するという役割分担をしています。

もの忘れで受診した人の検査は、クリニックと病院で連携しています。問診や血圧検査などは同クリニックで行い、画像診断が必要だと判断すれば、本院にMRI検査などの予約を入れ、患者さんに移動してもらってその日のうちに検査を行います。併せて、前出の高次脳機能検査も行います。

「画像データなどの検査結果はすぐにオンラインで共有されます。東部方面に住む方には検査終了後に戻ってきていただき、くつろげるインテリアにしている当クリニックで、検査結果についてゆっくり説明するようにしています」(垰本先生)。

問診で明らかに認知症が疑われるときでも、「必ず本院で詳しい検査をしてから評価します」と話す一方、垰本先生は「MRI画像で脳の状態だけを見ても認知症の診断はできません」とも指摘します。画像検査を重視すると同時に、診断にはご本人やご家族のお話を丁寧に聞くことが大切だというのが垰本先生の考えです。もの忘れで受診した人には、専用の問診票にご家族から気になることを詳しく書いてもらったうえでお話を聞き、その内容と画像データを照らし合わせて解析することで、正確な診断につなげています。

看護師が認知症の人とご家族の代弁者に

大西脳神経外科病院 看護師 上原かおるさん 大西脳神経外科病院
看護師 上原かおるさん

本院の看護部長の上原かおるさんは、脳卒中などの脳疾患で入院している認知症の人の看護に携わっています。上原さんは、環境の変化や対応の違いから認知症が悪化することを防ぐために、家での生活の様子や症状、それに対するご家族の対応の仕方などについて、ご家族からできる限り情報を収集します。そのうえで、ご家族と同じ対応を心がけて、入院中も家にいるときと大きく変わらない生活になるように配慮しています。また、脳の活性化につながるような働きかけも意識して行っています。

「ベッド上でできる趣味をお持ちなら、ご家族にご自宅から必要な道具を持ってきていただきます。特にお持ちではなければ、外の空気を吸って季節を感じることも刺激になると思うので、5階にある屋上庭園に一緒に散歩に行くこともあります」(上原さん)。

また、上原さんは「看護師は患者さんやご家族の代弁者という役割も担っていると思います」と語ります。医師に聞きたいことがあっても、診察中には口に出せないことが少なくありません。同院では外来を担当する看護師が診察後に「何かお困りのことはないですか」などと声をかけ、本音を引き出しています。その内容から、必要があれば医師にフィードバックを行い、ご本人やご家族と、医師とをつないでいます。

地域が連携して超高齢社会に対応する組織作りへ

同院の地域医療連携室では、社会福祉士が中心となって、介護事業所や介護施設などと連携しています。脳疾患で入院した認知症の人は、退院後に、入院前より多くのサポートが必要になることもあるため、スムーズに以前の暮らしに戻れるよう、入院中の生活や症状についてご家族や各施設と情報を共有しています。ご家族に対しては、社会資源の活用の仕方などの情報も提供し、退院後の生活への不安ができる限り少なくなるよう支援しています。

認知症は今後さらなる増加が予想されることから、大西先生は、認知症医療は診察をして診断をつける医師だけでなく、何人もの医療従事者が関わる必要があると強調します。

「診断後のケアは、地域ぐるみで行っていくことが大切です。医師だけでなく、看護師や介護職の方たちが地域で連携して超高齢社会に対応する、そういう組織作りを進めていく必要があると思っています」(大西先生)。

 

取材日:2018年1月25日、2月7日

 大西脳神経外科病院の外観

医療法人社団英明会 大西脳神経外科病院

〒674-0064
兵庫県明石市大久保町江井島1661-1
TEL:078-938-1238

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大西脳外科クリニックの外観

医療法人社団英明会 大西脳神経外科病院附属 明石駅前クリニック
大西脳外科クリニック

〒673-0891
兵庫県明石市大明石町1-6-1 パピオスあかし3F
TEL:078-911-0024

 

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