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認知症専門クリニックとして、ご家族へのサポートを重視し、地域に根差した医療を目指す
<静岡県浜松市 たまゆらメモリークリニック>

院長 小粥正博先生 院長 小粥正博先生

たまゆらメモリークリニックは、脳神経外科から精神科に転向し、高齢者医療の拠点で実績を重ねた院長の小粥(おがい)正博先生が2017年2月に開設した、認知症専門のクリニックです。詳細な検査と情報収集で正確な鑑別診断を行い、介護するご家族への支援も重視した医療を提供しています。

温かな雰囲気の空間で専門的な医療を提供

木目調の落ち着いた待合室 木目調の落ち着いた待合室

モダンなデザインの外観と、アイボリーを基調としたシンプルで温かみのある内装が印象的なたまゆらメモリークリニック。待合室や診察室、検査室には木製家具を取り入れ、不安な思いで来院する人もリラックスして過ごせるように、空間づくりにこだわっています。たまゆらとは、勾玉が触れ合うかすかな様子から“ほんの少しの時間”を指す古語で、クリニックの名称には、認知症の人とご家族の生活によりよいひとときを共に見つけたいという思いが込められています。

小粥先生は、脳神経外科医としてスタートを切り、脳神経外科専門医となりましたが、患者さんやご家族とじっくりコミュニケーションを取りながら行う医療に適性を感じ、精神科に転向しました。大学病院で精神科医療の研さんを重ねるうちに、認知症にも関わり始め、さらに高齢者医療を極めるために、療養型病棟があり高齢者医療と介護に特化した医療法人社団一穂会 西山病院に勤務するようになりました。

「西山病院では病棟を担当していましたが、着任した翌年の2005年に認知症外来を立ち上げ、週1回、認知症の診療を行っていました。病棟でもほんどの方に認知症があり、日々認知症の方と接しているうちに、専門的に診ていこうと思うようになりました」。

そして50歳を契機に、さらに地域の認知症医療に貢献するため、認知症専門の同クリニックを開設しました。

さまざまな検査に加え、ご家族からの情報を重視して診断

診察室には木製のデスクを採用 診察室には木製のデスクを採用

初診時にはスタッフによる予診のあと、ご家族同席のうえでご本人への診察を行います。その後、ご本人に検査室へ移動してもらい、看護師がバイタルチェックや採血、神経心理学的検査を行っている間に、小粥先生がご家族から詳しい状況を聞き取ります。さらに、提携医療機関にMRI検査を依頼し、後日、検査結果を基に診断をつけ、治療方針を決定して、ご本人とご家族に説明をします。

同クリニックでは、臨床心理士によるADAS(アルツハイマー病評価尺度)も取り入れています。

「ADASは時間はかかりますが詳細な神経心理学的検査であり、臨床心理士がきちんと分析したレポートを作ってくれるので、ご家族の納得感も得られやすいと思います」。

MRIでは、水頭症や虚血性変化など、脳の器質的な問題がないかを丹念にチェックします。また、認知機能障害が軽度でも、アルツハイマー型認知症への移行が危惧されるようなときには、脳血流SPECTを行います。

診断するうえで小粥先生が大切にしているのは、ご家族からの情報です。

「検査からも大切な情報が得られますが、ご家族からの情報が最も重要だと思っています。私からも診断のポイントになるような症状がないかを確認し、診断につなげています」。

ご家族の介護負担に配慮し、悩みを聞いて有効な助言を行う

小粥先生は、ストレスをためてしまいがちなご家族のサポートも重視しています。初診の際に時間をかけてご家族からお話を聞くのは、正確な診断のための情報収集であると同時に、悩みや抱えている思いに耳を傾けるためです。じっくりとお話を聞いたうえで、ご本人への対応の仕方などを具体的にアドバイスします。

「初診の時には硬い表情だったご家族が、2回目の診察では少し和らいだ顔つきになっておられることもあります。まだ薬物などによる治療は始まっていなくても、思いを吐き出し、気持ちが整理されることで、ご本人との関係性が改善されるのだと思います。気持ちにも少し余裕ができるのかもしれませんね」。

親子や配偶者といった“家族”であるからこそ、認知症の人を支えるのが難しいことがままあることも小粥先生は感じています。お互いに遠慮がなく、感情的になってしまいがちなためです。

「ご家族が休めるようにとデイサービスの利用をお勧めしても、ご本人がかたくなに拒み、ご家族だけでは説得できないこともあります。そういうときにはケアマネジャーや地域包括支援センターに施設の利用についてご本人との間で話を進めてもらい、ご家族はそれを歓迎するようにふるまう方がいいと思います。ご家族にもそのようにアドバイスしています」。

行政や介護事業所とも連携し、地域に根差した医療を

認知症専門のクリニックであることから、地域包括支援センターからの相談や紹介も増えています。紹介を受けたときには、診断後に地域包括支援センターに結果を伝え、見守りなどが必要であれば、センターで支援方法や使えるサービスを考えてもらうなど、連携しながら一人ひとりを支援しています。また、同クリニックに通院されている方が介護サービスを利用し始めたら、その事業所とも情報交換をするなど、ご本人を中心とした地域連携を築いています。

小粥先生は、同クリニックの開設前から行政や社会福祉協議会などの要請を受け、認知症に関する講演を行ってきました。現在も地域包括支援センターや民生委員からの依頼による講演活動を行っています。

「西山病院で認知症外来を立ち上げた2005年ごろは、一般の方に届く認知症の情報は少なく、認知症が進行した方の受診が多かったのですが、徐々に早期の段階で受診される方が増えてきました。認知症についての情報がさらに行き渡れば、早期発見・早期受診にもつながると思います」。

自らを認知症医療のルーキーと謙遜する小粥先生ですが、認知症の医療と介護は地域で担うべきという明確な考えを持っています。地域と連携しながら、スキルを高めてより専門的な医療を提供し、地域に貢献していくための小粥先生の取り組みが始まっています。

 

取材日:2017年11月18日

たまゆらメモリークリニックの外観

たまゆらメモリークリニック

〒432-8069
静岡県浜松市西区志都呂1丁目7番7号
TEL:053-449-2525

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