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専門性の高い認知症医療を提供し、介護とも連携して支援
< 福島県福島市 医療法人湖山荘 あずま通りクリニック >


あずま通りクリニック 院長 小林直人先生 あずま通りクリニック 院長 小林直人先生

JR福島駅から徒歩2分という交通至便な場所にあるあずま通りクリニック。クリニックの上階にデイサービスセンターやデイケア施設を併設し、認知症の人への複合的な支援を行っています。認知症疾患医療センター(連携型)として専門的な医療を提供するとともに、認知症初期集中支援チームを設置し、地域に出向いて医療と介護につなげるという重要な役割も担っています。

認知症疾患医療センターとして地域に貢献

あずま通りクリニックの院長である小林直人先生は、ご自身の祖母の認知症発症をきっかけに認知症医療を志し、地域医療にも関心を抱いてきました。福島県立医科大学でもの忘れ外来を長年担当した経験を活かし、親しみやすい身近なクリニックで高度な医療を提供しようと、2013年11月に同クリニックを開設しました。クリニックが入っている10階建てのビルは、介護施設やリハビリテーション施設、高齢者向けの賃貸住宅を備えた複合施設であることが特徴です。

「開院当初から専門的な医療と介護を提供することを目指してきましたので、さまざまな問題に対応できる体制になっています」と小林先生は語ります。2016年には福島県から認知症疾患医療センターの指定を受け、県北地域の認知症医療に尽力するほか、認知症初期集中支援チームとして地域に出向いたり、認知症カフェを開催したりするなど、幅広い活動で認知症の人とご家族をサポートしています。

慎重に診断し、長期的な視野で治療

予約制のもの忘れ外来は随時開設しており、日本認知症学会専門医である小林先生が担当しています。行政や地域のケアマネジャーとの連携を進めてきたことから、地域包括支援センターやケアマネジャーから数多くの相談や紹介があり、他の医療機関では対応が難しい方の受け入れも行っています。

診断では、問診のほか、長谷川式簡易評価スケールやMMSE(認知機能検査)、さらに小林先生が自ら考案したSTMTという簡易短期記憶再生検査を行い、必要に応じて連携する医療機関で画像検査を行います。より詳しい画像検査が必要な場合は、福島県立医科大学附属病院に依頼します。

初診の段階でBPSD(周辺症状)がある人も多く、「診断をつけることも大切ですが、BPSDがあれば診断前から治療を始めて症状をコントロールしていきます」と小林先生はいいます。老々介護をされているご家庭の場合は、離れて住むご家族にも連絡して受診に付き添ってもらい、先々に起こりうることを想定して、準備するようアドバイスします。

MCI(軽度認知障害)と診断される人に対しては、小林先生は診断をつけて終わりにするのではなく、定期的に経過を観察し、予防やリハビリテーションについての指導をしています。「“診断するだけ”“薬を出すだけ”ではなく、プラスアルファを行うことで、ご本人やご家族の満足度が高まると考えています」(小林先生)。

認知症初期集中支援チームで早期発見・診断にも注力

あずま通りクリニック 保健師 伊藤麻樹子さんあずま通りクリニック 保健師 伊藤麻樹子さん

クリニックと地域の橋渡しを行うのは、地域医療連携室の伊藤麻樹子さんです。伊藤さんは、予約の電話を受けたときから認知症の人やご家族と関わり、初診までの間に面談をしたり、ケアマネジャーなどからも情報を収集したりします。診断後はご本人やご家族に介護サービスについて説明するとともに、介護事業者との調整を行います。

同クリニックは、2013年に厚生労働省のモデル事業として全国に先駆けて認知症初期集中支援チームを設置しました。伊藤さんもチームに加わり、地域包括支援センターから紹介された人を訪問しています。伊藤さんは、対象者を訪問するとき、まずはご本人の話を聞き、“できないこと”ではなく“できること”に着目します。そうすることで、受診を拒否していた人も、心を開き自分の気持ちを話し始めると伊藤さんはいいます。そのうえでご家族からもしっかり話を聞き、適切な支援を行っていきます。

医療や介護サービスにつながらないまま症状が進行している人がいる一方で、「本来であれば入院が必要な状態であっても、チームの活動と医療・介護の連携が功を奏し、住み慣れた自宅での生活が実現した人もいます」と小林先生はいいます。

伊藤さんも、適切な支援の効果を感じています。「レビー小体型認知症で昼夜逆転していた方が、治療とデイサービスの利用で症状が落ち着き、認知症カフェで生き生きとコーヒーを淹れるようになりました。チームの活動を大切にして、早期発見・早期診療を増やしていきたいと思います」(伊藤さん)。

デイサービスでは個別性と信頼関係を大切に

デイサービスセンターあずま 管理者
介護福祉士・介護支援専門員 鈴木秀明さんデイサービスセンターあずま 管理者
介護福祉士・介護支援専門員
鈴木秀明さん

同クリニックの2~4階に介護施設とリハビリテーション施設を併設したのは、小林先生が「認知症治療は医療だけでは解決できない問題もある」と感じていたためです。2階のデイサービスセンターあずま(介護保険利用のサービス)では、ご本人が意欲を持って活動に取り組むことで、機能の低下予防やBPSDの軽減を目指します。集団でプログラムに取り組むのではなく個別性を重視し、認知症の人それぞれに合わせたプログラムを提供します。

デイサービスセンターあずまの管理者を務めている鈴木秀明さんは、事前に職歴や生活背景、嗜好などの情報を得たうえで、ご本人との関わりからヒントを得て、複数のプログラムを準備します。デイサービス利用中は、ご本人の表情をしっかり観察して声をかけ、時には気持ちを代弁してコミュニケーションを取り信頼関係を築いています。

「最初はデイサービスを利用したがらなかった方が、次第に居場所だと感じてくださり、ほかの利用者さんと談笑している姿を見るとうれしいですね」(鈴木さん)。

デイケアでは医療面からのアプローチを

はつらつデイケアのエントランスはつらつデイケアのエントランス
はつらつデイケア 管理者 看護師 菅野文子さんはつらつデイケア 管理者
看護師 菅野文子さん

3階のはつらつデイケア(医療保険利用のサービス)では、外来通院中の認知症の人を対象に認知機能の維持・向上を目標とした活動をしています。ご家族から家での過ごし方や困っていることなどの情報を聞き、医療面からアプローチします。例えば、夜中に起き出し屋外に出てしまう場合は、睡眠薬を服用する時刻を確認し、薬剤の量や服用時刻について医師に指示を仰いでから、ご家族にアドバイスをします。

はつらつデイケアでは、駅前という立地から送迎サービスは行っていません。管理者を務める看護師の菅野文子さんは、「ご家族が送迎で来所される際に情報収集やアドバイスを行いやすいのが強みです。いつでも自由に活動を見学していただけるので、家とは違うご本人の姿をご家族に見ていただいています」と話します。

利用者さんの作品展示スペース利用者さんの作品展示スペース

このようにクリニックに複数の施設が併設されているので、利用を検討する際には通院のついでに見学してもらうことができ、ご本人に合ったところを選ぶことができます。地域連携室とデイサービス・デイケアスタッフが認知症の人の情報を共有し、症状を把握して治療方針に反映させることも可能です。

認知症カフェで地域につながり、ご家族の交流の機会も設ける

同クリニックでは、月に1回、高齢者住宅である5階のラウンジを開放し、認知症カフェ「みんなのカフェ」を開催しており、住民や専門職の人が同クリニックのスタッフに相談したり、ご家族同士が交流したりすることができます。デイサービスやデイケアの利用者さんがカフェで提供する菓子を作り、給仕を担当するなど、認知症の人が社会参加する場にもなっています。また、認知症初期集中支援チームが訪問した方が受診困難であったときでも、気楽に訪れられる場所として、まずこのカフェを利用してもらっているといいます。

はつらつデイケアの一室を利用して、若年性認知症に限った家族交流会「ゆずの会」も月に1回開催しています。若年性認知症は高齢者の認知症に比べ人数が少なく、ご家族が同じ境遇の人と交流する機会は多くありません。それだけに、ご家族同士が情報を交換し、共感して励まし合える貴重な機会を提供しています。

「ご本人の進行度が違うので、今後どう変化していくかの情報が得られる場でもあります。交流会でご家族の方々の顔を見るだけで元気が出て、明るい表情で帰る方もいます」(菅野さん)。

認知症サポート医との連携を推進、地域で治療が受けられる環境に

小林先生は、今後さらに認知症の人が増えることを見越して、認知症サポート医に積極的に認知症医療に携わってもらいたいと考えています。現在、地域包括支援センターなどからの紹介は専門医に集中していますが、まずはサポート医に紹介する仕組みを作り、予約から初診までの待ち期間の短縮化を図るとともに、住み慣れた地域で治療を受けられる環境づくりを目指したいと話します。

小林先生とスタッフの皆さん小林先生とスタッフの皆さん

「サポート医やかかりつけ医の先生方と交流を深めながら、どの程度まで治療をお任せできるのかという情報を集めているところです。すでにある相談医のリストは実用的ではなく、行政や介護従事者がどの先生に紹介すればいいかわかるように、医療情報マップを作成しているところです」(小林先生)。

行政や介護職との連携を深めるため、医療や介護の質向上のための講演活動は年50回を超え、啓発活動にも力を注ぐ小林先生。医療と介護の連携を地域に広げるとともに、県北地域の認知症医療の底上げを目指しています。

 

取材日:2018年10月15日

あずま通りクリニックの外観

医療法人湖山荘 あずま通りクリニック

〒960-8031
福島県福島市栄町1-28
TEL:024-523-4440

施設のホームページへ

【デイサービスセンターあずま】
TEL:024-523-4440

【はつらつデイケア】
TEL:024-563-5873

 

 

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